富山湾に春を告げるホタルイカ。今年は例年よりも多く来遊する見込みです。
(アイキャッチ画像提供:PhotoAC)
富山湾のホタルイカ漁獲予測、今年は例年の2倍
日本有数の水深を誇り、様々な深海性魚介が水揚げされる富山湾。中でも春先に回遊してくるホタルイカは、最も人気のある水産資源の一つです。
普段はやや深い海に生息しているホタルイカですが、富山湾では様々な要因により岸近くまで回遊し、ときに浜に打ち上げられます。この現象は「ホタルイカ群遊海面」として天然記念物に指定される一方、ホタルイカそのものは重要な水産資源として定置網で漁獲され、またレクリエーションとしての「ホタルイカすくい」も盛んに行われています。
富山県水産試験場によると、今年のホタルイカ漁獲予想は3,000tを超えているとのこと。これは昨年の3倍、平年と比べても2倍強の数値となっており、豊漁の予測となっています。
漁期は短め?行くなら早めがよし
一方で、今年は例年と比べて漁期そのものは短くなる予想とのこと。というのも過去のデータから、春先の気温が高い年は水温上昇も早くなり、漁期が短くなる傾向があるのだそうです。
例年2月末頃から定置網にホタルイカが入り始め、その少し後に岸にも来遊します。今年もすでにホタルイカすくいに行った人たちの報告がSNSで見られ、時には数kg以上の漁獲に恵まれる日もあったようです。
数匹の来遊では岸に集まった人々によって獲られきってしまいますが、日によっては非常に大量のホタルイカが岸に押し寄せ、獲られきらなかった個体が浜に打ち上げられて光ります。これは「ホタルイカの身投げ」と呼ばれており、真っ暗な岸に青白いホタルイカの光が列をなす様子はこの世のものとは思えない美しさです。
踊り食いは絶対ダメ
ホタルイカすくいにしろ、定置網で獲れたものを購入するにしろ、富山では非常に高鮮度のホタルイカが手に入ります。そのため少なからぬ人がホタルイカを「生食」しようとするのですが、これはかなり危険な行為です。
ホタルイカの全個体のうち、数%に「旋尾線虫」というアニサキスをミクロにしたような寄生虫がついています。これを生きたまま体内に取り込んでしまうとアニサキス同様に迷走し、皮膚の下を這い回ってミミズ腫れのようになったりするほか、臓器に入れば重篤な寄生虫症を引き起こすこともあります。
旋尾線虫症はかつてはごく一部地域でしか見られないものだったのですが、高鮮度なホタルイカが全国に流通するようになった結果、これまで例がなかった地域でも発症者が見られるようになったそうです。
仮に生きているホタルイカを食べるチャンスがあったとしても「躍り食い」をするのはぐっと我慢し、加熱して食べる、もしくは低温冷凍処理済みのものを購入するようにしてください。
<脇本 哲朗/サカナ研究所>
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