釣果は「連日、右肩上がり」という話を聞いて、外房・大原沖のショウサイフグ釣りに行ってきました。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版・高末里香)

「暗いうちがチャンス」大原沖ショウサイフグ釣りは朝マズメが狙...の画像はこちら >>

春日丸でショウサイフグ釣り

乗船したのは春日丸。この時期の大原港はヒラメ狙いがメインのなか、同宿はフグとスルメイカというラインナップで出船しています。

さらに、日によってヒラメやマハタでも、予約次第でいろいろ対応をしてくれます。

「暗いうちがチャンス」大原沖ショウサイフグ釣りは朝マズメが狙いめ【千葉・春日丸】
「暗いうちがチャンス」大原沖ショウサイフグ釣りは朝マズメが狙いめ【千葉・春日丸】
大原港略図(提供:週刊つりニュース関東版・高末里香)

朝マズメが狙いめ

5時過ぎ、辺りはまだ真っ暗のなか出船。港から10分ほどの近場のポイントからスタートです。

船長は、「ここ最近は暗いうちが勝負だよ。昨日16尾釣ったお客さんは、明るくなる前に12尾だったからね。食いが止まるまで手返しよく頑張って」と声をかけてくれました。

ポイントに着くまでにエサのホヤを均等にカット。ハリにたくさん付けて、すぐ落とせる状態でスタンバイ。

「暗いうちがチャンス」大原沖ショウサイフグ釣りは朝マズメが狙いめ【千葉・春日丸】
「暗いうちがチャンス」大原沖ショウサイフグ釣りは朝マズメが狙いめ【千葉・春日丸】
カットウフグタックル(提供:週刊つりニュース関東版・高末里香)

船長の「どうぞやってみてね~」のアナウンスで、仕掛けを落とします。朝のポイントは砂地のため根掛かりなし。大原のフグ釣りはカジメが生えている場所が多いため、根掛かりの心配をせずに釣りができるのは気楽で嬉しい。

「暗いうちがチャンス」大原沖ショウサイフグ釣りは朝マズメが狙いめ【千葉・春日丸】
「暗いうちがチャンス」大原沖ショウサイフグ釣りは朝マズメが狙いめ【千葉・春日丸】
エサ付けはこんな感じ(提供:週刊つりニュース関東版・高末里香)

ショウサイフグの釣り方

釣り方はベタ底からほんの少し浮かせた位置まで、フグのタナを探っていきます。わずかな違和感があれば即アワセ。そしてアタリがなくても、3~5秒くらいの間隔で30cmほどの幅でシャープに竿をシャクって、空アワセと誘いを続けます。

「引っ掛けてやろう」としゃかりきになり、大きく派手にアワせると、せっかく寄ってきた魚が散ってしまうし、仕掛け絡みの要因にもなるのでアワセと誘いをセットのイメージで。

「暗いうちがチャンス」大原沖ショウサイフグ釣りは朝マズメが狙いめ【千葉・春日丸】
「暗いうちがチャンス」大原沖ショウサイフグ釣りは朝マズメが狙いめ【千葉・春日丸】
使用したタックル(提供:週刊つりニュース関東版・高末里香)

釣れるのは良型ばかり

アタリがつかめず仕掛けを上げてみると、エサがきれいに取られていることもあるので、エサチェックの意味でも、フレッシュな場所に落とし直す意味でも、時々仕掛けを回収してみるのがいいと思います。

アタリの出方は、コツコツとハッキリ伝わったり、モゾモゾだったり、ジワッとモタレを感じたりと千差万別。それでも、何か違和感を覚えてアワセを入れ、手に重みと生体反応を感じた瞬間の気持ちよさは格別。釣れたではなく、ちゃんとアタリを捉えて釣った感は嬉しさ倍増ですね。

上がってくるのは良型揃いのショウサイフグ。たまにコモンフグやヒガンフグ、サバフグなどが交じります。

「暗いうちがチャンス」大原沖ショウサイフグ釣りは朝マズメが狙いめ【千葉・春日丸】
「暗いうちがチャンス」大原沖ショウサイフグ釣りは朝マズメが狙いめ【千葉・春日丸】
釣れるのは良型ばかり(提供:週刊つりニュース関東版・高末里香)

釣れたフグは船長が捌いてくれる

船長の言葉通り、夜明けまでは活性がよく、日が昇ると同時にアタリが遠のいてきました。エサは取られなくなり、生体反応もなし。船長が砂地から根周りへといろいろポイントを替えていきますが、なかなかフグの姿は見られず…。

この数日はこんな感じですが、潮の動きが変わり明るくなっても釣れるようになれば、さらに面白くなりそうです。

数こそ伸びなかったものの、型がいいので刺し身はバッチリ。下船後には釣れたフグを捌いてもらえるので、帰ってからの面倒はなし。

私は、一週間ほど冷蔵庫で寝かせてから食べるのがお気に入りで、熟成まで待ち遠しい日々が始まります。

「暗いうちがチャンス」大原沖ショウサイフグ釣りは朝マズメが狙いめ【千葉・春日丸】
「暗いうちがチャンス」大原沖ショウサイフグ釣りは朝マズメが狙いめ【千葉・春日丸】
フグは船長が捌いてくれる(提供:週刊つりニュース関東版・高末里香)

アフターフィッシングもフグ三昧

船を降りたあとは、土日限定でランチ営業をしている港近くの旅館、伝九郎へ。ここは、大原で水揚げされた旬の魚から大将が真心込めてとった出汁を使用する天然鮮魚系ラーメンと、握り2カンセットが大人気。

この日のラーメン出汁はフグ。フグ釣りのあとに絶品のフグ出汁ラーメンと、お寿司をいただきフグ三昧で大満足。

ラーメンも私好みの細麺で、あっという間にスープまで飲み干して完食。土日に大原に来たらランチはココがお勧めですよ。

大原の港では、朝市も催していて、お祭りのようになっているので、釣り以外の楽しみもある週末の大原です。

「暗いうちがチャンス」大原沖ショウサイフグ釣りは朝マズメが狙いめ【千葉・春日丸】
「暗いうちがチャンス」大原沖ショウサイフグ釣りは朝マズメが狙いめ【千葉・春日丸】
釣りのあとは絶品ラーメン&寿司(提供:週刊つりニュース関東版・高末里香)

<週刊つりニュース関東版高末里香/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース関東版』2025年12月19日号に掲載された記事を再編集したものになります。

編集部おすすめ