11月3日(月・祝)、神奈川県小田原にある早川港で、連休の最終日にサビキ釣りを楽しんだ。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版・青砥一生)

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早川港でサビキ釣り

早川港には6時すぎに到着。少し風があって寒く感じる。

9時ごろが干潮の中潮で、下げ潮がぎりぎり効いているかという時間帯。

まず、小田原FBCで釣況を確認すると、「トウゴロウ(イワシ)が入っているよ」と店主。同店特製の7本バリサビキ仕掛けを購入。

早川港のサビキ釣りでトウゴロウイワシ爆釣!【神奈川】朝イチ1時間で62尾を手中
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早川港周辺略図(提供:週刊つりニュース関東版・青砥一生)

当日のポイント

7時、港内全体を回ったところ、市場の入口付近の海面にイワシの群れがチラチラと見えた。

活性と潮流を見るため、持ち運びに便利なポータブルコマセ・アミ姫をパラッと撒いてみる。すると、緩やかに流れて、まだ潮が効いている感じ。

コマセは魚を寄せて、留まらせるだけでなく、潮の流れ方を確認する意味でも有効。イワシはコマセを追っていて活性がある。

早川港のサビキ釣りでトウゴロウイワシ爆釣!【神奈川】朝イチ1時間で62尾を手中
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市場側の様子(提供:週刊つりニュース関東版・青砥一生)

サビキでイワシ好調

さっそく、5.3mのノベ竿に仕掛けをつなぎ、布製のカゴにコマセを詰めて仕掛けを投入。軽くシャクると、コマセは周辺を漂う。そしてキラキラとイワシが寄ってきて、竿先を振るわせる。10cm前後のトウゴロウイワシの3点掛け。

反応がよく、仕掛けを入れるたびにヒットしてくる。アタリがあってから待っていると、多点掛けになる。

相当群れがいるのだろう。

昨年の今ごろは、これを泳がせてヤガラやダツが追ってきたが、今年は見えない。しかし、ショゴかメッキなのか、平たい魚がベイトを追っている。イワシを掛けたままにして食わないか期待していたが、これには反応しない。

早川港のサビキ釣りでトウゴロウイワシ爆釣!【神奈川】朝イチ1時間で62尾を手中
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便利なポータブルコマセ(提供:週刊つりニュース関東版・青砥一生)

仕掛け選びは重要

コマセを撒けば撒くほど魚が寄ってきて、潮が止まりかけているのにヒットが続く。海面でしっかり確認できるほど。

とはいえ、どんな仕掛けでもいいかというと、そうではなく、ハリス1号の仕掛けではまったく掛からない。掛かったのは先ほどの釣具店で購入したハリス0.2号のもので、仕掛け選びの重要性を再確認した。

早川港のサビキ釣りでトウゴロウイワシ爆釣!【神奈川】朝イチ1時間で62尾を手中
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目視で確認できるほどの群れ(提供:週刊つりニュース関東版・青砥一生)

当日の釣果

あまり釣れすぎても困るので、8時すぎに納竿。1時間ほどで62尾の釣果。水温が下がってくると群れが少なくなってくる可能性があるので、早めの釣行がお勧め。

なお、日・祝は基本的に小田原の魚市場が休みなので、竿を出しやすい。平日は船の出入りが多く職漁者が作業しているので、邪魔にならないように。市場の開場日はHPなどで確認しよう。

早川港のサビキ釣りでトウゴロウイワシ爆釣!【神奈川】朝イチ1時間で62尾を手中
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朝1時間の釣果(提供:週刊つりニュース関東版・青砥一生)

釣果料理

イワシはサイズが揃っていたので、すべて唐揚げにした。ウロコが硬くはがれにくいため、あまり食用にされない魚ではあるが、食べられないことはない。

頭と内臓を落として、ウロコを付けたまま、しっかり素揚げにすれば、ウロコも十分食べられる。

ウロコの処理方法

しかしウロコの硬さが少し残るのが難点。そこで今回は、頭と内臓を落としてから、熱湯に浸してみた。沸いた湯に塩を少し入れて30秒ほど。

それから冷水にとると、手でウロコが剥がせるようになる。ていねいに行わないと、身がボロボロになるので注意。

唐揚げに刺し身、甘酢漬け

このあと、しっかり水を切って、ビニール袋に入れて、片栗粉をまぶして油で揚げれば出来上がり。

私は、すぐに食べなかったので、片栗粉をつけた袋のまま冷凍した。これで好きなときに唐揚げにして食べられる。

カレー粉をまぶしてスパイシーにしても美味しい。いずれにしても、カタクチイワシより骨が硬いので、200度の油でしっかり揚げたほうがいい。

なお、10cm以上の大きいものが釣れたら三枚に下ろし、皮をそいで刺し身にしても食べられる。これを5分間塩締めにして、甘酢で漬けても美味しい。

早川港のサビキ釣りでトウゴロウイワシ爆釣!【神奈川】朝イチ1時間で62尾を手中
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手前はスパイシー唐揚げ(提供:週刊つりニュース関東版・青砥一生)

トウゴロウイワシについて

トウゴロウイワシは、イワシと名前が付くものの、マイワシやカタクチイワシは別の種族。

そしてある地方の方言で「着物を脱がず着たまま寝ること」を「トンコロ」と呼び、トウゴロウイワシが死んでもウロコが剥げにくいことから「トンコロ」→「トンゴロ」「トオゴロ」と呼ばれるようになった。

<週刊つりニュース関東版青砥一生/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース関東版』2025年11月21日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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