メバリングは、ただ漫然と場所を釣るだけではなかなか釣果を上げることはできない。うまく数を釣るためには、ポイントを絞ることが重要だ。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・井上海生)
メバリング:まずはここから
最初に、メバリングの「定番」といえる2つのポイントを紹介しよう。
明暗の境目
メバルは夜行性の魚であり、明暗の境目に集まりやすい。暗い場所と、常夜灯などが照らす明るい場所が交わるポイントは、メバルにとって非常に魅力的なポイントだ。
このような場所では、光合成によって植物性プランクトンが増殖する。プランクトンを捕食するメバルは暗い場所で身を隠し、明るい場所に近づいて餌を含みに来る。
明暗の境目は、餌となる小魚やプランクトンが集まる場所でもあるため、メバルもそのエリアに集まる傾向が強い。したがって、明暗が交差するラインを意識してキャストすることが、釣果を上げるカギとなる。
キワ(岸際)
メバルは岸際を好んで泳ぐ。よって堤防や岸壁、漁港の岸際はメバルの絶好のポイントとなる。メバルは昼間は深場にいるが、夜になると岸際に寄ってきて、小魚や甲殻類を狙う。特に波の影響を受けにくいエリアや静かな場所に集まりやすい。
また、岸際にある障害物、例えばゴミや石、ブロックなどの周りも要注意だ。これらの障害物は、メバルにとって安全な隠れ家となり、身を潜めて餌を待つ場所となる。
メバルの巣もチェック
続けて、メバルが巣食う次の2つのポイントにも照準を合わせてみよう。
ゴロタ石の上
ゴロタ石や沈み根の周りは、メバルが多く生息している場所だ。夜になると、これらの場所でメバルが小魚や甲殻類を捕食していることが実にしばしばある。岩の隙間に隠れているメバルが多く、こういった場所を狙うことが釣果に繋がる。
藻際
藻際も非常に重要なポイントだ。藻の間に集まる小魚やプランクトンをメバルが狙うため、藻場の近くはメバリングにおいて非常に有力なポイントとなる。潮の動きが活発なタイミングで藻際を攻めると、メバルの活性が高くなり、より高い確率で釣れる可能性が高い。
変化のある場所は徹底的に
メバルは環境の起伏に敏感で、地形や構造物に「変化がある場所」に集まりやすい。例えば、堤防のハシゴ(階段)やケーソンの継ぎ目、スリット部分などは、メバルが着きやすい有力なポイントである。
これらの場所では、潮流や水深の変化があるため、メバルが集まりやすい。プランクトンが溜まりやすく、小魚などのベイトが集まりやすい環境でもある。潮の動きや水深の変化をよく観察し、メバルの回遊ルートを予測しながら狙うことが大切だ。
また、メバルは障害物の周りに集まりやすい。岩やブロック、鉄杭などの障害物は、メバルにとっては隠れ家であり、エサとなる小魚やプランクトンが集まりやすい場所でもある。障害物の周りを狙うことで、隠れているメバルを効率よく釣ることができる。
防波堤の端や堤防の角など、複雑な地形を持つ場所では、メバルが障害物の隙間や隠れ場所を通過しながら回遊することが多いため、こうした場所をピンポイントで狙うことで釣果が期待できる。
意図を持ってルアーを通そう
メバリングでは、ただ漫然とキャストしているだけでは釣果を上げることは難しい。意図を持ってピンポイントにルアーを通すことが重要だ。特に注目したいのは、明暗の境目、岸際、ゴロタ石上や藻際、何かしら「変化のある場所」などだ。これらのポイントを意識して釣行することで、メバルの数釣りが狙える。
<井上海生/TSURINEWSライター>
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