遠くの山は秋色に染まり、野に咲く花々もひっそりと季節の終わりを告げる10月28日。晩秋の気配が濃く漂うなか、特大ハゼを求めて、三重県桑名市の長良川河口へと足を運んだ。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・HAZEKING)
穴釣りで秋の大ハゼを狙う
タックルは専用の穴釣りロッドに落とし込みリール。短く張りのある竿で消波ブロックの縦穴を丁寧に攻める。ハリにはアオイソメを1本掛け。大物は前アタリなく餌を一撃で咥えるため、竿先とラインの感度を高めたセッティングだ。そして、標的は15cmを超える良型。できればシーズンを象徴する「ヒネ」だ。
当日は北風が吹き荒れ、河口には白波が立つ。ラインが煽られると穴に仕掛けを落とし込むことすらままならないため、風下となる南側の消波ブロック帯へ移動。水深は50cmほどと浅く、干潮時に干上がるポイントだ。しかし、この実績ある穴には、幾度も秋の大ハゼが身を潜めてきた。
19cmウロハゼが顔見せ
まずはボトムを丁寧に取り、ラインテンションを保持しつつ穴の壁面に沿わせる。竿先にはわずかな震えも伝わらない。
現れたのは19cmのウロハゼ。重厚な体躯に、秋光を宿した瞳。小魚の域を超えた、紛れもない河口の主格である。大型はアタリを出さず餌を吸い込むことがあるので、油断は禁物。ラインの変化を読む技量が問われるが、これを捉えての会心の1尾だ。
イソメの鮮度がキモ
その後も南側をテンポよく攻めると、反応は続いた。だが、餌の鮮度が釣果を左右する日で、3匹ほど釣ればイソメの動きが鈍りアタリが激減。こまめな交換が鍵となった。
20cmマハぜが登場!
次に下潮で沖側の消波ブロックが姿を現したところで、足場に注意しつつアプローチ。仕掛けを落とすと、竿先がそっと震え、次いで穏やかな重量が乗る。居食いの典型。
水中に砂煙が舞い、ラインが滑るように走る。重々しい引きに、ただならぬ気配が漂う。やがて水面に姿を見せたのは、20cmの堂々たるマハゼ。
昨年の初冬を越えたヒネであろう。厚みのある体はいくつもの季節を刻み、ひときわ深い存在感を放つ。強風で感度が低いタフな状況下だったが、ラインと竿先の違和感に集中し、シーズンタイ記録を叩き出すことができた。
今後の展望
晩秋の河口は静かで、ハゼたちの気配も薄れ始める。しかし、その静寂の底に潜む一尾には、季節を背負った風格がある。水面に浮かぶその姿に、今年の釣りの節目を思わずにはいられない。
冬が近づくつれて悪天も増えるが、竿先のわずかな変化を捉えて特大ハゼを求めてみては。
<HAZEKING/TSURINEWSライター>
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