テーマは「放流日の翌日ってどうよ!?」。茨城県常総市にある小貝川吉野で11月21日(木)に約3tの新ベラ放流があった。

取材はその翌日。当然入れパクだろうと思われたが、どうやらアテが外れ……。

(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部・関口)

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短竿にしてへら釣りに挑む

過去には某メーカーのトーナメント本戦で長竿両グルの宙釣りでいい線までいった経歴を持つ吉田。つまり吉田にとっては伝家の宝刀。ここ小貝川吉野においてもスタートは竿18尺両グルの宙で入れパクをもくろんだ。しかし思惑は外れ、釣れるのは隣で9尺竿を振る記者。一時は入れパクになり「何とかの長竿だろ」と口も滑らかに。

吉田康雄

「ボクも竿を短くしまーす!」

伝家の宝刀が聞いて呆れるが、魚がヘチ寄り回遊であれば、それも致し方ない。

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【放流日の翌日ってどうよ!?#3】
吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【放流日の翌日ってどうよ!?#3】
北桟橋先端(提供:週刊へらニュース編集部・関口)吉田康雄

「ヘチを回るって予想してたのですか?」

いや、そこまで考えてないよ。吉田と竿をそろえるのはどうかと思っただけ。でも過去に新ベラ放流直後に短い竿で狙ったことはあるよ。

いずれにしても魚がいないのでは、いくら手だれの吉田でもやりようがない。竿を10.5尺に持ち替え再起を図る。

ひとしきり入れパクを楽しませてもらったので記者はここで竿からカメラに持ち替え、北桟橋最奥の岸を回り込み吉田の対岸へ移動。

いつでもいいぜ。バンバン竿を絞ってくれ!

プチ入れパクに突入

ところが竿を短くしたにも関わらず、アタリはいたって散発。むしろ長竿の時よりも悪いと感じるくらいアタリは少なかった。

おいおい、何やってるんだよ。せっかく対岸まで歩いてきたのだからカッコいいところを魅せてくれよ!

などと無理な注文を突きつける記者。しかしいくら引き出しの多い吉田でも、手元にグルテンエサしかないのでやれることは限られる。

入れパクであれば写真撮影も瞬時に終わるが、たまにしか竿が立たないとなると、苦労させられる。再び魚が回遊し始めたのは、記者が席を立ってから何と40分後。この間、吉田の竿が曲がったのは数えるほど。ところが新ベラ回遊があってからは、ほぼ毎投竿が立つようになった。

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【放流日の翌日ってどうよ!?#3】
吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【放流日の翌日ってどうよ!?#3】
プチ入れパクショー(提供:週刊へらニュース編集部・関口)

やれやれだね(苦笑)。

吉田康雄

「そうなんです。

関口さんが席を立てば入れパクだろうって高をくくっていたのですが、大きな誤算でした」

魚がいればアタリは早く、大抵はウキが立ってナジみ込む途中の動きで乗ってくる。

吉田康雄

「肩のところで揉むような動きで乗ってくるのが新ベラフィーバーの特徴ですよね。ようやくボクにも春が回ってきました!」

南桟橋が好調

ところが、よかったのはわずか30分ほどで、その後は再びアタリが遠くなってしまう。これはどう見ても魚の群れが小さいとしか思えない。

吉田康雄

「対岸の人も大して絞りませんし、ボクからやや離れた並びで長竿を振っている人も、連続して竿が立ちません。これはやはり魚の群れが薄いとしか思えません」

トイレ休憩を兼ね、事務所付近から南桟橋方向が見渡せる所まで歩いて釣況を確認して戻ってくると開口一番!

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【放流日の翌日ってどうよ!?#3】
吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【放流日の翌日ってどうよ!?#3】
竿を短くしてヒット(提供:週刊へらニュース編集部・関口)吉田康雄

「関口さん、たいへんです!今日は南桟橋だったみたいですよ。あっちは竿が林のように立ってますから」

イチかバチかではなくしっかり情報を入手したうえで北桟橋先端を確保したのだから、当日は南だったと知っても後悔はない。しかし新ベラ釣りはいる所で釣らないと、大釣りがないのは目に見えている。さて、どうする吉田。今から移動するかい?

吉田康雄

「いえ、ここで粘ります!」

次回も「放流日の翌日ってどうよ!?」です。

<週刊へらニュース編集部・関口/TSURINEWS編>

この記事は『週刊へらニュース』2025年12月19日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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