シーズン中に何度も船宿に通う熱狂的なファンも多い、シマアジ釣り。前回は、『魚の泳層と口を使わせるタナについて』掘り下げました。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター川添法臣)
まきエサカゴの調整と量
大原沖イサキ船を参考にすると、主に使うのは錘付きプラカゴのFL60号。上部の楕円窓「トップドラフト」と下部の「サブドラフト」でまきエサの出方を調整します。私はサブドラフトを全閉、トップドラフトを1/3~1/4開ける設定を基本にしています。
まきエサの量はカゴの半分ほど。桶から一つかみ、ポンと入れる程度。一般的な遊漁船の感覚では少なく思えるかもしれませんが、結論を先取りすると、まきエサをたくさん撒いたところで、釣り人のメリットになることはありません。
まきエサを撒く目的
「まきエサって何のために撒くの?」と問われたら、ほとんどの人が「魚を寄せるため」と答えるでしょう。しかし、現代の魚探やソナーは高精度で、船下に魚がいない状況はまずありません。それでも釣れないのは、魚の活性が低いか、釣り人の技術不足と考えざるを得ません。この前提に立てば、まきエサは「寄せるため」ではなく、「口を使わせるため」の要素に変わります。
大原沖ではハリにエサを付けない「空バリ」で釣りますが、これはまきエサのアミエビを吸い込む瞬間に、ハリを同時に吸わせて掛ける釣り。つまり、仕掛け周辺に数粒のアミが漂うだけで十分なのです。
撒き過ぎは魚を散らす
一方で、撒きすぎたまきエサはどうなるかと言うと、潮に乗って流され、魚はそれを追って船下から離れ、タナを沈めてしまいます。「さっきまで良く釣れていたのに急に沈黙した」──その原因は、実は人為的な「まきエサ過多」であることが多いのです。
撒くではなく制御する
まきエサはただ「撒く」ものではなく「制御する」もの。その日の潮や魚の反応に応じて、どのシャクリで、どのタイミングで、どのくらい出すかを意識するだけで、釣りの精度が変わります。仕掛けを回収したとき、プラビシの中にどれくらいアミが残っているかを毎回確認する。まきエサの出方を把握し、コントロールしていく。
意識的に撒こうとしなくても、まきエサカゴの構造上、シャクリに連動して零れ出る程度にまきエサの出を絞るようにする。改めてここに意識を置くことで、私はアタリの数を増やすことが出来ました。これは大原沖に限らず、外房のイサキでも東京湾LTアジでも、この着目点のヒントとなった相模湾でのカッタクリやウィリーシャクリの釣りにも通じる、まきエサ釣りの基本であると思います。
次回は、アタリについて。シマアジからのサインをどう読み解くかをお話しします。
<川添法臣/TSURINEWSライター>
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