近年、女性アングラーの増加とともに、釣りの世界も多様化してきている。その中でも、特に注目されるのがLSJ(ライトショアジギング)。

この釣りは、女性人気も高いが、少しテクニックがいる。特にロッドの操作面では、脇にタックルを挟んでジャークするテクニックが肝要だ。今回は、実際にタイラバやジギングの経験者である女性アングラーにLSJタックルを手に取ってもらい、その操作術を伝授した。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・井上海生)

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女性アングラーが挑むLSJ入門

釣りに興味を持ったきっかけは、最近、お父さんに連れて行ってもらったことだという。この女性アングラーは、すでにタイラバやジギングの経験があり、釣りの難しさも理解している。しかし、LSJタックルはその操作感が少し異なり、これまで経験した釣り方とはまた違った技術が求められる。

ちなみに、タイラバ、ジギングともにカサゴしか釣れなかったという。確かに海はそう甘くないのだ。

LSJタックル操作の基本

LSJタックルを使った釣りの最も重要なポイントは「脇にグリップを挟んでジャークする」ことだ。これは特に非力な方が多い女性アングラーにとって有効なテクニックであり、体力の負担を減らしつつ効果的に釣りを行う方法となる。

タックルを脇に挟んでジャークすると、腕にかかる負担を分散できるため、長時間の釣りでも疲れにくくなる。特にジギングやショアジギングは、タックルを頻繁に動かす必要があり、腕や肩に大きな負担がかかる。

しかし、この「脇に挟む」動作を意識することで、体全体を使って動かすことができ、無理なくジャークを続けることができる。

女性にLSJのタックルを持たせてみた 疲れにくいジャークのコツは脇にロッドを挟むこと
女性にLSJのタックルを持たせてみた 疲れにくいジャークのコツは脇にロッドを挟むこと
脇に挟んでジャークすること(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

また、この方法は体全体の力を使うため、ジャークが安定しやすく、誘いのアクションが自然に決まる。

女性特有の体力差をカバーしつつ、釣果にもつながるのだ。この操作法を身につけることで、女性アングラーでも長時間楽しく釣りを続けることが可能となる。

女性が選んだのはオレンジジグ

私が手持ちのルアーを見せてみると「オレンジがいい」という。いいチョイスだ。オレンジは魚に対して強いアピール力を持ち、特に朝マヅメの時間帯には効果だ。

魚が見やすい色であり、またその色合いが水中で目立つため、他のカラーと比べてアピール度が高いとされている。ピンク色のジグと並ぶ、朝の時間帯に強い効果を発揮するカラーだ。

朝マヅメは、魚が活発に餌を求める時間帯であり、そのためジグのカラー選びが重要となる。直感的にオレンジを選ぶあたり、センスがありそうである。

女性にLSJのタックルを持たせてみた 疲れにくいジャークのコツは脇にロッドを挟むこと
女性にLSJのタックルを持たせてみた 疲れにくいジャークのコツは脇にロッドを挟むこと
オレンジカラーはセンスあり?(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

LSJに挑戦してみたい?

実際にLSJをやってみたいかと聞くと、「うん、釣れるなら」と答える。釣りの楽しさと挑戦する気持ちは、経験者であっても変わらない。

彼女は船釣りではカサゴしか釣れなかった経験があるが、LSJタックルを使った釣りでは多様な魚がかかる。サバ、アジなどの小物にも楽しみがある。

そんな点も魅力といえるかもしれない。

女性がLSJに挑戦する場合、繰り返しになるが、脇にタックルを挟んでジャークすることが最も重要なポイントだ。これにより、体力の消耗を抑えつつ、安定したジャークが可能となる。ジギングやショアジギングを経験したことがある女性アングラーでも、この技術を身につけることでよりラクな釣りができるだろう。

女性にLSJのタックルを持たせてみた 疲れにくいジャークのコツは脇にロッドを挟むこと
女性にLSJのタックルを持たせてみた 疲れにくいジャークのコツは脇にロッドを挟むこと
釣りに興味はある?(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

難易度が高そう?いやいや、女性アングラーでも何でも関係なく、LSJタックルを使った釣りは十分に楽しめる。経験者であれば、さらにスキルを高めることができ、初心者でも少しの工夫で釣果を得ることができるだろう。

今後、LSJに釣りに挑戦する女性が増えることを期待したい。実際、釣り場でもしばしば見かける。エギング、ライトゲームに続いて、人気の釣りとなってくるだろうか?

<井上海生/TSURINEWSライター>

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