ノルウェーのフィヨルドで、野生のシャチ2頭が「キス」をする行動が初めて撮影され、学術誌『Oceans』で報告されました。これまで飼育下でしか確認されていなかった行動であり、その意味や背景に注目が集まっています。
(アイキャッチ画像提供:PhotoAC)
野生で確認されたシャチのキス
ノルウェーのクヴェナンゲンフィヨルドの海で、シャチがキスをしている瞬間がシュノーケリンググループによって撮影されました。
映像には2頭の大人のシャチが顔を近づけ、約2分間にわたってキスをするように舌をかじりあう様子が記録されています。
同様の行動はシロイルカでも確認されており、ハクジラ類の社会的な交流方法だと推測されています。
飼育下では既に確認されていた行動ですが、野生のシャチがキスをするのは、今まで知られていませんでした。
シャチのキスをめぐる議論の歴史
実は、シャチがキスをするシーンは、人間の飼育下の環境で認知されていました。
1978年にマイアミ水族館で飼育されているシャチにおいて、シャチ間で舌をかじりあう行動を初めて記録。その後、2013年にはスペイン・カナリア諸島の動物園ロロ・パルケでも同じ行動が観察されています。
野生のシャチのキスが観察されるまでは、研究者は「飼育されているストレスから生まれた行動ではないか」と議論が続いていました。
自然な行動だったシャチのキス
今回の発見により、シャチのキスは飼育によるストレスが原因ではなく、シャチが本来持っている自然な行動だと判明したのです。
一方、なぜシャチがキスをするのか、その明確な目的はまだ解明されていません。
それでも、この発見は大きな意味を持ちます。研究者たちは、シャチをより近い距離で観察・研究する必要性を改めて認識しました。
シャチの複雑な社会行動を見落とさないためにも、今回の発見は研究手法の見直しに大きく貢献することとなりました。
賢く社会的なシャチ
野生のシャチがキスをするシーンは、海洋学ジャーナル『Oceans』に発表され、注目を集めました(論文タイトル:A Kiss from the Wild: Tongue Nibbling in Free-Ranging Killer Whales (Orcinus orca))。
飼育下の環境だけでなく、野生で観察されたことによって、地域特有の行動ではなく、シャチという種全体が行う行動だと判明されました。
一種の社会的交流を深める手法だと推測されていますが、今後はっきりとした目的が明らかになるでしょう。
海洋生態系の頂点に位置するシャチは、そのどう猛さから「キラーホエール」という怖い名前で呼ばれることもある生き物ですが、賢く、人間のような社会生活を送ることがこれまでの研究により明らかになっています。
今回の発見は、シャチの豊かな感情表現と社会性について、私たちの理解を大きく深めるものとなったことでしょう。
<れお/サカナトライター>
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