木々の紅葉が深みを増し、秋風が頬を撫でる11月13日。季節の移ろいを感じながら、サワラを求めて釣れない船長にお世話になり奥伊勢湾へと舵を切る。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・HAZEKING)
サワラキャスティングのルアー
この時期のサワラキャスティングは、ミノーとブレードの二枚看板。ミノーで誘うのは「表層」の釣り。トゥイッチで緩急をつけ、水面を切り裂くように走らせる。一方のブレードは「全層」の釣り。
ボトムから高速で巻き上げ、広いレンジを探る。三重側は水深10m前後と浅く、どちらの展開にも分がある。だが愛知側へ回れば25mを超える深場。魚が沈めば、ミノーでは分が悪い。今回は両海域を回る予定なので、ブレードを主軸にゲームを組み立てる。
1投目からヒットもバラシ
当日の潮汐は小潮。緩やかな潮流に魚の活性は穏やかと読む。勝負は朝マヅメの短い“時合い”に賭ける。最近、釣果を上げているアクアウェーブ「メタルマジック40g」を結び、まずは三重方面へ。
水面を飛ぶサワラの背。鳥山が立つ。合図とともにキャスト。水深10m、カウント15で沈め、スピードを上げて巻き上げると一投目からヒット。ロッドが弧を描き、ドラグが鳴く。だが、惜しくも船際でフックアウト。
貴重な朝のチャンスを逃してしまった。気を取り直して再度キャストするも、反応はショートバイト1回のみ。その後は沈黙が続き、船は愛知方面へ移動する。
ポイント移動でサゴシヒット!
ポイントの水深は27m。魚探にはボトムから5mに反応が密集。ブリとサワラが船下を通過していく。
フリーフォールでカウント20、そして全力巻き——ガツン!ロッドが唸り、リールが悲鳴を上げる。
執念のやり取り
魚は突如、こちらに向かって突進。ラインが緩みそうで嫌な予感がする。必死で巻き取り、テンションを保つ。すると今度は船底に潜り込んだ。身を乗り出し、竿先を突き出していなす。
反転の瞬間、鋭い銀の牙が閃いた。だがリーダーは無事。祈るように寄せ、海面に姿を現したのは60cmのサゴシ。その姿は風の化身のようだった。
細身の魚体に陽光が反射し、銀白の輝きが波間に踊る。
最終釣果
今回の最終釣果は1本。深場でのショートチャンスをものにできた。一本の価値が大きい釣りだからこそ、ルアーの種類、レンジ調整が命運を分ける。鋭い歯にラインを裂かれ、波に邪魔されても、ブレードが描くひと筋の軌道が生命を呼び寄せる瞬間は確かに存在する。
季節は冬の扉をたたき始めている。冷えた風が頬を切る頃、銀の本命・サワラが大きな群れで入ってくる日も近いだろう。変化する湾内の表情に向き合い、サワラキャスティングに挑んでみては。
<HAZEKING/TSURINEWSライター>
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