伊豆半島の沖磯にフカセ釣りに出かけた筆者。厳寒期の小さなアタリを工夫して捉え、40cm級尾長メジナや口太メジナをキャッチ。

充実の寒メジナ釣行をお届け。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)

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冬の伊豆半島の天候

伊豆半島では等圧線が縦縞の気圧配置になると季節風の西風が強くなる。また、特に等圧線の幅が狭い場合は吹く風も10m以上と強烈になる。まさに冬本番となり、西風をまともに受けるエリアは渡船が出船できない。

伊豆半島は南に延びた地形をしているため、南伊豆から西伊豆エリアが影響を受けてしまう。逆に、下田から東伊豆方面に掛けてのエリアは多少の回り風の影響は受けるが、穏やかな釣り場が多い状況となる。

釣り人は天気図とにらめっこをしながら、釣行するタイミングの日は冬型なのか冬型は緩むのかによって釣り場選びをすることとなる。

須崎エリアでフカセ釣り

1月17日、仲間とフカセ釣りをしに向かった先は、静岡県下田市須崎地区。朝方は穏やかだが、9時頃には10m前後の西強風予報が出ている。須崎なら低気圧や台風でも接近しない限り、大体の風向きならどこかしらで竿が出せる。

この日は西予報なので、須崎港を左に外浦エリア方面の磯を使うことになる。出船場所には土曜日ということで、大勢の釣り人が来ていた。渡船はすさき丸さん(tel:0558-22-9074)。

真冬の沖磯で40cm級尾長を好捕!【伊豆半島】 一筋縄でいかない寒メジナ釣りを満喫
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須崎港渡船すさき丸さん(提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)

状況を見て的確に渡礁をサポートしてくれるので、いつも安心して渡れる。

今回は仲間6人でお世話になり、船長の指示で2人は根島へ、4人は尾山に上がった。

真冬の沖磯で40cm級尾長を好捕!【伊豆半島】 一筋縄でいかない寒メジナ釣りを満喫
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釣り場の尾山の全景(提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)

私は尾山組に。じゃんけんで釣り座を決めて7時過ぎに釣りを開始した。

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釣り場から見えた朝日(提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)

使用したコマセ(撒きエサ)

コマセ(撒きエサ)は、事前にエサ屋さんで作ってきた。オキアミ6kgに、配合エサはニューグレパワーV11、グレパワー沖撃ちSPを各一袋、アミパワーグレSP半袋。集魚効果と遠投性を重視したブレンドパターン。

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バッカンとエサ(提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)

サシエサはグレ丸、くわせオキアミスペシャルM。エサの取られ方を見ながらいろいろと付け方や種類を使い分けることで、少しでも本命のメジナを食わせられるように考えた。

真冬の沖磯で40cm級尾長を好捕!【伊豆半島】 一筋縄でいかない寒メジナ釣りを満喫
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使用した仕掛け(提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)

磯際では反応なし

いつものように磯際からコマセを数杯撒いて仕掛け投入。ウキに被せのコマセは2杯。潮は沖にゆっくり出て行く。10秒流して回収。サシエサは取られない。コマセにエサ取りの姿も見えない。

真冬の沖磯で40cm級尾長を好捕!【伊豆半島】 一筋縄でいかない寒メジナ釣りを満喫
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尾山の釣り座(提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)

まずは様子見なので、同じことを5回繰り返してみた。フグの姿は見えるようになったが、エサは取られない。渡礁直後の磯際狙いは結果がすぐに出るので、違うポイントを狙う次なる作戦に切り替えた。

沖狙いへ作戦変更

沖を観察すると、30mほど沖に左への良い潮が流れている。ダイレクトにコマセと仕掛けを投入して流してみた。

真冬の沖磯で40cm級尾長を好捕!【伊豆半島】 一筋縄でいかない寒メジナ釣りを満喫
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釣行タックル(提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)

ただ、磯際用の浮力設定のウキのままだったため、仕掛けが潮に馴染まない。すぐにウキを潮に負けない軽い浮力に替えた。

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タックル図(提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)

釣り方は、ポイントにコマセを3杯撒き、次に仕掛けを投入し被せコマセを2杯。あとはミチイトが風に取られて潮筋から外れないようにライン操作をしながら流すだけ。

当日最初のアタリ到来

40mほど流した所で、サミングしている人差し指を弾くアタリがきた。今日最初のアタリ。アタリの出方からして良いサイズだと確信した。竿をゆっくり立てながらリールは巻かずに、魚の重量感を確かめるようにした。

アタリの出方と重量感から、もしかしたら尾長メジナかもと経験から感じた。

水温が低下している時期ではあるが、近年良型の尾長メジナが伊豆半島全体で釣れるようになってきているのだ。釣り人にとっては嬉しい現象となっている。

40cm級尾長メジナ浮上!

