大阪南港フェリーターミナルにアジングに向かった。先日、見えアジがうじゃうじゃという状況だったが、一切アタりさえしない屈辱を受けての、リベンジだ。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・井上海生)
雪辱のアジング
まず、この画像を見てほしい。
このような群れが、一帯に充満している。おそらく何十万尾というアジがいたことだろう。これは二週間前の光景なのだが、この日はなんといっさい、アジからのアタリを得ることができなかった。
おそらくシーバスのプレッシャーが強烈だったのだろうが、見えアジがこれだけいながら1尾も釣れないとはアジングアングラーとして忸怩たるものがある(だが、この日はセイゴを釣った)。
釣行日は11月25日。夕刻に釣り場に到着すると、メタルジグを投げているアングラーがちょこちょこいた。先日、ここでそのジグにおまつりしてしまい、若干迷惑したので、この日は距離をとった。どうせLSJの人たちはジグのアピールが効かなくなってくると退散する。それからでいいや、と思って。
嬉しいアタリが連発
この日は見えアジになる前に、あたりに気配が満ちてくると、水中から返答があった。コツコツとアタってくる。サイズは小さそうだが、サバではない、硬質なアタリで、これは間違いなくアジだ。最初は1gのヘッドでレンジを刻みながら居場所を探っていたが、この様子見のリグでヒットまで持ち込んだ。
体長は12cmばかり。豆アジである。だが活性が高いのか、専用のフックを使わなくても、多少ハリのサイズが小さければポンポン食ってくる。似ても焼いてもという感じの大きさだが、まあ、釣る分には退屈しなくていい。
久しく「アタリが遠いことが当然」のアジングの試練を受けていたので、コンコンとアタってはノるのが面白くてたまらない。そうそう、アジって本当に居るときにはそんなに時間がかからないのだ。調子に乗ってくれば楽勝モード。この日はまさにそんな勝ちパターンだった。
1時間弱でツ抜け達成
多少レンジやヘッドウェイトにシビアになることもあったが、1時間足らずで10尾達成。そこからは数えることなく、久々にアジの大漁を楽しんだ。
だが、これだけアジが入りに入っていても、常夜灯の周りから離れると少しアタリが遠のいた。要するに、完全にプランクトンパターンなのだ。常夜灯の明かりで増殖する植物性プランクトンにたかってきている。
フェリーターミナルは内側も常夜灯だらけなのでそちらにも散るはずだが(あいにく釣り禁止)、一本堤防は常夜灯がひとつだ。そこでしか釣れない、という感じもあったにはあった。
キーとなったレンジは10カウントだった。大体0.8gのヘッドで10カウントして、そこから誘ってきて足元近くでバイトする。巻きでも食ったが、すぐに見切られた。これからフェリーターミナルでアジングしようという方は一応傾向として参考にしてほしい。
サイズは豆の金太郎飴
この日は例外なく豆アジの金太郎飴で、まったく同じ時期に生まれた群れが同じようなエサを食べて同じように育ってきたのだろうと推測がついた。こんなサイズはそもそも夏のものだが、まあ、海水温はいまだ20度くらいと夏の名残を引きずっているので、遅れてやってきた夏のアジと考えてもいい。
さあ、楽しみなのはここからだ。
せっかくやってきてくれたのだ。こんなに首を長くして待っているアングラーたちがいるのだから、そんなに急いで大海へ去ることもあるまい。
<井上海生/TSURINEWSライター>
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