船長と2人で、今回はマハタの新規開拓ポイント探しの出船です。私一人だったので、好きなところに行ってもらいました。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・田村昭人)
マハタ狙いのボートジギング
船長と2人で、今回はマハタの新規開拓ポイント探しの出船です。私一人だったので、好きなところに行ってもらいました。暴風とウネリの影響で、実釣は3時間でした。
北からの暴風で、沖に出るほどきつくなり、ウネリが南から入り、船も揺れて大苦戦でした。そんななか、新規開拓として水深120m前後の海域へ出て、マハタ調査を行いました。
使用したタックル
PE2号のベイトリールに、感度を重要視した硬めの6.7ftジギングロッドを使用しました。ジグは100~250gまでのダイワのTGベイトをメインに使用しています。深い海域では、このタングステン製のジグが扱いやすいです。
いざ出船
これからマハタシーズンに入る南伊勢町の海域で、今まで釣ってきたポイント以外にもマハタがいるのか調査するため、船長に付き合ってもらいました。今回の船長は、私の馴染みの船長のご友人でエサ釣り漁師さんです。普段は鯛を釣っているそうです。
ジギングでの狙い方は知らない船長ですが、私の行きたいポイントへ向かってくれるということで、楽しみに出船しました。
新規開拓開始
1時間近く走り、ポイントは水深120mの岩礁帯エリアからスタートしました。岩礁帯の起伏が激しいポイントを魚探で探しながら、良さそうな地点で止めてもらいます。潮はほとんど動いていませんでしたが、暴風で船が押され、かなり速い勢いで沖に流されます。
アヤメカサゴがヒット
水深120mなので、まずは水深と同じ重さのジグを投入しました。着底で岩礁帯を感じながら、スローピッチでシャクリとフォールを繰り返しているとゴンとアタリがあり、上がってきたのはアヤメカサゴでした。60~80mの海域よりもサイズは大きいですが、本命ではありません。
しかし、暴風で流される速さが岩礁帯をすぐに超えてしまうため、何回も戻っては流し、岩礁帯を狙いました。
すると、水面にマイクロベイトの群れが通った瞬間、フィッシュイーターがボイルしました。ジグを巻き上げて表層付近を狙うとヒットしましたが、掛かったのはハマチで、抜き上げた瞬間にバレてしまいました。一瞬でいなくなる回遊魚でした。
180gのジグで探る
ここで急に潮が動いたと思ったら、ぶっ飛び潮になり、底が取れなくなりました。ジグを180gにしましたが、着底までに250mもラインが出ます。
船の揺れも大きく、ジグを底付近できれいにフォールさせるのが、なかなか難しい状況でした。
岩礁帯に当ててはシャクリ、底を丁寧に狙いましたが、アヤメカサゴの追加のみでした。
次に、起伏はそれほど激しくないものの、広域に岩礁帯が広がっているエリアへ向かってもらいました。ここは水深150m前後です。潮は止まっていましたが、暴風がさらに強くなり始めたため、ジグを180gのまま落としてみました。
船が流される分、うまく角度が取れて期待しましたが、ここでもアヤメカサゴがヒットしました。
シイラがヒット
船の位置を戻すために回収していると、水深20mほどのところでガツンとヒットしました。よく走って楽しい魚です。
上がってきたのはシイラでした。それもペンペンシイラです。船長も、この時期にこのサイズのシイラは初めてだと言っていました。
ここで、落としていく途中にもシイラがヒットしました。かなりシイラがわいていて、群れが船周りに居着いたようで、ガツガツと食ってきます。その後、ふっとラインが切られてしまい、ジグがなくなってしまいました。
ウッカリカサゴを手中
そこで、フォールスピードを上げるために250gへ変更しました。フォール中にアタリがなくなり着底すると、ゴンゴンとアヤメカサゴとは違うアタリがありました。しかし、引かないため本命ではなさそうです。上がってきたのはウッカリカサゴでした。
ここで9時過ぎになり、ますます風が強くなりました。
ここから少し浅い海域へ移動し、水深70~80mの岩礁帯がポツポツと点在するエリアに入りました。ジグを180gに変更して狙ってみると、岩礁帯に当たった瞬間、ワンピッチでシャクリとフォールを入れたところ、ゴンとアタリがありました。やはりアヤメカサゴでした。
連続でアヤメカサゴが釣れましたが、本命は出ません。風が強くなる一方だったため、岸に近いエリアへ移動しました。
シイラが入れ食い
水深50m前後の起伏の激しい岩礁帯エリアを狙ってみると、フォール中にふっとラインが切れました。これはまたシイラかと思い、浅い海域でも210gに変更して着底を急ぎます。
しかし、思った以上にシイラがわいていて、10匹以上ヒットしました。落としたら食う。巻き上げたら食う。かわいいサイズのエソがヒットして回収していると、ボコボコに当たってきて、エソがかわいそうな状態になりました。
シイラの群れを無事にクリアして着底しても、釣れるのはアヤメカサゴばかりでした。
10時過ぎには、暴風による白波とウネリの波がぶつかり出し、船の揺れもかなりひどくなったため、終了としました。
浅瀬のティップラン便に出ていた馴染みの船長の船が見えたので無線で話しましたが、アオリイカも厳しく、シイラにエギを切られて釣りにならないとのことでした。どこもシイラ祭りのようでした。
釣り終了&振り返り
夜中には10m近い暴風が吹いており、明け方には少しマシになって6mほどの風になったため出船してもらいましたが、沖では暴風が残り、ウネリが反対から入ってくる状況で、終始立ち位置も大変な状態でした。
釣果は、アヤメカサゴ5匹、ウッカリカサゴ1匹、シイラは10匹以上ヒットしてキープ3匹という貧果に終わってしまいました。しかし、新規開拓で良さそうな岩礁帯を発見できたため、次回はマハタを釣りたいと思います。
初めてシイラを持ち帰ると、家族はフライと刺身にするとおいしいと大喜びでした。もっと持って帰ってくればよかったと思います。
カサゴ類は次女のリクエストでアクアパッツァにしましたが、こちらも大好評でした。
また、いろいろなターゲットを釣り、刺身以外の料理にも挑戦していきたいと思います。
<田村昭人/TSURINEWSライター>
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