おそらくほとんどの人が名前を知らない、遠く南米で水揚げされるイカ。しかし実は我が国の食文化を影で支える存在です。
(アイキャッチ画像提供:PhotoAC)
アルゼンチンマツイカの漁が好調
様々な水産物の減少や高騰のニュースが飛び交う我が国の水産業界で先月、とあるイカの豊漁のニュースが、関係者をホッとさせました。そのイカとは「AR」ことアルゼンチンマツイカです。
今季のアルゼンチンにおけるアルゼンチンマツイカ漁は例年通り1月にスタートし、月末時点で4万tを上回ったと見られています。シーズン初期ということもありサイズは小さめで、マグロ漁などのエサにまわるものが多いようですが、今後は加工用サイズの水揚げも増えると見られています。
アルゼンチンマツイカってどんなイカ?
アルゼンチンマツイカは南米大陸周辺で水揚げされる、胴長25cm程度の中型のイカです。非常に水揚げが多く、スルメイカ、アメリカオオアカイカと並ぶ世界三大イカ資源の一つとされています。
その資源の殆どがアルゼンチンとその沖合にある英領フォークランド諸島周辺に分布しています。2006年までは我が国の漁船も遠洋漁業の一環でその周辺まで漁獲しに行っていたのですが、近年は実施されていません。
あのイカの代用品
このアルゼンチンマツイカですが、おそらく日本でこの名前を知っているのは水産関係者以外にはほとんどいないのではないかと思います。しかし実は、今や我が国の食卓を支える非常に重要なイカとなっています。
これまで我が国でイカと言えば、基本的にはスルメイカを指してきました。上記の通りスルメイカの生息数は非常に多く、10年ほど前までは沿岸から沖合の広い範囲で大量に漁獲され、様々な形で我々の口に入っていたのです。
しかし、近年のスルメイカ漁獲量は以前からは想像ができないほど減少。資源量自体も危機を迎えているとされ、禁漁を含めた資源保全処置を行うべきと主張する研究者と、イカの水揚げがないと生きていけない人々の声を代弁する水産庁との間で終わらない議論が続けられています。
しかしスルメイカの水揚げがあろうとなかろうと、我が国で「イカ」は非常に重要な食材。そのため同じアカイカ科で見た目や身質が近いアルゼンチンマツイカの需要は急上昇しており、今やスーパーで売られるイカ加工品の多くがこのイカを主原料としているのです。
我々が気づかないうちに、胃袋を満たしてくれているアルゼンチンマツイカ。しかしその生態もスルメイカ同様わからない部分が多く、現在の豊漁がいつまでも続くかどうかは不明です。
<脇本 哲朗/サカナ研究所>
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