夏が過ぎ去り、風がずいぶん涼しくなってきた。朝夕は10℃を切る日も出てきた。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・井上海生)
泉南でメバリング
釣行日は10月27日。小潮周りで、夕方からエントリーした。場所は深日港。タチウオで賑わう釣り場で、外海に面した釣り場には人の姿が多かった。しかし幸いにというべきか、私がメバルを狙いたい港内には、ある程度の空間がある。キワ打ちを主にやっていくので、アジングアングラーと喧嘩することもない。やりやすそうだ。
小潮とはいっても、もともと潮通しのいい海なので、潮はそれなりに動いている。簡単には浮上していないだろうというイメージで、最初はワームを沈めて探っていくことにした。夜が更けてから、浮いたメバルに狙いをうつしていくイメージだ。
海が激渋
北風がなかなか強い。深日港では横風になる状態で、ちょっとメンディングが難しい。釣りはじめてすぐにPEラインを0.1号まで細くして、風対策。ボトムまで沈めて、ワームをタイトに通していく。こんなことをしているとカサゴでもきてくれそうなものだが、反応なし。
どうやらかなり渋い日に当たってしまったようで、途中でアジングアングラーに話しかけられたところ、アジもさっぱりいないとのことだった。何よりも風でやりにくくてかまわないと、誰もが思うことは同じらしい。
まさかボウズだけはしないぞと気を引き締める。その気になったらバチバチに底をやりまくってカサゴだけは一尾とってやる。
プラッギングの釣りに変更
夜が更けてきた。表層をワームで通そうとするとリグの操作感がないので、プラグに切り替える。個々の魚はどちらかといえばワームのほうが反応がいいが、今は釣り方を選べない状況である。
ルアーをローテーションしながら、微妙にレンジをかえてせめていく。アタリはちょこちょこ出るのだが、どうもサバか何かみたいで、かかりきらない。
おまけに、昨日も同じことをやられたのだが、タチウオだか何かにルアーを一つ切られてしまった。ここで若干気持ちが折れてしまい、ロストしてもダメージが少ない100均のルアーにチェンジする。
アコウをキャッチ
すると、こいつが猛烈にバイトを誘発した。バコンとシーバスが現れ、チヌが現れ、どちらもかかりはしなかったが異常に魚の本能を刺激するらしい。そのあと、ぬーっと重いアタリがノッた。これはカサゴかなと苦笑していたが、手前でちょっとだけてこずらせる。
まさかのアコウである。泉南で釣ったのって、かなり久しぶり。型は25cmとまあまあ。28cm以下はリリースだったっけ?まあ、もともと持ち帰る気はないので、海に返してやった。それにしてもいい顔つきである。100均ルアーもなかなかやるじゃないか。
この翌日、居酒屋にいって大将にアコウが釣れたと話すと、「なぜ持ってこない!?」とちょっと怒られてしまった。
終わってみればたったの一尾
昨日は2尾で、今日は1尾。なんと2日で3尾しか釣れないという渋い週末を味わうことになった。
しかし釣れた魚はアコウと、五つ星の魚なので、まあ悪くないかという気はしている。しかし私はよく秋冬にアコウを釣る。最盛の夏に釣ったことは一度しかないので、アコウの「強烈な引き」というやつもあまりわかっていない。
今のところメバルのほうがよほどいいじゃないかと思っている。そのメバルはすっかりお留守だったので、まあ仕方ない。帰り道にはまあまあ徒労の感が残った。こんなもんか。
<井上海生/TSURINEWSライター>
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