世界各地で外来種問題を引き起こしているコクチバス(スモールマウスバス)。駆除も盛んに行われていますが、なんと「駆除を無効化する」能力を手に入れたものがいるといいます。
(アイキャッチ画像提供:PhotoAC)
世界各地で問題外来種となるブラックバス
我が国で最も知られている外来生物のひとつブラックバス。実はいくつかの種類の総称で、我が国にはオオクチバス、コクチバス、フロリダバスなどの種が生息しています。
ブラックバス類は101年前、釣り好きの実業家である赤星鉄馬によって「釣って楽しく食べて美味しい」魚として移入されました。当初は芦ノ湖にのみ移入されましたが、その後釣り人たちの手で(密放流を含め)各地に移植されたことは今更いう必要はないでしょう。
ブラックバス類は小魚や甲殻類、両生類など自分より小さな水生生物を全て捕食してしまうため生態系への影響が問題になっています。我が国では「特定外来生物」に指定され、駆除が推進されています。
諸外国においてもこの魚は食用として活用される一方、問題外来種としても認識されており、駆除活動が行われています。ちょっと意外ですが原産国のアメリカにおいても、少なからぬ地域で外来生物となっており、駆除が行われています。
駆除には「電気ショッカー」が効果的
ブラックバス類の駆除にはさまざまな方法が用いられます。その中でもっとも近代的なものが「電気ショッカー」です。
これはブラックバスが棲息する水域に電極を差し込み、高圧電流を流すという方法です。ひとたび電気を流せば、その水域にいる全てのブラックバスが浮き上がってきます。
そんなことをしたら在来生物たちも死んでしまうのではと思う人もいるかもしれません。実際、ダメージがないわけではないようですが、実は電気ショックを受けても魚たちの多くは死ぬわけではなく、気絶するだけです。
「電気ショッカー」を逃れる個体が出現
しかしこの電気ショッカー作戦、将来的には通用しなくなるかもしれません。というのも「電気ショッカーに強い個体群」が生まれているという研究結果が出たからです。
アメリカ・コーネル大学の研究によると、ニューヨーク州リトルムース湖で外来生物となっているコクチバスのなかに、電気ショッカー駆除を逃れる個体群が生まれ、増殖しつつあるのだといいます。
ただこれは「電気に耐性のある個体が生まれた」というわけではありません。そうではなく「電気ショッカーが行われる時期の前に繁殖を済ませてしまう」個体群が生まれている、のだそうです。
コクチバスには成長速度と繁殖に関する幾つかの遺伝子があり、成長速度が遅めの個体と早い個体が生まれるようになっています。リトルムース湖では定期的な電気ショッカー駆除が行われており、成長の遅い個体が繁殖できず駆除される一方、早い個体は駆除のまえに繁殖でき、結果的に後者が生き延び、勢力を拡大しています。
同大学の研究者は「コクチバスの変化を先読みし、より効果的な駆除のタイミングや回数を検討する必要がある」と主張しています。
<脇本 哲朗/サカナ研究所>
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