節分の食べ物としてすっかり定着した恵方巻きですが、年々「贅沢品」になってきています。
(アイキャッチ画像提供:PhotoAC)
今年の恵方巻きは高値傾向
いまや節分の食卓に当たり前の存在となった恵方巻き。家庭で作るのはちょっと難しいこともあり、内食産業が競い合うように美味しそうな商品を開発、販売しています。
そんな恵方巻きについて、ちょっと気になるニュースがあります。それは「今年の一般的な五目、七目恵方巻きが、平均して昨年より11.7%も値上がりしている」というもの。
実は恵方巻きはここ数年は値上がりトレンドが続いており、昨年も一昨年と比べると10%以上の値上げになっています。今年の予測平均価格は1,173円となっていて、1人で食べるにはちょっと手を出しにくいラインになりつつあるといえます。
なぜ高騰?対策は?
この値上げはいったい何が原因となっているのでしょうか。
まず忘れてはいけないのは、恵方巻きの主原料である米が値上がりしていること。国産原料を謳っている商品では、近年の米価格の高騰は原価率の上昇に繋がります。
そして、巻くための海苔も近年の不漁、とくに主要産地である有明海の減産によって大きく値上がりしています。
もちろん、中の具も種類によっては値上げが著しくなっています。世界的な需要増を受けてサーモンやエビ類が価格上昇、また恵方巻きには入っていて欲しいイクラも全国的なサケ不漁の影響を受けて30%近い上昇を見せており、あらゆる点で「恵方巻きを安くできない」状況となっているのです。
しかしその中でも値上げ幅が小さいものがあります。それは「高級恵方巻き」。もともと値段が高い商品については、原価が多少上がってもそれを吸収する力があり、また売り手としても「これ以上値上げしたら売れなくなってしまうのでは」という不安が出るため、低額商品と比べて高騰しづらいのだそうです。
「最近、恵方巻き高いなぁ…」と思った人は、この際思い切って贅沢をしてみるというのも、結果的にはお得になるかもしれません。
恵方巻きは「多様性の賜物」
そもそもこのようにかくもさまざまな海産物を利用している恵方巻きが安く食べられるには、あらゆる面において「海が健康」でなくてはなりません。
ノリやエビが育つ栄養価豊富な浅い海、サケが産卵のために退去して押し寄せる川と冷たい海、大きなマグロを育む豊かな外洋があってこそ、安くて美味しい恵方巻きが食べられるのです。
いまやこれらの材料の大半が国内で賄えず、輸入に頼っています。しかし円安や世界的な需要増による買い負けで輸入すらできなくなりつつあり、このままでは本当に恵方巻きが手の届かないものになってしまうかもしれません。
もし恵方巻きを「伝統」として大切にしたいなら、まずは豊かな海の環境、それが育む多様な水産物を取り戻さなくてはならないでしょう。
<脇本 哲朗/サカナ研究所>
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