前の日が大荒れの為、出船を見合わせていたこうゆう丸さんですが、「出船できるか、出船できないか、当日にならないと分からない、でも出船できる可能性もある」とのご連絡があり、二つ返事で行きます!と返答します。正直、出船できないと諦めていましたが、意外な展開に。

船中ブリ祭りになり、筆者もシャークアタックはあったものの、無事2本の寒鰤を確保することが出来たのです。その時の模様をお伝えしたいと思います。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・荒木清)

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能生漁港は荒れ模様

能生漁港に着いたのはAM6:30。風は少しあり、外海はウネリが大きく、波もテトラポットにぶつかり、白いしぶきが出来る感じです。外は寒く、堤防ではそんな陽気も関係なく、サビキ釣りや浮き釣りなどで楽しむ方々がおられます。この日は8:00集合予定で、少し時間があるので仮眠します。

出船時間をずらす

時刻は8:00。こうゆう丸の船長さんが来られて話し始めます。「海の状態がまだ良くないので、9:30分に最終確認で船を出し、確認します。もう少しお待ちください」との事です。

1時間半はかなり時間ありましたが、緊迫感と緊張で時間が短く感じます。周りを見渡すと、乗船するアングラーさん達も不安を隠せない様子です。

「10kg超えブリが続々!」上越沖ジギングで腹パン寒ブリをキャッチ【こうゆう丸】
「10kg超えブリが続々!」上越沖ジギングで腹パン寒ブリをキャッチ【こうゆう丸】
こうゆう丸(提供:TSURINEWSライター・荒木清)

出船確定に歓喜

時間は運命の9:30分。船長さんが船のエンジンを掛け、係留ロープを解き、船はゆっくりと港から大海原に。この時【お願いします。

出船できますように…。】と頭の中で祈っていました(笑)。船は確認を終え、ゆっくりと堤防に着岸します。船長さんから出た言葉は、「出船しますよ~」との事です。この時の嬉しさは、初めて給料をもらい、服を買った時ぐらい嬉しかったですね(笑)。

「10kg超えブリが続々!」上越沖ジギングで腹パン寒ブリをキャッチ【こうゆう丸】
「10kg超えブリが続々!」上越沖ジギングで腹パン寒ブリをキャッチ【こうゆう丸】
無事出船(提供:TSURINEWSライター・荒木清)

タックル

竿はグラップラーBB・TYPEスローJでリールはオシアジガー1500番と2001NRMG、PEラインは2号にショックリーダーはナイロン18号、ボールベアリングスイベルサイズ3を使用。そこにシャウトのコンビリングサイズ6にデコイダブルフック太軸の3/0をセッティングします。

1本目は8.25kgブリ

海はウネリのある状態ですが、海の中はそんなことは関係なく、ブリの活性は上々です。筆者の隣のお客さんがヒットします。普通にみても丸々の鰤!アクションなどを聞くと、早巻きからのストップでヒットしたとの事です。

ジグは、BREEDのブルテリアピーチピーチの200g、このカラーはホシノ釣具店オリジナルカラーで、マダイを初め青物などでも活躍しています。一方自分は、巻きの釣りから、緩めのワンピッチに変えます。

すると、思い切り竿を抑え込まれるアタリが出ます。即フッキングを入れ、やり取りを開始します。

1500番での鰤ジギングは初だったので少し心配でしたが、心配するほどではなく、ブリにも負けない巻きとパワーがあり、楽しむ事ができ、無事に8.25kgのブリを上げることができました。

「10kg超えブリが続々!」上越沖ジギングで腹パン寒ブリをキャッチ【こうゆう丸】
「10kg超えブリが続々!」上越沖ジギングで腹パン寒ブリをキャッチ【こうゆう丸】
ファーストヒットのブリ(提供:TSURINEWSライター・荒木清)

連続ヒットもバラし

ソフトなシャクリを意識しながらやっていると、竿がまたしても抑え込まれ、アワセを入れると、一気に走り出し、急に軽くなります。【あれ!?】と上げてくると、なんとスイベルが伸ばされています。8kg上げた時は、平気だったのになぜ?新品のスイベルだったので余計疑問が残ります。

シャークアタック

PEの角度が船首の方向に変わり、アクションを変え、巻きとフォール、スラッグを少しだし魚にクワセの間を与えます。するとシャクリと同時に【ガツンッ】と重みが乗りフッキング。明らかに重い…。額の汗も尋常じゃない量です(笑)。

