サゴシが回遊中の大阪南港へ、早朝からのエントリーだ。この日は金曜日、たまたま休みを取得できたので、朝一番から出かけていった。

結果的に1尾を得ることができたのだが、そう楽しい釣りでもなかった。なんだか、こういう日もあるのだなーと思った、ちょっと微妙な釣行についてレポートしたい。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・井上海生)

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シーサイドコスモでショアジギング

始発で大阪メトロに乗る。目指すはコスモスクエア、シーサイドコスモだ。この中央線という路線は夢洲駅ができて、これまで万博で朝から大混雑していたのだが、さすがに万博が終わってしまうと渋滞は解消されていた。

私はなんだか万博終了が本当には信じられず、疑り深い気持ちでいったものだから肩透かしを食らった気分なのだけれど。

大阪南港でのライトショアジギング釣行でサゴシをキャッチ!表層早巻きにヒット
大阪南港でのライトショアジギング釣行でサゴシをキャッチ!表層早巻きにヒット
中央線が空いている!(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

シーサイドコスモには、平日の始発時間からの到着にもかかわらず、それなりの人がいた。実はこのあと日曜日にも釣りに行っているのだが、釣り禁止エリアまでいっぱいいっぱいの大混雑状態である。万博が終わったと思ったら、今度は釣り場が混むのか、とため息をつきたくなる気分だ。

当日は若潮、天気は薄曇り。途中は雨がぱらついた。狙いものはサゴシで、LSJタックル1本できた。

2投目でサゴシ

さあ、釣り開始である。使用するメタルジグは、先日買ったばかりのスピンテールジグ。

今年の大阪湾奥でアタリだというカラーのピンクをセレクトした。まず朝一番は、表層の浮いている魚をチェックする。

すると、なんということだろうか、2投目でカンタンにサゴシがヒットしてしまった。表層の早巻きで、大した感興もなく上がってきた。

大阪南港でのライトショアジギング釣行でサゴシをキャッチ!表層早巻きにヒット
大阪南港でのライトショアジギング釣行でサゴシをキャッチ!表層早巻きにヒット
あっさりヒット(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

しかし、連続ヒットを狙う者としてはこの一匹で満足していられない。続けて投げる。表層での反応がなくなったので、次は沈める。今年のサゴシのパターンは、ストップ&ゴーだ。

ストップを入れた瞬間にスイッチが入ってバクッと食ってくる。そこまではサゴシの気を引くためにブレードジグを鬼早巻きしなければならない。結構疲れるアクションである。

だが、そのあとが続かなかった。

日が高くなってきて、早朝のマヅメといえる時間は終わってしまう。

その後3時間の沈黙

朝6時にやってきて、およそ6時10分頃のヒット以降、3時間の沈黙が続いた。

正直途中からもうダメだろうという気がしていたのだが、キャストをやめることができない。もしかしたら一尾追釣できるかもしれないし、何より、このまま早いこと帰ってしまうと通勤ラッシュに巻き込まれてしまう。9時まではやることにした。

だが、もはや何をしても魚が反応しない状況である。先日までフィーバー状態で釣らないほうが難しかったサバも完全に抜けていた(サビキでは反応していたようだけれど)。こうなってしまうと、LSJタックルは重量感があるぶん、投げるのが辛くさえなってくる。時折休憩をはさみながら、ヒマな時間を過ごした。

大阪南港でのライトショアジギング釣行でサゴシをキャッチ!表層早巻きにヒット
大阪南港でのライトショアジギング釣行でサゴシをキャッチ!表層早巻きにヒット
最初の1尾が最後の1尾(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

隣のアングラーに話しかけられた。その人によると、時合いはどうやら朝5時から6時の様子。これは電車では間に合わない。しかも4時くらいには場所取りが始まっているみたいで、もう無理だ。

帰宅はラッシュを避けて

さて、9時になって、納竿。最初に1尾釣ってしまってから魚のアタリを感じることもなく、なんとも退屈な釣行になってしまった。リリースしたので、当然持ち帰りもなし。そもそも私は面倒くさくて釣り場にクーラーボックスを持っていかないのだが、この日ばかりは釣ったサゴシを食べればよかった。

ラッシュを避けて帰宅しながら、手ごたえのない釣行だったな、と思う。しかしこのときの私は知らなかった。翌々日から2連続で朝マヅメにボウズを食らい、もっと退屈な時間を過ごすことになるのだと――。ちょっと一時的に渋い状況になっているようなので、どうも運も絡んでくる釣りとなりそうだ。

<井上海生/TSURINEWSライター>

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