魚の中には包丁の刃が立たないほどに硬い頭部をもつものがあります。そしてその中には「食べて美味しい」ものも少なくありません。

(アイキャッチ画像提供:PhotoAC)

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まるで金属製のような硬い頭

大きな胸鰭が美しい高級魚として知られるホウボウ。それにそっくりな近縁種に「カナガシラ」というものがいます。

カナガシラとは漢字で書くと「金頭」。まるで金属のように硬い頭の魚、という意味です。実際、鱗が変化した甲羅のようなカチカチの皮膚に覆われ、噛み砕くことはおろか、出刃包丁で切ることすら難しいです。

包丁よりも硬い石頭を持つサカナたち 調理法を選べば食味は抜群!
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カナガシラの煮付け(提供:PhotoAC)

そんなカナガシラは、ホウボウほど大きくなく歩留まりも悪いため、いわゆる未利用魚の扱いになっています。しかし味はホウボウに負けないほど良く、西日本では煮付けでよく食べられています。

触ると危険な鎧魚

頭部が硬い高級魚、といえばエビスダイを忘れてはいけません。エビスダイは一見するとキンメダイに似ており、普通の魚に見えますが、油断して触ると指先が大変なことになります。

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エビスダイ(提供:PhotoAC)

エビスダイは鱗や頭部の皮膚が、ガラス細工のように硬くなっており、また鋭いトゲがいっぱい生えています。そのため素手で触るとスパッと切れてしまい、また包丁も全く刺さりません。鱗はペンチで引っ張れば剥がせますが、頭部はもうどうしようもありません。

まるで甲冑に覆われたような魚ですが、その肉はやはりキンメダイのように柔らかく、脂も乗っていてとても美味です。軍手をボロボロにしても捌いて食べたい魚です。

石頭のナマズ

上の2つは海水の魚ですが、淡水にも石頭な魚はいます。その代表がプレコでしょう。

熱帯魚でも人気のプレコは、英語名をアーマードキャットフィッシュ、つまり「武装したナマズ」といいます。この魚の頭部も鱗が変化したカチカチの皮膚に覆われており、鈍重な魚であるにも関わらず敵があまり居ません。

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プレコ(提供:PhotoAC)

南米原産の魚ですが、沖縄をはじめ世界中に外来種として入り込み、問題となっています。捕まえたら丸ごと焚き火に放り込んでしまえば、自らの甲羅で蒸し焼きとなり、身はそこそこ美味しく食べられるのだそうです。

<脇本 哲朗/サカナ研究所>

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