秋の訪れとともに、釣り人たちの心は躍る。秋は魚たちの食欲が増し、海の恵みが一段と豊かになる季節である。

これからの数ヶ月、釣り人たちは様々な旬の魚を狙い、食卓には秋の味覚があふれることだろう。かくいう筆者もこの時期は積極的に外で外食で、魚食を楽しむ者である。一部を紹介したい。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・井上海生)

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秋の旬の魚たち

まず、秋を代表する魚といえば、やはりサンマである。秋の風物詩ともいえるこの魚は、脂ののりが絶妙で、その香り高い味わいは一度食べると忘れられない。焼きサンマ、塩焼きにすることで、その豊かな味を存分に楽しめる。

また、サンマの旬は、9月から11月にかけての秋深くまで続くので、釣り人たちはそのタイミングを逃さずに狙っていきたい。ちなみに今年の漁獲量は昨年の1650倍というネット記事を見た(残念ながら今では、価格は上がってしまっているようだが)。

次に挙げたいのがサワラである。サワラは春と秋の年2回旬を迎える魚だが、秋は特に脂がのり、食べ応えがある。その身はしっかりとした食感で、焼いても煮ても、あるいは刺身でも美味しい。釣り人としては、サワラを狙うには少し技術が必要だが、釣れた時の満足感は格別だ。

釣り人的【秋に美味しい魚介類】 旬の美味しさも釣ってたべればなお一層?
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サゴシもいい時期だ(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

そして アジ、カマス、サバ なども秋の代表的な魚たちである。

アジは脂が乗り、身が引き締まる季節。特に、アジの刺身や塩焼きは秋の味覚の定番だ。カマスも、脂が程よくのっていて、軽い塩焼きやフライでその旨味を引き出すのにぴったりの魚だ。

そして、秋のサバは特に脂がのって美味しさが際立つ。サバ寿司や塩焼き、さらには煮付けにしても、その味わいは深い。

これからの旬「ワカサギ」

秋が深まり、冬へと近づくにつれてワカサギの季節がやってくる。ワカサギは湖や川で釣れる小さな魚で、その繊細な味わいが特徴だ。

天ぷらやフライにして食べるのが一番人気だが、あのサクサクとした食感は、他の魚にはない魅力がある。特に、秋から冬にかけて釣れるワカサギは、脂が程よくのっていて、旬の味わいを堪能するには最適な時期だ。

釣り人的【秋に美味しい魚介類】 旬の美味しさも釣ってたべればなお一層?
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居酒屋にていただいたワカサギ(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

冬にかけての海の美味「カキ」

秋が過ぎ、冬が近づくと、海の恵みも変わってくる。秋から冬にかけて旬を迎えるのがカキである。カキはそのミルキーな味わいと濃厚さで知られており、焼きガキ、蒸しガキ、さらにはカキフライなど、食べ方も豊富だ。

釣り人たちにとって、カキの漁は冬の風物詩となっており、特にカキフライの香ばしさと、その中に閉じ込められた旨味は格別だ。冷たい海水で育ったカキは、特に美味しくなる季節である。

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カキフライも秋冬の味覚(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

釣り人の狙い目はアジ&カマス

秋の釣りで狙いやすいのはアジとカマスだ。アジは、比較的簡単に釣れる上、食べ方も多彩で飽きがこない。そのため、釣り初心者にもおすすめだ。アジの釣り方には、浮き釣りやサビキ釣りがあるが、いずれも釣りやすく、回遊している群れを見つけると、一度に数匹釣れることもある。

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アジングで狙ってみる?(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

また、カマスもこの時期の狙い目である。カマスは比較的浅い海域に生息しており、釣りやすい場所で釣れることが多い。その身は引き締まっており、食べると甘みが広がる。カマスのフライや塩焼きはシンプルながら、その美味しさが引き立つ。

旬の魚を釣ったあとは、どんな料理で楽しむかが釣り人たちの楽しみのひとつだ。サンマやサワラはシンプルに焼き、アジは刺身やタタキにするのが定番だ。また、カマスはフライにして、サバは塩焼きにすることで、その深い味わいを堪能できる。さらに、秋の味覚として、カキフライやワカサギの天ぷらも外せない。

釣り人としては、これらの旬の魚を釣り上げ、我が家の食卓に並べるのが最高の楽しみである。旬の魚が持つ鮮度と旨味を存分に味わえるのは、釣り人ならではの特権だろう。

<井上海生/TSURINEWSライター>

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