2月23日は、所属している和歌山県釣連盟「紀釣会」の例会で、和歌山県勝浦(清丸渡船)へ行ってきました。狙いはシーズン佳境を迎えた寒グレ(メジナ)。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・中西)
勝浦で磯フカセ釣り
ここ勝浦は全天候型の釣り場で、中紀~南紀串本地区が大荒れでも安心してサオが出せるので、大会やトーナメント会場に使われることが多いです。 当日も南紀方面は南南西の風12mの大荒れでしたが、勝浦はいい感じのなぎで日中は暖かくなりそうでした。
例会はクラブメンバー15人、オブザーバー5人の合計20人で行われました。一番船に全員乗り込み、一の島に5人、チョウシに3人、前山島に2人、沖ヨセダに4人、内ヨセダに4人、寺島に2人と順に渡礁していきます。私は内ヨセダに4人で渡礁することになりました。
ジャンケンで場所を決め、私は船着き横を釣り座とし道具の準備を始めます。話によると状況はよくないようで、タナも深くアタリも小さいようですので、最初はウキをI-styleのBを強めに浮かせ3.5ヒロのタナから狙っていきます。

潮のヨレ狙い尾長25cm
潮はいい感じに下っているのですが、さしエサを触ってくれない状態が続きます。タナをサオ2本にして沖に見える潮のヨレができているところに仕掛けを入れていくと、ウキの流れる速度が遅くなる場所があります。潜り潮です。いつもの軽い仕掛けならそのままジワッとウキが入っていくのですが、ウキに強めの浮力を残しているので水中に入っていきません。
ウキからさしエサまでの仕掛けが張ってまっすