目の前に並ぶ数多の高級魚介たち。時間の制限がある中で、あなたならどれを選びますか?
(アイキャッチ画像提供:PhotoAC)
高級食べ放題に行ってきた
私ごとで恐縮ですが、先日とある食べ放題レストランに行ってきました。1人あたり一万円を超える高級食べ放題で、清水の舞台から飛び降りる覚悟で向かったのですが、その内容は聞きしに勝るものでした。
レストランの店内には魚介類が山のように盛られたタワー、活けの貝がひしめく水槽、霜降り和牛肉がずらりと置かれた冷ケース、高級素材の天ぷら、見た目も麗しい一品料理が並び、加えてあらゆるお酒が飲み放題。前菜系やデザートも豊富で、とても一度の訪問では食べきれないほどの種類がありました。
まるで盆と正月が一気に来たようなラインナップに心躍りつつ、年とともに小さくなったように感じる胃を撫でながら「何を食べたらよいのか……」と悩むことになりました。
どれをいちばんたくさん食べる?
貴重な制限時間のなかで数分考えたのち「四十の胃袋に和牛はキツすぎる、元を取るためには魚介類だ」と決意しました。その上で件の魚介類タワーに対峙したのですが…
そこにあるのはタラバガニにズワイガニ、甘エビ、ボタンエビ、さらにタイ、サーモンなどの刺身、茹でたシャコでした。加えて活けの水槽にはアワビ、サザエ、ハマグリが、さらに一品料理コーナーにはアワビの炒め物、つぶ貝の炒め物、ハマグリの蒸し物、シャコの唐揚げが並んでいます。
白子の天ぷらやカニの爪のフライなどといった揚げ物もあり、仮に一口ずつ食べたとて全てを胃袋に収めるのは無理そうです。いったいどれをセレクトすれば良いのでしょうか。
筆者が選んだのは……
結局、一巡目はカニ、なかでも最近値上がりの著しいタラバガニを取ることに。冷凍品の脚一本だけでも数千円で売られていますが、最終的にはこれを数本分食べました。
続けて選んだのはボタンエビ。国産のボタンエビではなく、輸入と思われるスポットプラウン(広義のボタンエビ)でしたが、これも高級品です。そしてアワビとハマグリの一品料理、こちらも養殖品と輸入ものでしょうが国産と変わらぬ美味しさ。
そして最後に選んだのは茹でシャコ。シャコは見た目がちょっとグロテスクなために若い人は敬遠しがちな一方、かつては安価な惣菜食材だったために年配の人もあまり興味はなさそうでしたが、漁獲の減少によりいまや泣く子も黙る高級品。大サイズで身の詰まりも良く、寿司屋で食べたら1匹数百円はしそうなサイズを心ゆくまで堪能しました。
食べ放題というシステムの中で真の意味で「元を取る」というのはまず不可能だと思いますが、市場価値を元に試算すれば値段以上には食べられたのではないかと思います。
<脇本 哲朗/サカナ研究所>
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