あと40mという所で竿先がバンバン叩かれ、一気にPEがだされ、プッツン……。明らかに何者か(おそらくサメ)に食べられ頭を振られ、糸が切れた感じです。隣の方もタモを持ち、釣る時間を犠牲にして、待ってくださっていたので、本当に申し訳なかったと思います。あぁ……上げたかったです。

船中13kg寒ブリも登場

筆者のタモ入れなどを手伝ってくださったお客様です。なんと大型ブリをゲット。ジグはBREEDのオッターテイル。

「BREEDのジグは釣れるって聞いたので買いました」との事。

タックルボックスを拝見するとBREEDのジグが色々と(笑)。BREEDモニターの筆者の私も感動。この方は、やり取り中サメの心配もされていましたが、運よく数本の寒ブリを見事に手中。ナイス鰤おめでとうございます。

「10kg超えブリが続々!」上越沖ジギングで腹パン寒ブリをキャッチ【こうゆう丸】
「10kg超えブリが続々!」上越沖ジギングで腹パン寒ブリをキャッチ【こうゆう丸】
13kgのブリをキャッチ(提供:TSURINEWSライター・荒木清)

視聴者さんも寒ブリゲット

写真下のお客様は、筆者がやっているYouTubeをいつも拝見して頂いているお客様で朝、船に乗り込むと同時に、声を掛けていただきました。話をすると良く見てくださっていて、少し嬉しさと恥ずかしさで、なんか複雑です(笑)。

そんなお客様ですが、初の寒ブリをゲット。凄くいい笑顔で嬉しそうに釣られていました。腹パンパンのナイス鰤おめでとうございます。

「10kg超えブリが続々!」上越沖ジギングで腹パン寒ブリをキャッチ【こうゆう丸】
「10kg超えブリが続々!」上越沖ジギングで腹パン寒ブリをキャッチ【こうゆう丸】
10kgのブリをキャッチ(提供:TSURINEWSライター・荒木清)

筆者にも10kg級ブリ

時間も後半になり、アタリが無くなり、ジグをブルテリアオールグローからアタリが連発したピンク系のピーチグローにチェンジいたします。

シャクリ方はワンピッチからのハーフピッチでたまにスラッグ(糸ふけ)を出し、イレギュラーに誘います。するとロッドが抑え込まれます。即フッキングを開始しますが……なんか様子がおかしいです。

何故かというと、頭は降るし、上に逃げてくるし、なんとなく今まで味わったブリと全然引きが違います。サワラ?それともヒラマサ?とか考えていたら、10kg級ブリです。なぜか簡単に上がってきてしまい、見てびっくりです。

腹がパンパンの鰤で、え?とビックリ。Zさんも「簡単に上がってきたね」と苦笑いでした。

「10kg超えブリが続々!」上越沖ジギングで腹パン寒ブリをキャッチ【こうゆう丸】
「10kg超えブリが続々!」上越沖ジギングで腹パン寒ブリをキャッチ【こうゆう丸】
ヒットシーン(提供:TSURINEWSライター・荒木清)
「10kg超えブリが続々!」上越沖ジギングで腹パン寒ブリをキャッチ【こうゆう丸】
「10kg超えブリが続々!」上越沖ジギングで腹パン寒ブリをキャッチ【こうゆう丸】
10kg級ブリを抱える筆者(提供:TSURINEWSライター・荒木清)

捌いた10kgの胃袋から出てきたのは、なんと小型のイカです。ホタルイカでしょうか?少し胃液で溶かされています。この胃袋は、下処理をしてチャンジャに。美味しいからお勧めです。

「10kg超えブリが続々!」上越沖ジギングで腹パン寒ブリをキャッチ【こうゆう丸】
「10kg超えブリが続々!」上越沖ジギングで腹パン寒ブリをキャッチ【こうゆう丸】
胃袋の中には…。(提供:TSURINEWSライター・荒木清)

この日のヒットジグ

BREEDのブルテリア175~200gで色はピンク+グローが良かったように思います。ホシノ釣具店オリカラのピーチピーチやピーチグロー、特にピーチグローはよくアタリ、ワンピッチ+スラッグの融合でイレギュラーのアクションもお勧めです。

食いが渋い時は巻きにして、フックもリアのみにする方法や、ロングフォールで魚に見せる時間を与えて、食わすなど、巻き、フォール、ワンピッチ、まさにオールマイティー型ジグと自分は思っています。

<荒木清/TSURINEWSライター>

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