釣りにハマるきっかけは、人それぞれだ。家族との思い出や友人からの誘い、仕事を通じた出会いなど、その入口はさまざまだが、共通しているのは「一度の体験」が心を動かしている点にある。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・鶴原修)
釣りにハマる瞬間は人それぞれ
釣りが好きになる瞬間は人それぞれだ。初めて魚を釣り上げたときの高揚感に心をつかまれる人もいれば、家族や仲間と過ごした時間がきっかけで、いつの間にか釣りが生活の一部になっていたという人もいる。
同じ釣りでも、その入り口やハマったタイミングは決して同じではない。そこで今回は、日々多くの釣り人と接している釣具のポイントスタッフを対象にアンケートを実施し、釣りとの出会いや心に残ったきっかけについて探ってみた。
釣具のポイントスタッフにアンケート
釣り初心者からベテランまで幅広い層が訪れる釣具のポイントは、九州を中心に全国展開する大手釣具チェーンだ。
豊富な品揃えに加え、釣りに精通したスタッフが一人ひとりのレベルや目的に合わせて対応してくれるのが特徴で、釣行前後を支える存在として多くの釣り人に親しまれている。
そんな釣具のポイントで日々釣り人と接しているスタッフたちを対象に、釣りが好きになったのは釣具店で働くより前か後か、そして釣りを始めたきっかけについてアンケートを実施した。
質問内容
1. 釣りが好きになったのは、釣具店で働くより前?後?
2. 釣りを始めたきっかけを教えてください
・対象:釣具のポイント全店舗のスタッフ
・有効回答数:218件
釣り好きは「釣具店勤務」の前から?
釣りが好きになったタイミングについて尋ねたところ、結果は以下の通りとなった。
・働く前:174票
・働いた後:44票
釣具店で働くより前から釣りが好きだったと答えたスタッフが大多数を占める結果となった。幼少期の体験や家族・身近な人の影響で釣りに親しみ、その延長線上で釣具店勤務を選んだケースが多いようだ。
すでに釣りの楽しさや奥深さを知ったうえで現場に立っているため、接客や商品説明の場面でも自身の体験を踏まえた言葉が自然と出てくる。釣りへの強い関心や経験値が、日々の業務にも活かされている様子がうかがえる。
働き始めた後にハマった
釣具のポイントで働き始めてから釣りにハマったと答えたスタッフの多くは、仕事そのものが釣りと出会うきっかけになったと振り返っている。入社や配属を機に、業務理解の一環として釣りに触れたり、研修や先輩社員との釣行を通じて実体験を積んだケースが目立った。
最初は「基本を覚えるため」に堤防のエサ釣りから始めたという声もあれば、太刀魚テンヤ釣りに連れて行ってもらい、手元に伝わるダイレクトなアタリの面白さに一気に引き込まれたという具体的なエピソードもある。
そうした体験を重ねる中で、次第に釣りの楽しさに目覚め、さまざまな釣り物に挑戦するようになったという流れが多く見られた。
釣りを始めたきっかけランキング
続いて「釣りを始めたきっかけ」を、アンケート結果をもとにランキング形式で紹介しよう。
5位:身近に釣り場があった(9票)
5位には、身近に釣り場があったことをきっかけに釣りを始めたという回答が並んだ。海沿いの町で育った経験を挙げる声もあり、子どものころから釣りが日常の風景の一部だったというケースが目立つ。
また、仕事の都合で海のある地域へ転勤したり、職場や住まいの近くに釣り場があったことを機に釣りを始めたという声もあった。近所の野池でバス釣りを始めた例や、赴任先の北海道で海釣り公園に通うようになった例など、環境の変化や立地条件が自然と釣りへの一歩を後押ししたことがうかがえる。
4位:釣りに興味があった(13票)
4位は、以前から釣りに興味があり、「やってみたい」「挑戦してみたい」という気持ちがそのまま行動につながったケースだ。特別な出来事があったわけではなく、単純な好奇心や「面白そう」「暇つぶしになりそう」といった動機から始めたという声が多く見られた。
また、魚を食べるのが好きで「自分で釣ってみたくなった」という回答や、子どもの頃から興味はあったものの、釣り堀などをきっかけに再び関心が高まったという例もある。強い理由がなくても、興味そのものが釣りへの第一歩になることを示す結果といえそうだ。
3位:釣具のポイントで働き始めた(18票)
3位には、釣具のポイントで働き始めたことをきっかけに釣りに関わるようになり、次第に興味を深めていったという回答が並んだ。就職や配属を機に、業務の一環として釣りに触れる機会が増えたことで、釣りとの距離が一気に縮まったケースが多い。
当初は商品知識や基本を身につけるために始めたものの、実際に釣りを体験する中で楽しさを実感し、仕事の枠を超えて趣味として続けるようになったという声も目立つ。お客様との会話や社内研修、職場のレジャーなど、釣具のポイントという現場ならではの環境が、釣りへの関心を高める要因になったようだ。
2位:友人・知人・同僚に誘われた(31票)
2位は、身近な人から誘われたことをきっかけに釣りを始めたという回答だ。友人や同僚、職場の先輩に声をかけられ、気軽な付き合いの延長で釣りに出かけたというケースが数多く見られた。
