スピニングリールにおける「番手は同じでもクラスが違えば別物」という話はよく聞くが、実際に手に取って比較すると、その差は想像以上のものがある。今回は半年ほど使ったエントリークラスの23レガリスLT2500と、ミドルハイクラスの新品24ルビアスLT2500Sを比較し、リアルなクラスごとの実力差について掘り下げる。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・井上海生)

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2500番リール新品購入品比較

比較対象は以下の2機種である。

・23レガリスLT2500
・24ルビアスLT2500S

どちらもD社の2500番スピニングで、ターゲットや用途は大きく重なる。しかし価格帯は明確に異なり、レガリスはエントリー、ルビアスはミドルハイに位置づけられる。カタログスペック上では似通って見える部分もあるが、実物を手にした瞬間から、その思想の違いが伝わってくる。

【レガリス vs ルビアス】 同じ番手の価格帯が異なるスピニングリールを比べてみた
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比較する新旧2500番(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

ちなみにレガリスのスプールは、シャロースプールに交換している。このリールにそこまでイトを巻く予定がなかったからだ。

用途としては、タチウオワインド、エギング、そして新しく入門するチニングのために購入した。

持った時の軽さに驚愕

まず驚かされるのが自重。23レガリス2500は175g、24ルビアス2500は150g。その差、実に25gである。数字だけを見ると小さな差に思えるが、実際にロッドに装着して持つと印象はまったく違う。150gという重量は、感覚的には1000番クラスに近く、2500番を持っていることを忘れそうになるほどである。

【レガリス vs ルビアス】 同じ番手の価格帯が異なるスピニングリールを比べてみた
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明らかに軽いミドルハイクラス(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

特にエギングやタチウオワインドのように、長時間ロッドを激しいく操作し続ける釣りでは、この25gの差が確実に疲労度へ影響する。軽さは正義、という言葉を実感させられる瞬間ともいえよう。

具体的にどこが違うのか?

では、なぜここまで差が出るのか?23レガリスと24ルビアスを調べていくと、主に以下の点が異なる。

まずボディ素材だ。レガリスはZAION Vではあるものの、剛性とコストのバランスを重視した設計である。一方ルビアスはZAIONボディを採用し、軽さと剛性の両立をより高い次元で実現している。これが自重差の大きな要因だ。

次に回転性能である。ルビアスはメインシャフト周りやベアリング配置が洗練されており、巻き始めの軽さ、等速感が明らかに上である。レガリスも価格帯を考えれば十分滑らかだが、巻き比べると「情報量の多さ」が違う。ルアーの抵抗、水流、ボトムの変化が手元に伝わりやすい。

【レガリス vs ルビアス】 同じ番手の価格帯が異なるスピニングリールを比べてみた
【レガリス vs ルビアス】 同じ番手の価格帯が異なるスピニングリールを比べてみた
軽巻きのエントリークラス(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

さらに細部の作り込みも異なる。ドラグの出方、ハンドルの剛性感、ローターのブレの少なさなど、使い込むほど差が広がる要素が積み重なっている。これらは短時間の試投では気づきにくいが、長期使用では満足度に直結する。

ただし私的な感覚では、巻きの軽さはエントリークラスのレガリスに分があると思った。

ルビアスは巻き感はしっとりとした質感に振られており、あまり軽い感じがしない。

ミドルハイを買った私的理由

今回あえてミドルハイクラスである24ルビアスを選んだ理由は、「チニング入門」という位置づけである。チニングはボトム感知、繊細なアタリ取り、手返しの良さが求められる釣りであり、リールの性能が釣果と快適性に直結する。もちろん、ベイトリールも選択肢にあったが、今回は見送った。

また、どうせ買うなら長く使いたいという思いもあった。エントリークラスは気軽に使える反面、釣りにハマるほど「もう一段上」が欲しくなる。最初からミドルハイを選ぶことで、買い替えの迷いを断ち切り、道具に集中できると判断したのである。

価格差は確かにある。しかし、自重25gの差、回転性能の違い、長時間使用時の疲労軽減を考えれば、その差は十分に納得できる。23レガリスは優秀な入門機であり、24ルビアスは「釣りを続ける覚悟」に応えてくれる一台だ。用途とスタンスが明確であれば、選択は自ずと見えてくるのである。その他のリールのクラスごとの比較をしても、同様の感覚になるに違いない。

<井上海生/TSURINEWSライター>

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