テーマは「川ベラでも狙ってみますか!」。千葉県八千代市を流れる印旛新川で竿18尺両グルの宙釣りで始めた吉田。

スタートはジャミに悩まされたが、開始から1時間でついに本命をゲット!

(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部・関口)

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ジャミ攻撃に苦戦

千葉県八千代市を流れる印旛新川。その中流域に流れ込む桑納川吐き出し下流側で竿18尺両グルテンの宙釣りでスタートした吉田を待ち構えていたのは、想像以上のジャミ攻撃だった。

エサ打ち開始は7時過ぎ。タナは1本半だったが1投目からトップがフワフワし続け、まるで落ち着きがない。

吉田康雄

「参りましたねぇ。ですが、めげずに打ち続けるほか、手だてはありませんから」

そうだね。ヘラでも何でもジャミを蹴散らすような魚が寄ってくれば、少しはまともな動きになってくれるだろう。それまでは我慢の釣りだな。

吉田康雄

「ところで底釣りのほうはいかがですか?」

ドボンのせいか、ジャミのような弱い動きはウキに現れない。だからある意味、釣りやすいよ。ただ今のところ釣れる気もしないけどね。

吉田と同じ18尺竿で両ダンゴドボンの記者。マブナラッシュになるかと思われたが、意外にもウキの動きはおとなしい。

開始1時間でついに

開始から30分ほどが経過。するとそれまでフワフワだけだったウキに変化が現れる。といっても本命ほどの力強さはなく、たんにウキが下に潜るから仕方がなくアワせているだけの吉田。ただしそれまでと異なり、ジャミがまれにハリ掛かりするようになった。

吉田康雄

「モツゴですね!」

何それ?クチボソの仲間?

吉田康雄

「クチボソの別名ですよ。関東ではおもにクチボソと呼びますけど」

ハリ掛かりしてきたのは体長10cmほど。このくらいの大きさであれば、ウキを上下に大きく動かしても不思議ではないサイズだ。

これを機に毎投のようにウキが消し込むようになってしまった吉田。そのたびにいちおうはアワせてみるが、ハリ掛かりしなかったり掛かったりと忙しい釣りを強いられる。ところがこの一連の流れから何といきなり本命がヒットする。

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【川ベラでも狙ってみますか!#3】
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半ば半信半疑(提供:週刊へらニュース編集部・関口)吉田康雄

「関口さーん、何かきました!」

何かって何よ?

吉田康雄

「わかりません。ただ引きはジャミではなさそうです。しかもコンコンしないのでマブナとも違うようですよ」

尺2寸級の美ベラ

穂先付近を見ていると確かに引きはマブナのそれとは違う。

ましてこれほど竿が曲がるのだからジャミということはあり得ない。

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やったね!(提供:週刊へらニュース編集部・関口)

釣っている吉田も今だ信じられない様子で魚とやりとりをする。しかし引きの感じから確信したのか、ついに吉田が声を上げる。

吉田康雄

「これ、ヘラですよ。しかも、わりといいサイズですよ、きっと」

川ベラのせいか引きが強く、なかなか水面を割らない魚。しかしついに根負けしたのかガボッと水面を割って出たのは紛れもない本命だった。

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美ベラ登場(提供:週刊へらニュース編集部・関口)

慎重に引き寄せ、ついにネットイン。吉田のタマ網が大型用だったのでサイズ感がいまいち掴めなかったが、よく見ると尺2寸程度はありそうな美ベラだった。

やったじゃん!

吉田康雄

「やっちゃいました!しかもいいヘラですよ」

おめでとう!

時刻は8時過ぎ。だが1枚出たのだから、まだ魚はいるはず。写真撮影を終え、すぐさまエサ打ちを再開。ところが待ち構えていたのは、今まで以上に層が厚くなったと感じさせるジャミ攻撃だった。

次回も「川ベラでも狙ってみますか!」です。

<週刊へらニュース編集部・関口/TSURINEWS編>

この記事は『週刊へらニュース』2025年11月21日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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