まだまだ残暑厳しい8月30日、釣友の高橋さんが所有するボートに乗せてもらい、おいしいウナギを狙った。狙うは夕マヅメから夜にかけて。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 谷川智)
『ぶっこみ』ウナギタックル
狙うは夕マヅメから夜にかけて。夜行性のウナギは暗くなるころに巣穴から出て、活発にエサを取る。マヅメ時は当然チャンスとなるが、やはり潮の動きも重要なファクター。当日は大潮で夕方に満潮潮止まりを迎えるため、下げ潮が効きだすころを狙って、午後6時に出船。
当日同船したのは釣り友の2人。それぞれ『ぶっこみ』で狙っていく。エサはカメジャコとスーパーで買ったアカシャエビ、それと近所の用水路で捕まえたザリガニだ。

40cm超えクロダイから登場
ボートを2丁イカリでしっかり固定し、次々にエサを付けて投げ込んでいく。早々に水野さんにアタリ。コンコンと前アタリの後、一気にサオ先が引き込まれた。ウナギにしては激しいアタリだが。
上がってきたのは銀ピカのクロダイ。40cmオーバーのグッドサイズだ。

クロダイ&キビレ船中連発
さらに川中さんにも同じように、銀ピカ良型クロダイがヒット。

水野さん、船長の高橋さんにもアタリが連発し、クロダイやキビレがヒット。そのキビレもシルバーメタリックが驚くほど美しい見事な魚だ。

待望の60cmウナギを抜き上げ
しばらくして水野さんから「あ~!」という悲鳴。見ればサオを持っていかれたようだ。油断大敵、魚外しやエサ付けに夢中になり、サオから目を離した隙にやられてしまった。
クロダイの入れ食いはさらに続き、セイゴやマダカもボート際でジャンプを披露してくれる。外道といえば外道だが、それぞれそう呼ぶには惜しい魚たちだ。その夕マヅメの狂宴が終わりかけたころ、高橋さんから「本命!」の声。見ると60cmほどの丸々と太ったウナギを抜き上げた。

続けて川中さんも「やった~」の声で、同型のウナギをキャッチ。そして水野さんも待望の本命に顔をほころばせる。

当日の最終釣果
ウナギ釣りの魅力はその食味も当然ながら、アタリが出てから食い込むまでの駆け引きにある。
当日船中で7匹のウナギが上がったが、本命らしきアタリはその倍以上はあった。このジレンマというか、やきもきさせられるのがこの釣りの魅力ともいえる。
また時合いがはっきりしている魚のようで、アタらないときはカスリもしない時間もあった。チャンスをいかにモノにするかで釣果も変わってくるのだろう。
もう少し狙えるベイエリア近辺のウナギだが、今回はゲストも素敵だった。次回はこれらをメインに狙ってみてもいいかもしれない。
<週刊つりニュース中部版 谷川智/TSURINEWS編>
▼この釣り場について筏川
この記事は『週刊つりニュース中部版』2019年9月13日号に掲載された記事を再編集したものになります。