朝夕の気温も低くなり、熱帯夜から解放された九州。9月5日は前日まで続くぐずついた天気がうそのように暑い日差しが照り付けた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版 APC・相良宏人)
SLJ&ボートアジング
昨今話題になっているSLJだが、ライトタックルでさまざまな魚種がコンスタントにアタってくるのが魅力である。メインのターゲットとなるのはイサキ、アコウ、マダイなど。ライトタックルで掛ける魚はなかなかのファイトで釣り人の心を熱くさせる。
そしてボートアジング。SLJでも反応するアジだが、ワームの釣り、キャロやバチコンなどの仕掛け、そして専用のタックルがあると攻略の幅が広がり、より良い釣果に近づくことができる。
イサキが連発
午前6時30分に出港し、7時30分ごろ釣り場に到着した。まずはマダイやイサキなどをターゲットにSLJから開始。
エサとなるベイト(小魚)がたまっており、魚は高活性になっていた。今の時期はマダイや青物などの反応が良くなってくるが、この日はイサキやアコウの反応が良く、40cmを超えるイサキも反応していた。
イサキの最盛期は梅雨(つゆ)時で、産卵を前に脂の乗った良いコンディションの個体が荒食いに入り、ジグによく反応する。産卵が終わると徐々に食いが渋くなり、アフター(産卵回復系)の個体がぽろぽろと単発で釣れるようになってくる。今は季節的にジグには反応しにくい時期だが、この日はコンスタントにイサキの顔を見ることができた。
アコウに大ダイでクーラー満タン
SLJは多様な魚が釣れるため、通常のジギングよりもアタリは多くなるが、意外と釣果に差がでる。食べているベイトのサイズ感、動き、水深、ターゲットの口の大きさなどを見極め、ジグのサイズや形状、重さを替えて状況に合わせていかなければ同行者に大きな差を付けられてしまうこともあるが、これもまたSLJの魅力だと思う。
マダイ、ヤズ、イトヨリダイなども追加し、気付けば50Lのクーラーボックスが満タンになっていた。
小型のジグでアジ狙いへ
残り時間も2時間弱となっていたため、アジを狙いに釣り場を大幅に移動することにした。アジがいるエリアにもマダイなどが混在するため、まずは40~60gのジグから落としていくが、あくまでもメインに狙うのはアジ。シルエットの小さいタングステンのジグを選んで反応をうかがう。
コツコツとアタリはあるが、それがアジなのかどうかは魚を上げるまで確信できない。すると同行者のサオが曲がった。サオの動きを見るとアジのような感じだが、分からない。ファイトを続けたがバラしてしまった。しかし、アジの口が切れてバラしたときのような感じで、船中の期待は膨らんでいく。
35cm超え良型アジ登場
その後、ほかの同行者のサオが曲がった。今度は慎重にファイトしていくが、アジにしては引きが強い。ヤズかネリゴかと疑いながらリールを巻いていくと、上がったのは35cmを超える大きなアジだった。
船中のモチベーションは一気に上がり、おのおのアジだけを狙うためタックルや仕掛けを替えていく。仕掛けをバチコンに替えて探っていくと反応が多々ある。
そして同行者のサオが曲がる。またしても強烈なファイトで、アジであるかどうかを疑うが、上がってきたのは37cmと、これも大きなマアジだった。
その後も魚を掛けるたびにアジであることを疑うようなファイトであったが、結果はマアジ、マルアジも交じりながらデカいアジを追加し、納竿となった。今後の海の状況に期待である。
<週刊つりニュース西部版 APC・相良宏人/TSURINEWS編>
▼この釣り船についてシーズナル
出船場所:相浦港
この記事は『週刊つりニュース西部版』2019年9月27日号に掲載された記事を再編集したものになります。
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