竿でためてから魚の走り具合を竿の曲がりから感じ取り、リールを巻くタイミング、竿をためる動作を繰り返しながら磯際近くへ寄せることができた。あとは、大きく張り出しているハエ根下に魚が走らないように気を付けるロッドワークが求められる。ここまでのやり取りで相手は尾長メジナだと確信した。理由は手前まで寄せても弱らないで、急に下へと走り出したからだ。

何度かのハエ根下への突っ込みをこらえて取り込みに成功。体高がある良型の尾長メジナであった。優に40cmはあるように感じる魚であったが港での検量で39.8cmと少し40には足りなかった。

真冬の沖磯で40cm級尾長を好捕!【伊豆半島】 一筋縄でいかない寒メジナ釣りを満喫
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この日の最大の尾長メジナ39cm(提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)

尾長を連打

この潮があるうちにと、ハリスを張り替えて狙い、36cmの尾長を釣り上げた。連打できるかと思ったのもつかの間、そのあと流れは弱まり、フグの猛攻が始まってしまう。どこに投げてもハリを取られてハリケース一袋使いきるほど。こんなときは早めにお昼ごはんを食べて潮変わりを待つことにした。

流し方変更で口太メジナ手中

事前に仲間と決めておいたハーフタイムに全員が一度集まってジャンケンをし、再度釣り場を選べるようにしていて、幸運にも私がまた勝って、後半も同じ釣り座に入れた。潮は左からやや右沖にゆっくり流れ出した。

狙い方としては前半と同じように狙うが、フグが出てこないときは、サシエサが丸残りに。ここで狙い方の「流すやり方」を少し変えて見る作戦を取った。潮に乗せて仕掛けを送り込むだけでなく、時々ラインの出を止めて少し引き戻した後、またラインを出しながら、僅かなアタリでも捉えられる層を探る釣り方にした。

数投で結果が出た。仕掛けが馴染み、半遊動仕掛けのウキがコマセと同調しながら沈んでいくと、僅かに竿先を曲げるアタリかなと感じるかどうかの変化が出た。竿を横にゆっくり引きながらアタリを取る動作をした。

グンっと竿に魚が乗った。久しぶりの魚の引きを感じる。今日3回目のアタリだ。ただそんなに強い引きではない。上がってきたのは今日初の口太メジナ。36cmあった。

狙い方は間違っていなかった。寒の時期、食い渋るメジナの小さなアタリを捉える流し方の一つの引き出しとして有効である。

釣り場によって釣果に差

この後、さらに速い潮が右に角度を変えて流れ出し、潮筋には魚が入って来ないようで、潮のヨレや壁を狙える釣り座に入った仲間が36cmまでを2~3枚釣り上げていた。

根島に上がった仲間は、後半は沖に良い潮が流れ40cmと38cmの良型尾長メジナを釣り上げた。他の磯は全滅の釣り場も多かったが、根が複雑な浅い水深の釣り場は30後半までの入れ食いもあったようだ。

寒メジナ釣りの魅力

この日、渡船に設置された水温計は14.4度。厳寒期と言っても良いほどの低い水温。狙う場所、狙い方、仕掛けの組み方、コマセ等など、総合的に判断しながら一日の釣りを組み立てて行かないと本命に出会えないことになる。

それだけに、たった1匹のメジナの顔を見た嬉しさは堪らないものがある。それが寒メジナ釣りだと私は思うのだが。

真冬の沖磯で40cm級尾長を好捕!【伊豆半島】 一筋縄でいかない寒メジナ釣りを満喫
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当日の釣果(提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)

<塩田哲雄/TSURINEWSライター>

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