海上釣り堀は、足場も良く気軽に高級魚が釣れる冬の人気フィールドだが、釣果を伸ばすにはコツが必要。今回はビギナー向けに、海上釣り堀での釣果アップの秘訣を解説しよう。

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釣れるサカナ

冬に人気の『海上釣り堀』釣果アップの秘訣 3つのチャンスタイムが重要
定番ターゲットのマダイ(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

海上釣り堀にはマダイをはじめ青物(ブリ、ワラサ、ハマチ、カンパチ、ヒラマサ)やシマアジ、ヒラメ、イシダイ、イシガキダイ、イサキなどさまざまな魚種が放流されている。高級魚のクエやトラフグを放流している所もある。

エサの選択

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エサは複数種類持っていくのがベスト(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

さまざまな魚種が放流されている海上釣り堀において、エサは狙う魚種によって異なる。メインターゲットのマダイ狙いには、定番のダンゴエサ各種、シラサエビやウタセエビなどの生きエサ、アマエビ、鶏のササミ、虫エサが使用される。

青物狙いには生きアジ、ウグイなどの生きエサをはじめカツオ、サンマ、イワシの切り身エサを使用する。

どのエサがいいかは日によって異なるため、「少量でも多品種」を意識して準備しよう。ちなみに私は毎回15種類程度のエサを持参している。

海上釣り堀のタックル

海上釣り堀で使用するタックルは、ターゲット別でマダイ狙い、青物狙い、使用する仕掛け別でウキ釣り、ミャク釣りに大別される。理想は複数のタックルを準備し、状況に合わせて使い分けたいが、ビギナーは何セットもタックルを準備するのは難しいため、今回は「1本でマダイ、青物両方に対応する」タックルを紹介したい。

冬に人気の『海上釣り堀』釣果アップの秘訣 3つのチャンスタイムが重要
タックル例(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

サオは海上釣り堀専用ザオ(比較的硬めのものが扱いやすい)、または磯ザオ3~4号で長さは3~3.6mが扱いやすい。リールは3000~4000番のスピニングリール、ミチイトはPEライン3号、ナイロンなら6~7号。

仕掛けはマダイ狙いなら1.5~3号負荷のウキ、オモリ(クッションゴム付きオモリでも可)、ハリスは2.5~4号、ハリは伊勢尼10号、チヌバリ5号前後。青物狙いなら5~10号負荷のウキ、クッションゴム付きオモリを使用しハリスは5~8号、ハリは伊勢尼13号前後を使用する。

青物狙いの場合で、生きエサを使う場合オモリは重めにし、ハリの上部約20cmに1~2号程度のオモリを打つと、エサが走り回らずオマツリしにくい。

切り身エサなら軽めのオモリでもOK。

海上釣り堀の釣り方キホン

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誘いとエサのローテーションが鍵(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

ウキ釣りは、仕掛けを投入してアタリを待つということになるが、仕掛けを投入したまま放置していては、なかなか好釣果にはつながらない。こまめに誘いをかけエサを動かし、投入する場所を変えイケス中央から足元まで探る。またエサのローテーションを意識して釣ることが釣果アップにつながる。

釣果アップの秘訣

釣り堀であっても自然界同様に釣れる時間、釣れない時間がある。海上釣り堀の3大チャンスタイムは①朝一、②マダイ放流タイム、③青物放流タイムとなり、このチャンスにいかに釣るかがポイントとなる。

よくある撃沈パターンとして、朝一の出遅れ、マダイ放流時の仕掛けトラブル、青物放流時のオマツリが挙げられる。海上釣り堀では、釣れる時間に仕掛けを投入していなければ釣果を伸ばすことが難しくなる。

1.朝一

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事前に準備することでスムーズに開始できる(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

すぐに仕掛けが投入できるように、釣行先の水深が分かるようであれば事前にタナをセットしておき、仕掛けも仕掛け巻きなどに巻いておく。

タナ取りオモリと朝一に使用するエサ(一番信頼している実績のあるエサ)をすぐに出せるようにしておくと、スムーズに開始できる。

たまに自宅でタックルを全てセットし、ロッドケースに入れている人を見るが、運搬中など不意にサオに負荷がかかり穂先などが折れてしまう場合がある。サオが破損すると朝一どころか、一日の釣りが台無しになるのでお勧めしない。

2.マダイ放流タイム

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浅ダナ→深ダナと探っていく(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

放流前にタナを測り直し、(底から50cm~1m程度)準備を万全にして臨む。タナを浅めにするのは、放流直後は比較的広いタナでアタリが出ること、根掛かりで貴重なチャンスを逃さないようにするために、まずは浅ダナからスタート。反応が減ってきたら徐々に底へタナを調整しよう。

また、ハリをのみ込まれたときは外している時間がもったいない。

ハリスを切って新しいものに交換し、手返しをアップさせよう。

3.青物放流タイム

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青物は引きが強くオマツリに注意!(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

仕掛けのトラブルでバラしてしまうことのないよう準備を万全にし、根掛かり防止のためタナを底から1~2m程度上にセットする。仕掛けを投入したら、自分のウキだけでなく他の人のウキの様子も確認し、他の人に青物がヒットしたらオマツリしないよう速やかに自分の仕掛けを回収する。

青物は1匹上がった後も、イケス内の活性が上がり次々と食ってくることがよくある。トラブルでせっかくのチャンスを失うことがないようにしてほしい。また放流タイムに限ったことではないが、海上釣り堀では常に周りの状況を確認することが非常に大切。

トラブルに巻き込まれないようにすること以外に、釣れている人がどのように釣っているか、どのエサで釣っているかを確認することができるメリットもあることから、ぜひ意識してほしい。

上記の釣果アップのポイントは海上釣り堀攻略の一部だが、ぜひ参考にしていただき、皆さんの釣果アップにつながればと思う。

冬に人気の『海上釣り堀』釣果アップの秘訣 3つのチャンスタイムが重要
賑わう海上釣り堀(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

<週刊つりニュース中部版 編集部/TSURINEWS編>

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