中には、職場のレジャーや人間関係の中で自然と釣りに触れるようになった人や、子どもの頃に近所の年上の人や大人に連れられて行った釣りが強く印象に残っているという声もある。
自分一人では踏み出さなかったとしても、誰かと一緒だったからこそ釣りの楽しさに出会えたという点が、この順位につながったといえそうだ。
1位:父、祖父、親戚の影響(134票)
1位は、家族の影響をきっかけに釣りを始めたという回答だった。特に多かったのが、父や祖父が釣りをしており、幼い頃に連れられて行った経験が原点になっているという声だ。釣りに行くつもりはなく、付き添いのつもりで現地に行ったものの、次第に自分でも竿を出すようになったというケースも少なくない。
家族旅行や休日のレジャーとして釣りに出かけた思い出、父や祖父の背中を見ながら過ごした時間が、知らず知らずのうちに釣りを身近な存在にしていたようだ。誰かに「教えられた」というよりも、日常の中に自然と釣りがあったことが、長く釣りを続ける原動力になっていることがうかがえる。
メディア・雑誌の影響も大きい
ランキング上位とは少し異なる切り口として、メディアや個人的な体験を通じて釣りに興味を持ったという回答も寄せられた。小学生の頃に『釣りキチ三平』や『グランダー武蔵』といった漫画・アニメを見たことがきっかけになったという声は、当時の釣りブームを象徴するエピソードといえる。
また、テレビの釣り番組や釣り雑誌を通じて特定の釣りを知り、実際に始めたという回答もあった。近年では、YouTubeの釣り動画を見て面白そうだと感じ、釣りに興味を持ったという声も目立ち、時代とともに「釣りとの出会い方」が変化していることがうかがえる。
珍しい回答
そのほかにも、内陸の高校から航海士を目指して水産高校へ進学し、恩師に釣りを教わったという進路に結びついたケースや、「生涯続けられる趣味を持て」と父親からゴルフか釣りの選択を迫られ、身近でかっこいい存在だったブラックバスに惹かれて釣りを始めたという印象的な声もあった。
さらに、パートナーが釣りをしていたことをきっかけに興味を持ったという回答や、実家が釣具店だったため自然と釣りが身近な存在だったというケースもあり、家庭環境や人との関係性が強い動機になることも少なくない。
ランキングから見える「釣りに惹かれる理由」
今回のランキングからは、釣りに惹かれるきっかけだけでなく、釣りにハマっていくタイミングの違いも浮かび上がってきた。家族の影響で幼い頃から釣りに親しんでいた人もいれば、仕事や人間関係を通じて大人になってから釣りの魅力に気づいた人も多い。
特に印象的なのは、最初から強い動機があったわけではなくても、実際に釣りを体験する中で「楽しい」「またやりたい」と感じた瞬間が、釣りにハマる転機になっている点だ。付き添いや軽い興味、仕事の延長線上で始めた釣りが、いつの間にか欠かせない趣味へと変わっていくケースは少なくない。
ランキング上位の理由をたどると、釣りは始めた理由よりも、続ける中で訪れる“ハマる瞬間”が重要な遊びであることが分かる。人との関わりや環境、体験の積み重ねが、そのタイミングを形づくっているようだ。
釣り情報が手に入る「釣具のポイントアプリ」
釣具のポイントが提供する公式アプリは、釣行前の情報収集から釣行後の振り返りまで、釣り人の行動を幅広くサポートしてくれるツールだ。釣りに関する情報はもちろん、買い物や交流の機能も備えており、日常的に使いやすい点も魅力といえる。
釣りコミュニティ
釣具のポイントアプリには、釣果や釣行の様子を気軽に投稿・閲覧できるコミュニティ機能が用意されている。他の釣り人の実際の釣果やコメントを見ることで、刺激を受けたり、次回釣行のヒントを得たりすることができる。
釣り情報
公式アプリでは、全国各地の釣果情報や店舗ブログをまとめてチェックできる。釣場情報や遊漁船情報、タイドグラフなども確認できるため、釣行前に状況を把握したいときにも便利だ。エリアごとの動きをつかみやすく、計画的な釣行につなげやすい。
公式オンラインストア
釣具のポイント公式オンラインストアとも連携しており、気になる商品をアプリからスムーズに購入できる。店舗とオンラインを使い分けながら、自分のスタイルに合わせた買い物が可能だ。
アプリクーポン
アプリ限定のクーポンが配信される点も特徴のひとつ。釣具をお得に購入できる機会があり、普段の買い物にも取り入れやすい。
読むコンテンツ
釣りに関する読み物コンテンツも充実しており、TSURINEWSの記事をアプリ内から閲覧できる。釣果情報やテクニック、企画記事などをまとめてチェックできるため、移動中や空き時間の情報収集にも向いている。
釣行の計画づくりから新しい釣りとの出会いまで、幅広く活用できる釣具のポイント公式アプリ。日々の釣りをより身近にしてくれる存在として、チェックしてみてはいかがだろう。
<藤田浩平/TSURINEWS編集部>
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