釣果を確実に手元へとつなげるために欠かせないのがランディングネット、いわゆるタモである。ロッドやリール、ルアーにはこだわる一方で、タモ選びを後回しにしているアングラーは意外と多い。

しかし、タモは一度選べば長く付き合う道具であり、ミスマッチがあると致命的なバラシやトラブルを招く。ここでは、足場の高さとネットの材質を軸に、失敗しないランディングネットとシャフトの選び方について整理する。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・井上海生)

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タモ選びは軽視すべからず

ランディングネットは「魚をすくうだけの道具」ではない。釣りの最後を担う重要なギアであり、信頼性と扱いやすさが求められる。タモ入れに失敗すれば、それまで完璧だった釣行が一瞬で無に帰すこともある。特にソルトルアーでは足場が高い釣り場が多く、タモの性能が釣果を左右すると言っても過言ではない。

また、タモは消耗品ではなく、正しく選べば何年も使い続ける相棒となる。だからこそ、価格や見た目だけで選ぶのではなく、自分の釣りに合った一本を選ぶ必要があるのだ。

ランディングネットとシャフトの選び方 ネットの材質と足場の高さから考えよう
ランディングネットとシャフトの選び方 ネットの材質と足場の高さから考えよう
いいタモを選ぼう(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

足場の高さで決まるシャフト長

シャフト長の選定で最も重要なのは、通う釣り場の足場の高さである。これを誤ると、どれほど良いネットを選んでも意味がなくなる。

短すぎるシャフトの失敗例として多いのが、高い堤防や護岸で魚にネットが届かないケースだ。あと一歩のところで魚を寄せきれず、ラインブレイクやフックアウトにつながる。無理に前屈みになれば転落の危険もあり、非常に危険である。

一方で、長すぎるシャフトも問題だ。

足場が低い場所や小場所では取り回しが悪く、振り出すだけで一苦労となる。重量も増すため、常に携行するランガンスタイルでは大きなストレスとなる。

ランディングネットとシャフトの選び方 ネットの材質と足場の高さから考えよう
ランディングネットとシャフトの選び方 ネットの材質と足場の高さから考えよう
長さが重要(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

目安としては、釣り場の足場+1~2m程度の余裕を見た長さが適正だ。例えば足場が3m前後なら5mクラス、港湾部や干潮時の運河中心なら3~4mで十分な場合も多い。複数の釣り場に通うなら、伸縮式で5~6mまで対応できるモデルが無難である。

ネット材質の違い

次に重要なのがネットの材質だ。主に使われるのは「ラバー」「ナイロン」「ラバーコート」の3種類で、それぞれに明確な特徴がある。

「ラバーネット」は魚へのダメージが少なく、フックも絡みにくい。シーバスやチヌ、トラウトなどキャッチ&リリース前提の釣りに最適である。一方で、水の抵抗が大きく、やや重い点がデメリットだ。

「ナイロンネット」は軽量で水切れが良く、取り回しに優れる。アジングやメバリングなど、小型魚中心の釣りでは扱いやすい。しかし、トレブルフックが絡みやすく、魚のヌメリを落としやすい点には注意が必要である。

ランディングネットとシャフトの選び方 ネットの材質と足場の高さから考えよう
ランディングネットとシャフトの選び方 ネットの材質と足場の高さから考えよう
すくいやすいナイロンネット(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

「ラバーコートネット」は両者の中間的存在だ。ナイロンの軽さを保ちつつ、ある程度フック絡みを軽減できる。万能型として人気が高いが、コーティングが劣化すると性能が落ちるため、耐久性には個体差がある。

自分の釣り場基準で選ぶ重要性

タモ選びで最も重要なのは、「自分がどこで、何を釣るか」を基準にすることである。汎用性を求めすぎると、どの釣りにも中途半端な装備になりがちだ。

例えば、チヌやシーバスを堤防や河口で狙うなら、4m以上のシャフトにナイロンネットが最適な組み合わせである。アジ・メバル中心の港湾部なら、3~4mシャフトにナイロンまたはラバーコートネットで十分だ。磯釣りでは、さらに長さと剛性を重視する必要がある。

魚種、釣り場、足場。この3点を明確にしたうえで選ぶことが、後悔しないタモ選びにつながる。

ランディングネットとシャフトは、釣果を完成させるための最後のピースである。足場の高さに合ったシャフト長、釣り方に適したネット材質を選ぶことで、タモ入れの成功率は格段に上がる。

軽視されがちな道具だからこそ、しっかりと考えて選びたい。自分の釣りに最適化された一本は、必ず長い付き合いになるのである。

<井上海生/TSURINEWSライター>

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