アオリイカ・コウイカの釣果のサイズが良型に差し掛かるタイミングになると、筆者としては味の好み」から、コウイカを堪能したい気持ちが爆発してしまいます。そのため、「栄光のアオリイカ」より「堪能のコウイカ」と呪文の様に唱え、コウイカの釣果を優先してしまいます。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター松永一幸)
コウイカエギングへ
釣具店の情報で、コウイカ好調の朗報を頂き、その情報をトレースする形で、数箇所の漁港をチョイスしたラン&ガンスタイルの釣行としました。当日の予報から風を避けたフィールドチョイスでしたが、やはり簡単に行かないのが現実。
もっとも、自然相手ですので、結果としては風に嫌われる形となりました。また、風の勢いが強まり、その影響が少しずつフィールドに影を落とし出します。
強風のポイントで粘る
今回の有望とされる外洋に面したエリアは、おおいにシケてしまい、思い通りにエギの姿勢をコントロールできずに不発。絶望的な状況へ陥ってしまいました。
思い切って風裏のフィールドを探す方向に気持ちが傾きましたが、移動時間を考慮すると、夕マズメを捨てる事になりそうでしたので、この場で粘ることにし、悪天候をどうにか克服する方向に、気持ちの舵を切る事にし、回遊してくる個体を待ち伏せする作戦にしました。
釣り方
風の状況としては、断続的な吹き方でしたので、所謂ところの風の切れ目でキャストして、ラインを海面に落とし風の影響を極力抑えるオーソドックスな風対策で、迎え撃ちます。
タックル
ロッド:跳躍 八尺
リール:09セフィアC3000S
ライン:PEライン 0.6号
リーダー:フロロカーボンライン2.0号
狙い通りアタリ到来!
完全な手感でアタリを拾うスタイルで、風に耐えながら待っていた手元に「コンっ」と遠くで響く様な共振。やりました、作戦成功です。先見の目が光るタイプのアングラーではありませんが、この結果は嬉しい限りです。
気持ち良いやり取りを制して、足元まで寄せます。しかし、光量が著しく落ちたフィールドの不可抗力に加えて、潮位変化の激しい港の難関が立ちはだかります。
無念のバラシ
ランディングを行える程の安全マージンがありません。また、持ち歩くと釣れなくなるジンクスから、タモは車内にて待機させていたのを思い出し、最悪のイメージが頭を過った瞬間、せっかくの良型を足元で、無念にもオートリリースしてしまいました。
その後は、反応が遠退き、期待も薄れて行くフィールドで、頭を抱える事態になり少し作戦を練り直すことにします。そう、移動のタイミングです。
潮の流れ込みを発見
移動の準備を開始し、いつもの様に去り際のフィールドチェックをしていると、見落としていたファクターを発見。新地開拓も重なり、気付けてなかったと言うべきですか、潮流の良い流れ込みが港内に伸びているポイントを発見しました。「こんな事が起こるのか……」と目から鱗です。
発見したポイントから、先程まで居た立ち位置を遠くに臨む形で観察してみると、沖は爆風で大時化、山影となる港内は穏やかな凪となっており、まるで2色弁当状態です。この状況なら、ココに居着いてるに決まっている。予想から確信に変わり、釣れる期待しかありません。
ボトムウォークで狙う
コウイカを狙うエギングのアクションの代名詞と言えば、ズル引きアクションです。その有効性は筆者もお世話になるアングラーの一人なので、1番の必殺技として使って行きたい状況ですが、初めてエントリーするフィールドでは、大切なエギをロストしてしまうリスクが高いことから、筆者はそのリスク回避から生まれたアクションのボトムウォークと個人的に名付けたインプットで、エギをコントロールして誘う事が多いです。
更に二つ目の理由として、情報が著しく欠落したフィールドでは、ボトムトレース作業からエギングを展開する必要があり、その作業に費やす時間が、大切な時合いを逃す危険因子になるため、有効なキャスト回数の増加を目的としています。早い話、セッカチな性格なので、「探りながら釣る!」を無理矢理形にした感じのアクションになります。
手順
キャスト後、ボトムまでエギを沈め、一度ラインを真っ直ぐに張り、その後は一度大きくシャクって、竿先をアジングの様に上げたまま、スラッグを叩きツンツンとエギの頭を跳ね上げさせながら、引いてくる感覚のアクションを心掛けます。
竿先を下げない点が重要で、ストラクチャーとイカの当たりが差別化出来ないと厳しいのですが、感度性能に秀でたロッドをチョイスして貰えたら、根掛かりはほとんどど無くなります。
ただし、ストラクチャーに接触した際はスラッグを叩いて交わす必要があり、ラインテンションを張りすぎると、確実に根掛かりを引き起こします。類似のアクションとしては、ボトムバンピングですかね。アジングのボトムフローに近いイメージで、ボトムバンピングになってたりすると、釣れたのでその中間アクションにボトムウォークと勝手に名前を付けた感じです。
まさかのコウイカ5連発
コウイカの好むであろうコースを想定し、任意のポイントで食わせの間を入れます。すると、待望のヒットです。浮いて来てビックリです。まさかのタモ入れサイズです。狙い通り、港内の穏やかな場所に身を潜めていた様子です。
ボトムウォークで連発
釣れた嬉しさを押し殺し、同様のコースを同様のアクションでサーチします。
またもヒット!これは「再現性あり?」の「アジング」ならぬ「コウイカエギング」です。嬉しい事に、同型が釣れ続き嬉しい釣果です。トータルで「5杯」を手中に納めましたが、事を急ぎ過ぎた時もあり、そのうち一杯はタモでバラシてしまいました。
丁寧な観察が奏功
コウイカには独特の習性があり、釣れる環境はその日のフィールドのコンディションで変わってしまい、「いつもと違う…」と疑心暗鬼になり「ラン&ガン」を展開するアングラーとしては、時合いを意識し過ぎて、移動するスパンが短くなってしまいます。筆者もその一人です。
皆さんも、初めてのフィールドは隅々まで観察して、更に思考を巡らせて、釣果に辿り着く過程を楽しまれてみてはいかがでしょうか。
<松永一幸/TSURINEWSライター>
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