1月2日、愛知県の入鹿池へ友人親子とボートワカサギ釣行しました。当日は、ワカサギの代表的な釣りエサ「赤ムシ」と「紅サシ」の釣り比べも。

果たして結果は?

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・宇佐美 岳洋)

子連れボートワカサギ釣行 「赤ムシvs紅サシ」の結果は?【入...の画像はこちら >>

釣り納め&釣り初めはワカサギ釣り

新春、氷に穴を「開けまして」おめでとうございます!と言ってみたい今日この頃。

釣り初めとして、愛知県・入鹿池にワカサギ釣りへ行ってきました。ただ釣り納めも入鹿池でワカサギ釣り。しかも淡々と釣ってしまい釣果もソコソコ。しかしダブルヒットが連発するも外道であるブルーギルやドンコばかり。釣り初めこそは「ワカサギのかき揚げ」と夢見ての釣行です!

子連れボートワカサギ釣行 「赤ムシvs紅サシ」の結果は?【入鹿池】
入鹿池で釣り初め(提供:WEBライター・宇佐美 岳洋)

入鹿池で「紅サシvs赤ムシ」釣り比べ

よく行く入鹿池、伊自良湖では1日に500匹とか、800匹なんて釣る方々のほとんどが、餌は紅サシ。

しかしワカサギ釣りを始めた2012年から今日まで「オススメの餌は?」と聞けば基本的に「赤ムシ」と返ってきます。とはいえ、自分の中で神格化された餌は紅サシです。ただ一度だけ紅サシを使ってみたことがあるが、渋い日で参考にはなりませんでした。

そこで今回の釣行では前回の記事「人生初の船釣り体験レポ ビギナーズラックで目指せ入れ食い【愛知県】」でお馴染みカズ親子の協力の下、どちらの餌がたくさん釣れるか?「紅サシ vs 赤ムシ」を行うことにしました!

赤ムシとは

ユスリカの幼虫です。何かの幼虫と言うことは一目瞭然なのですが、案外、成虫の状態を知らない方の方が多いのではないでしょうか?

滋賀県民には、「びわこ虫」と言って通じるでしょうか?日本全国、夏になると街灯に集まってくる小さな虫。ちょうど頭の辺りに飛んできませんか?あの蚊のようで刺してこないけど、うっとうしさを感じる虫の幼虫が赤ムシです。

しかし赤ムシは水底の有機物を食べて、成虫になるため、実は水質の浄化作用に一役買っています。

またアフリカに生息するネムリユスリカと言う種は、幼虫の状態で乾燥しても死なないというスーパーパワーまで持っているのだとか。2014年には、乾燥状態で国際宇宙ステーションに連れて行かれた幼虫が水分を与えられ蘇生し、成虫になった実験もあるようです。

赤ムシについて調べてみると環境問題の改善や、宇宙開発に携わるグレートな生き物であることがよくわかりました!ちなみに赤ムシが赤いのは人間の血液に含まれるヘモグロビンを同じように持つからです。

紅サシとは

紅サシはハエの幼虫です。よくウジが湧くと表現される虫、別名ウジ虫ですね。

ではハエの幼虫は赤いのか?否、食紅で染めています。赤く染めるのは赤ムシに似せているという理由や、赤い餌に対して魚の活性が高いといった他の釣りにも共通する理由が挙げられるみたいです。

両方の餌に共通することは、赤いだけでなく「赤ムシも紅サシも常温で保存しないこと」です。保存しないにしても、決して餌箱や道具箱に入れたまま忘れないことです。数週間で成虫になってしまいますからね。ガクブルですわ。

見晴茶屋にてボートレンタル

決戦は1月2日、木曜日。天候は晴れ時々曇り。最低気温4度、風が出ると少し寒く感じたが、ほぼ無風状態での釣りは終始穏やかな気候で楽しめました。

見晴茶屋さんで手漕ぎボートをレンタル。年始一発目の営業日ではあるが、受付はいつもの土日並みの混み具合でした。

当日は朝イチで駐車スペースが埋まり、車数台は店員さんの誘導でお店前の通路へ路肩駐車となるぐらいの賑わいでした。

受付でいつも通り仕掛けと餌を購入。いつもと違うのは餌を2種類買ったこと。カズ親子はいつもの赤ムシ。

自分は紅サシで、仕掛けはお互い1.5号の5本針を使用。釣り方は底をとることで統一。さて結果にどのような差が出るのでしょうか?

子連れボートワカサギ釣行 「赤ムシvs紅サシ」の結果は?【入鹿池】
当日のエサと仕掛け(提供:WEBライター・宇佐美 岳洋)

トラブル連発のスタート

7時30分、灯台前と呼ばれるポイントに到着。いつもこのポイントからスタートしていて、やはり本日の1匹目はシュウトくん。

自分は山から顔を出す日の出に夢中になっていたが、シュウトくんから遅れること10分、初ワカサギを無事キャッチできました!

