沖縄の離島石垣島には、本州ではなかなか体験できない釣りがある。それが、マングローブの川で楽しむルアーフィッシングだ。

川の両岸に広がるマングローブの森。静かな水面をカヤックで進みながら、根や木陰に潜む魚をルアーで狙っていく。実釣レポートも交えながら、マングローブ釣りの魅力を紹介しよう。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター大ちゃん)

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マングローブ釣りの魅力

マングローブ釣りは、一般的な釣りとは少し雰囲気が違う。川の両岸にはマングローブがびっしり生えていて、そこには南国特有の魚が潜んでいる。その環境を活かして楽しむのが、マングローブフィッシングだ。

石垣島「マングローブ・カヤックフィッシング」完全ガイド とびきりの非日常感!
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マングローブ林の中(提供:TSURINEWSライター大ちゃん)

カヤックが人気

カヤックで静かに川を進みながら、マングローブの際へルアーをキャストしていく。パドルで水を漕ぐ音と、鳥の鳴き声だけが聞こえる空間。釣りを楽しみつつ、自然の中を探検しているような感覚も楽しめるのが最大の魅力だ。

宮良川がおすすめ

石垣島にはいくつかマングローブ河川があるが、特に有名なのが宮良川。宮良川は石垣島最大級のマングローブ河川で、カヤックツアーや釣りでよく利用される人気スポットだ。両岸にマングローブが密集していて、南国ならではの景色が広がる。

狙うポイント

マングローブ釣りでは、魚が潜んでいる場所をピンポイントで狙う。主なポイントは、

・マングローブの根元
・張り出した枝の下
・岸際のシェード
・河口の流れ込み

などだ。こうした場所にルアーを送り込むことで、魚のバイトを誘う。

石垣島マングローブ釣りの対象魚

石垣島のマングローブ河川では、南国ならではの魚が狙える。

マングローブジャック

和名ではゴマフエダイ。マングローブの根や岩陰に潜み、ベイトを待ち伏せしているフィッシュイーター。サイズ以上にパワーがあり、スリリングなファイトを楽しめる人気の魚だ。

ミナミクロダイ

マングローブの陰や浅場に多い。トップや小型ルアーでも釣れる。

コトヒキ

群れでいることが多く、ルアーにもよく反応する。

オオクチユゴイ

夜や薄暗い時間帯に活性が上がる。警戒心が強く物音にも敏感だ。

河口ではGTなども

宮良川の河口付近では、南国の大型魚ロウニンアジ(GT)が回遊してくることもある。水面で派手なボイルが発生することもあり、大物との出会いがあるのもこの釣りの魅力だ。

マングローブ釣りのタックル

石垣島のマングローブ釣りは、特別なタックルがなくても楽しめる。ただし南国の魚はパワーが強いため、少し強めのセッティングが安心だ。

石垣島「マングローブ・カヤックフィッシング」完全ガイド とびきりの非日常感!
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パックロッドが便利(提供:TSURINEWSライター大ちゃん)

ロッド

カヤックフィッシングの場合は5ft前後の短めのロッドが扱いやすい。カヤック上で取り回しが良い、ピンポイントにキャストしやすいというメリットがある。

リール

小型スピニングリール、またはベイトリールでドラグ性能がしっかりしたもの。

ライン

マングローブジャックはヒット後すぐに根へ突っ込む。そのためPEライン1~2号、リーダー20~30lb程度の強度があると安心だ。

おすすめルアー

マングローブ釣りでは、狭いポイントを攻めやすいルアーが活躍する。

シャッド

濁りのある状況でもアピールしやすく、安定して使えるルアー。張り出した葉の下にキャストすることが多い為、大き過ぎない70mm前後のサイズが扱いやすい。

ワーム

食わせ能力が高く、魚の活性が低いときに効果的。根掛かりが多い釣りの為、4インチ前後のシャッドテールにオフセットフック#1~2をつけると良い。

ミノー

アピールが強く岸際のシャローを通しやすい。

トップウォーター

夏~秋の高水温期には、水面を割る派手なバイトを楽しめる。

石垣島マングローブ釣りのベストシーズン

石垣島では一年を通して釣りができるが、季節によって状況は変わる。

水温が上がり始め、魚の活性も徐々に上がる時期。

トップウォーターゲームが盛り上がる季節。

釣果が安定しやすく、最も釣りやすい時期。

水温は下がるが、天候次第では十分に釣果が期待できる。

いよいよ実釣!

今回の釣行は3月の石垣島。本州ではまだ寒い時期だが、石垣島はすでに暖かい。半袖短パンでも問題ないくらいの気温だ。カヤックを宮良川に浮かべ、ゆっくり上流へ進んでいく。マングローブの森の中はとても静かで、水の音と鳥の声だけが聞こえる。この環境にいるだけでも、かなり贅沢な時間だ。

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マッディな宮良川(提供:TSURINEWSライター大ちゃん)

バス釣り経験が活きる

この釣りでは、マングローブの奥をピンポイントで狙う。例えば、スキッピングやピッチングといったバス釣りのテクニックが役立つ。カヤックの上からのキャストは少々コツがいるが、枝の下や根の隙間にルアーを送り込めた瞬間は、いつバイトが出てもおかしくない緊張感がある。

ルアーカラー

普段はクリアな宮良川だが、この日は前日の雨の影響で川がカフェオレのように濁っていた。そこでルアーはチャートカラーを選択。濁りの中でも魚に見つけてもらいやすいカラーで攻めていくことにした。

大型魚らしきボイル発生

河口付近では水面でボイルが発生。バシャッ!かなり派手な捕食音だ。もしかするとロウニンアジ(GT)が回遊しているのかもしれない。

ただルアーを投げても反応はなし。魚はいるが、そう簡単には口を使ってくれないようだ。

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冒険気分満点(提供:TSURINEWSライター大ちゃん)

強烈なバイト到来!

宮良川の上流へ遡ってゆく。マングローブの奥へルアーを送り込むとゴンッ!と強烈な手応えがありロッドが一瞬で曲がった。しかし次の瞬間、暴れてフックアウト。ようやく来た数少ないチャンスは残念ながらバラしてしまった。それでも、水面を爆発させるような捕食音や、南国の魚のパワーを体感できた印象的な釣行だった。

注意点

マングローブ釣りを楽しむためには、いくつか注意点もある。

保護区域

石垣島のマングローブには保護区域もある。ルールを守って釣りを楽しむことが大切だ。

潮位の影響

潮位によって水深が大きく変わり、干潮時には干上がる場所も多い。カヤックが戻って来れなくなる事もあるので、当日の潮位は事前に確認しておこう。

根掛かり対策

ポイントである木の隙間や葉の下を狙ってキャストする為、根掛かりの多い釣りとなる。環境保護の観点からもルアーロストには十分注意したい。

マングローブ釣りを楽しもう

石垣島のマングローブ釣りは南国の自然の中、スリリングなルアーフィッシングとカヤックでの川探検気分を同時に楽しめる魅力的な釣りだ。

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沖縄料理も楽しみの一つ(提供:TSURINEWSライター大ちゃん)

また初心者でも挑戦しやすく、南国ならではの魚と出会えるチャンスも多い。石垣島を訪れる釣り好きなら、ぜひ一度は体験してみて欲しい。

<大ちゃん/TSURINEWSライター>

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