焼き魚は時間が経つと、冷めて身がパサパサになりあまり美味しくなくなってしまいます。そんな時に実践して頂きたい調理器具ごとの温め直しのポイントと、リメイクレシピをご紹介します。

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余った焼き魚はどうする?

焼き魚はどれだけ焼きたては美味しくても、時間がたつにつれて身がパサパサになってしまい、温めなおしてもなんとなく生臭かったり、べちゃついていたりで元の味には戻りません。

この原因は身の中の水分が時間の経過と共に抜けて行ってしまうから起こる現象です。せっかくの美味しいはずの塩焼きが、美味しくなくなってしまうのは非常にもったいないです。

普段の食卓やお祝いの席で余った塩焼きや、スーパーの惣菜コーナーの焼き魚など、冷めた焼き魚を美味しく食べるにはどうしたらよいのでしょうか?

焼き魚を温め直す方法

そんなパサパサの身になった焼き魚を復活させる手段はいくつか存在します。ここからは、家庭によくある調理器具ごとに美味しく焼き魚を温め直す方法と、他の料理に変身させるリメイクレシピを紹介していきましょう。まずは温め直す方法から解説します。

コツは日本酒をふりかける

冷めてしまった魚を温めなおす際、どうしても気になるのが、独特の生臭さです。身からにじみ出た脂が空気に触れることで、独特の生臭さの原因になります。

余った焼き魚の活用方法 温め直すコツ&定番リメイクレシピ3選
日本酒が臭み取りになる(出典:PhotoAC)

そんなとき、小さじ一杯程度の日本酒を調理の前にふりかけると、臭いを消し、身をふっくらさせることができます。温めなおす時は、このひと手間を怠らないようにしましょう。

電子レンジを使う場合

普段、冷めたおかずを電子レンジで温めるときは、ラップをかけてから加熱すると思いますが、焼き魚にラップは言語道断!ラップをかけることで水分がこもってしまい、魚の表面がパリッと仕上がらないだけでなく、匂いがこもって生臭い原因になります。そのためラップをかけずに表面の水分を飛ばすように温めましょう!

余った焼き魚の活用方法 温め直すコツ&定番リメイクレシピ3選
温めなおしといえば電子レンジ(出典:PhotoAC)

電子レンジでの温め時間は600Wなら約50秒を目安にしましょう。脂の乗り具合などによっても時間は多少変わるので、加熱しすぎないよう様子を見ながら温めていくのがコツです。

最近ではスチーム機能が備わった電子レンジもあるので、上手にこの機能を使うことでさらにふっくら温めることが可能です。

しかし、蒸気を使うので、加熱しすぎると反対に水っぽくなってしまうため、要注意です。

魚焼きグリルを使う場合

魚を焼いたときと同じく、魚焼きグリルを使用しても温めなおしが可能です。グリルを使うことで表面をカリッと仕上げ、こんがりとした焼き色をよみがえらせると共に、香ばしく仕上げることができます。

余った焼き魚の活用方法 温め直すコツ&定番リメイクレシピ3選
焼き直しもグリルで(出典:PhotoAC)

しかし、火力の強い魚焼きグリルで中までしっかり温めようとすると、火力が強すぎるために表面が焦げてしまう可能性もあります。そこで事前に電子レンジで軽く温めてからグリルで短時間表面を炙ることで、調理時間を短縮することができます。

その方が中心までしっかり温まり、表面が適度にパリッと焼きあがるため、失敗しにくく、焼きたてと変わらない仕上がりになります。

オーブントースターを使う場合

グリルと同じ原理でカリッと仕上げるのなら、オーブントースターも優秀です。しかし、グリルと違い熱源と魚の距離が近いため、表面だけが急激に加熱され、焦げやすくもあります。

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熱源が近いので焦がさないように(出典:PhotoAC)

焦げ付きが気になる場合やあまり慣れないうちは、アルミホイルで包んで温め、一度取り出してから、仕上げの1分くらいを直接加熱するときれいに焼くことができるでしょう。また、グリルと同様に電子レンジで事前に軽く温めてもいいです。

フライパンを使う場合

焼き魚なのにフライパン?と思う方もいるかもしれませんが、クッキングシートを使うことで、焦げたり、焼きつくことなく温めることができます。普段あまり使わないグリルやトースターを使うよりも、慣れ親しんだフライパンの方が使い勝手がいい人も多いかもしれません。

余った焼き魚の活用方法 温め直すコツ&定番リメイクレシピ3選
慣れたフライパンが一番安心?(出典:PhotoAC)

しかし、他の調理器具に比べて仕上がりのパリッと感はあまり出ないという難点もあるので要注意。

定番リメイクレシピ3選

ただ温めるだけではなく、ひと手間加えることで別の料理に変えてしまうこともできます。たとえば、アルミホイルに包み、日本酒ではなく白ワインを入れ、バターと醤油を入れることで即席のホイル焼きを作ることができます。他にもトマト缶と共に煮込んだり、照り焼き風にしてみたり、意外とアレンジ料理を作れそうではないですか?

そこで余った焼き魚のおすすめリメイクレシピ3選を紹介します。

簡単な炊き込みご飯

作り方は簡単、炊飯器の釜にだし汁とお米、余った焼き魚を入れてスイッチを押すだけ!これで美味しい炊き込みご飯のでき上がりです

【材料】

・余った塩焼き
・お米 3号
・針生姜 適量(臭みが気になる場合)
・三つ葉 適量
・ネギ 適量

【出し汁】

・だし汁 540ml
・塩 小さじ1/2
・酒 大さじ2
・薄口しょうゆ 大さじ1と1/2
・みりん 大さじ1/2(お好みで)

炊き上がったら、魚を取り出して骨を取り除きながら身をほぐし、ごはんと混ぜ合わせます。三つ葉やネギをお好みで振りかければ、でき上がり!

※手間ですが、土鍋で炊くとおこげもできてさらに美味しく召し上がれます。

ほぐし身にしてそぼろ

そぼろもお手軽で美味しいリメイクレシピです。ふりかけとして炒り卵や海苔とご飯に乗せ、鯛そぼろ丼にしたり、おにぎりの具などにもできます。

【材料】

・余った塩焼き
・薄口しょうゆ 大さじ2
・酒 大さじ2
・みりん 大さじ1
・砂糖 大さじ1

ほぐした魚の身と調味料を入れ、弱火にかけてほぐします。水分が飛んでポロポロになるまで炒り煮すれば完成。

洋風アレンジでアクアパッツァ

最後は、洋風のおしゃれアレンジ料理も紹介!アクアパッツァは焼き魚から出る出汁を楽しめる料理です。

【材料】

・余った塩焼き
・ミニトマト 3~6個
・アサリ 適量(シーフードミックス等でも可)
・パセリ 適量

【材料A】

・トマト 1/2
・アンチョビ 2枚(お好みで)
・オリーブオイル 大さじ4
・ブラック オリーブ適量
・ニンニク 1片
・赤唐辛子 1本

【調味料】

・白ワイン1カップ(料理酒でも可能)
・こしょう少々
・塩小さじ1
・砂糖小さじ1

トマトを食べやすい大きさに角切りに、ミニトマトは半分にカットしておきます。フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れ、色がつくまで軽く炒めます。その後【材料A】をカットトマト、アンチョビの順に炒めましょう。全体に火が通ったら、焼き魚とアサリを入れ、白ワインで蒸します。仕上げにパセリをふればできあがりです。

一度冷めてしまった焼き魚も正しい方法で温めなおしたり、上手にアレンジして最後まで美味しくいただきましょう。

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<TSURINEWS編集部>

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