開始1時間でカズとシュウトくんは順調に釣り上げ、おやつを食べ、シャボン玉遊びが始まるぐらいの余裕っぷり。

子連れボートワカサギ釣行 「赤ムシvs紅サシ」の結果は?【入鹿池】
順調に釣果を重ねるカズ親子(提供:WEBライター・宇佐美 岳洋)

一方でこちらは、2投目からトラブル三昧で、まずは「バックラッシュ」。やはり御年8歳(競走馬の8歳ぐらいのイメージがふさわしい)のリールはケアが必要なようで、日頃のメンテナンスを怠っていたことに反省。

次に「幹糸切断」。慣れない紅サシをハサミで切ったとき一緒に幹糸を巻き込んでしまいました。

ハリスなら針1本ぐらい仕方ないと思いすぐ釣りを再開できましたが、幹糸の、それも1本目の針の直下を切ってしまったので切断部を結び合わせることに手間取りました。

極めつけはリールとセットで買っていた竿に引退勧告、「トップガイドの破損」。ガイドが根っこから折れてしまいました。

「シュウトくんが生まれる前から使っていた竿」、「カズ夫妻の釣りデートにお邪魔してきた竿」、「テナガエビにも流用した竿」、数々の思い出が走馬灯のように駆け巡りましたが、そんな感傷に浸っている場合ではなく爪切りを使い、折れ口を整えて釣りを再開。

結局、釣果は紅サシに4匹。

休憩はさみポイント移動

正午頃、シュウトくんの一声で陸に戻り情報収集。

午前中のみで帰ったグループが40匹、ポイントは「火の用心前」と店員さんに伺いました。ただ池全体を見渡す限りボートは点在し、際立った釣果のあるポイントが無いとのこと。

ホットコーヒーかコーンスープ、どちらを飲むか悩みながら、午後はどこで釣ろうか?カズ親子と相談して、「灯台前~火の用心前」の間で釣ることにしました。(結局、飲み物は買うことを忘れてしまいました。)

入鹿池のポイント名

 ちなみに入鹿池のポイント名称がユニークなことにお気付きでしょうか?例えば、「火の用心前」と物々しい名称は、山でよく見かける「火の用心」の立て看板から来ています。岸の斜面から池に向いて立ててあるからです。

「灯台前」と聞くと、池に灯台!?なんてリッチ!?な池なんだ!?と感じる方もいらっしゃると思いますが、池として灯台を使っているのではなく、池に隣接する明治村というテーマパークに建てられた灯台です。

「品川燈台」といい重要文化財で、元は東京の品川に建ててあった現存最古の洋式燈台とのこと。

そんな歴史的な建造物がポイント名称となるレトロな釣り場が入鹿池なのです。

他には教会前なんてポイント名もあります。またテーマパーク内を走る日本で初めて開通した市電、京都市電の走行音も聞けますよ。

最終釣果

午後は新しい仕掛けに替え、穂先が折れた竿の感覚にも慣れてきたことでカズ親子を捲る勢いもありましたが、食いが渋いまま、釣果は紅サシに15匹。

最終釣果は、「紅サシ19匹」に対し、「赤ムシ40匹」とダブルスコアです。二人は午前中のトラブルが無ければ負けていたと言ってくれてはいるけど、カズとシュウトくんには参りました。

子連れボートワカサギ釣行 「赤ムシvs紅サシ」の結果は?【入鹿池】
当日の釣果(提供:WEBライター・宇佐美 岳洋)

竿の本数で言えば、カズ親子の赤ムシ2本に対して、こちらは紅サシ1本。しかしカズ親子の手返しの良さや連携プレイには完敗です。

後日、見晴茶屋さんのホームページでは200匹前後の釣果報告があり、翌3日は500匹以上の釣果記録が多数。使っている餌はほとんどが紅サシ。

子連れボートワカサギ釣行 「赤ムシvs紅サシ」の結果は?【入鹿池】
別日の釣果(提供:WEBライター・宇佐美 岳洋)

自分の未熟さ、日頃の行いを改める決意の釣行となりました!(日頃の行いが良いときっと釣果にも結び付きますよね!…ねっ!)

道具のメンテナンスは重要

今回の釣行で学んだことは「道具類のメンテナンス」の重要性。すべての釣りに共通することであり、竿の保管方法も見直そうと感じました。車のトランクへソフトケースに入れただけで放置ではダメですね。

また紅サシをハサミで切るときには「糸を巻き込んでいないか」よく見て行うようにしたいと思います。

以前、バス釣りで結び目の余った糸を切ったつもりがルアー側の糸を切断。シンキングミノーが水中へフリーフォールした悲しい出来事を思い出しました。

カズ家の食卓

なにはともあれ、釣果と共にカズ家へ。毎度、釣れた魚を料理してくれるカズ。今回は「から揚げ」、いつも通りの味とのこと。安定の美味しさでシュウトくんはもちろん!1歳のハヤトくんもたくさん食べてくれたそうです。

カルシウムたっぷりで骨が強くなるね!個人的には去年達成したかった「かき揚げ」が食卓に並ぶよう精進いたします!!

子連れボートワカサギ釣行 「赤ムシvs紅サシ」の結果は?【入鹿池】
カズ家の食卓(提供:智栄丸)

それにしても今シーズン、入鹿池のワカサギは型が小さいと感じます。針のサイズは1号が良いのかな。

<宇佐美 岳洋/TSURINEWS・WEBライター>

▼この釣り場について
見晴茶屋
場所:入鹿池

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