夏から冬にかけて東京湾で狙えるイナダ・ワラサ。荒川笹目橋のけやき丸の長谷川船長から、「先日は湾口でワラサがよく釣れて、もしかするとブリクラスがいるかもしれませんよ」と連絡が入って、11月23日(日・祝)に釣行。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・奥野忠弘)

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ブリ族狙いのジギング釣行

この日集まったのは、僚船ですでに4尾仕留めている今野田良祐さんに、「今年初の青物釣りですので楽しみです」という及川毅倫さん。さらに相澤恭央さん、鮫島広貴さんと中山竜二さん、南雲州さんに熊巳祥彦さん。

そして、受験勉強中で三カ月ぶりの釣りに「今日はデカいのを釣りたいです」という船長の息子の航希さん。

東京湾のジギングでサワラ連発!【けやき丸】イナダ・ワラサ不発から裏本命が高活性
東京湾のジギングでサワラ連発!【けやき丸】イナダ・ワラサ不発から裏本命が高活性
ジギングのタックル(作図:週刊つりニュース関東版APC・奥野忠弘)

7時50分に久里浜沖のポイントに到着。すでに30隻ほどの遊漁船やボートが広範囲に散らばっている。

船長は魚探を見ながら入念な潮回りで船を立てると、「水深は50mです、ベイト反応は底ベッタリなので、80~150g前後のメタルジグを底まで沈めて、中層まで探ってください」とスタートのアナウンス。

大アジ&カンパチ顔見せ

ワラサやブリの大型青物を狙う同船者は、専用タックルに150g前後のロングジグを使う。ロングジャークや、ショートピッチで誘っていたので、私は大型ジグには反応しない魚を狙って、80g前後のジャカジャカ巻きを試してみる。

すると、タングステン製ジグ80gを投げていた相澤さんが、いきなりフォール中にラインカットされ、続いてミヨシでも切られてしまう。

野田さんの話では、「前回も船中で何度もラインカットがあったので、おそらく、大型のサワラが回遊しているのだと思います」とのこと。さっそく、サワラを中心に高速巻きで誘いを続けてみる。

3回目の潮回り後、中山さんの竿が曲がる。上がってきたのは40cm近い大アジで、「本命ではありませんが、美味しい土産ができてよかったです」と笑顔。

続いて航希さんにヒットしたが、重いだけの引きで抜き上げたのは、小型のサバフグで苦笑い。

東京湾のジギングでサワラ連発!【けやき丸】イナダ・ワラサ不発から裏本命が高活性
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ロングジグでカンパチゲット(提供:週刊つりニュース関東版APC・奥野忠弘)

ここから全員に厄介者が入れ食いになり、私も3尾連続でハリ掛かり。嬉しくないゲストにお手上げだ。航希さんはフグに好かれたのか、ロングジグで10尾を数えてしまう。

そんななか、再び中山さんにそれとは違う青物らしい引き込みが訪れ、小型のカンパチを抜き上げると、「これで2色丼が確定したので、あとはワラサを釣るだけです」とニッコリ。

その後も船長は大物を狙って懸命にランガンしてくれて、真剣にシャクり続けたが、この日は青物の回遊が薄かったようで、残念ながら大本命のアタリはなかった。

サワラ狙いが大正解

そこで、最後は湾央に戻って裏本命のサワラを狙ってみると、これが大正解。

船長から、「基本的にルアーをなるべく遠くへ飛ばして、しっかり底まで沈める。着底したらリールが壊れるくらい速巻きし続けることがアタリを出す秘訣です」と伝えられる。

すると、及川さんのリールからドラグが逆転する音が聞こえ、船中1尾目のサゴシをゲット。「今年初めてのサワラ系が釣れて嬉しいです」と笑顔。

東京湾のジギングでサワラ連発!【けやき丸】イナダ・ワラサ不発から裏本命が高活性
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サワラキャッチ(提供:週刊つりニュース関東版APC・奥野忠弘)

魚の活性が高いと判断した私は、ブレードジグの表層巻きを試すと、すぐにガツンとアタリが到来したが、これはフッキングせず。

続いて、南雲さんが同級をキャッチし、最後には、航希さんも今季初物をゲット。

「やっぱり釣りは楽しすぎる」と大喜び。

短時間だったが、ラストに高級魚が連続ヒットして、そのまま沖上がりを迎えた。船長の話では、「サワラは年内いっぱい有望。ワラサやブリは群れにもよりますが、まだまだこれからも期待大です」とのこと。

私も、冬の大物を狙って、またチャレンジしたい。

<週刊つりニュース関東版 APC・奥野忠弘/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース関東版』2025年12月12日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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