冬のオカッパリのオフシーズンは、釣り人が最も忍耐力を試される時期である。期待して通っても結果は出ず、わずかな生命感にすがるような釣行が続く。

筆者も例外ではなく、直近3回の釣行はすべて無念の坊主に終わった。しかし、水中では確実に季節の移ろいが始まっている。4月の「爆発」を信じ、現状を冷静に見つめ直す。本当に、あともう少しなのだ。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)

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大阪湾奥は釣りオフシーズン?

大阪南港、泉大津といった湾奥エリアを中心に3回の釣行を重ねたが、結果はいずれも坊主である。ベイトの気配は薄く、流れも弱く、生命感は乏しい。

唯一の救いは、ごくわずかなアタリがあったことだ。明確なバイトとは言えず、ショートバイト、もしくはルアーに触れた程度の違和感であったが、感触としてはシーバスのそれに近い。完全な無ではないのだが、しかし、釣果には結びつかない。この「あと一歩届かない」状況こそ、オフシーズンの典型的な難しさである。

「オフシーズンに期待は禁物だった?」 大阪湾奥ライトゲーム釣行で3連続ボウズ
「オフシーズンに期待は禁物だった?」 大阪湾奥ライトゲーム釣行で3連続ボウズ
最後のシーバス(提供:TSURINEWSライター井上海生)

その他の魚の可能性ももちろん見ている。メバルを睨んで深いゾーンを攻めたり、ノッコミのチヌに期待してプラグを通したり――だがいずれも空振りに終わっている。この時期はやはり温排水などの条件がなければ、かなり厳しい戦いになる。

ボラジャンプ多数

フィールドで目立つのはボラの存在である。水面では頻繁にジャンプが見られ、一見すると生命感に満ちているように感じる。しかし、この状況は決して好材料とは限らない。むしろ、ターゲットであるフィッシュイーターが活発に捕食している気配は薄く、「いかにも釣れなさそう」な空気が漂う。

「オフシーズンに期待は禁物だった?」 大阪湾奥ライトゲーム釣行で3連続ボウズ
「オフシーズンに期待は禁物だった?」 大阪湾奥ライトゲーム釣行で3連続ボウズ
ボラが釣れても困る(提供:TSURINEWSライター井上海生)

ボラが多いことでベイトがいると錯覚しがちだが、実際には、これはシーバスのスイッチが入っていないサインでもある。こうした状況では、ルアー選択やレンジ攻略を変えても劇的な改善は見込みにくい。

次に出る魚はシーバスか?

それでも希望がないわけではない。バチ抜けの気配は確実に出始めており、アタリが出ているのは重要な兆候である。まだ本格的なパターン成立には至っていないものの、条件が揃えば一気に釣果が出る可能性を秘めている。

まず動き出すのはシーバスであろう。続いてメバル、そしてチヌといった順で魚種が活性化していく流れが予想される。現状は「点」でしかない反応が、「線」へ、そして「面」へと広がる直前段階にあると見るべきである。

「オフシーズンに期待は禁物だった?」 大阪湾奥ライトゲーム釣行で3連続ボウズ
「オフシーズンに期待は禁物だった?」 大阪湾奥ライトゲーム釣行で3連続ボウズ
そろそろ動くはずのメバル(提供:TSURINEWSライター井上海生)

春の大阪湾奥の「開花予報」は、筆者個人は、4月1週目ではないかと思っている。おそらくその時期には海水温が14℃程度に達し、魚が動き始めているはずだ。

メバルが釣れ始めたら何もかもがよくなっていく。それまでは耐えるしかない。

出始めたら止まらない4月を待て

結論として、今はまだ「いける」と断言できる時期ではない。むしろ、釣れない現実を受け入れつつ、状況の変化を待つ段階である。鍵を握るのは水温であり、これが安定して上昇し始める4月に入れば状況は一変する可能性が高い。

例年通りであれば、ある日を境に急激に魚の反応が良くなり、「出始めたら止まらない」状態に突入する。そのタイミングを逃さないためにも、今は無理に結果を求めるのではなく、フィールドに通い続けて変化を感じ取ることが重要である。

坊主が続くと心は折れそうになる。しかし、この時期の積み重ねこそが、ハイシーズンの爆発的な釣果へとつながる。静かな海の中で確実に進む季節の変化を信じ、4月のリスタートに備えるべきである。

それにしても坊主連続3回とは、根が誇り高き釣り人にできている私にとって、非常に悔しい結果ではある。だが、早いうちに坊主をしてしまったことで、シーズン中はヘンに気負わないこともできる、とポジティブ変換もできる。

まあ、そんなものだ。

<井上海生/TSURINEWSライター>

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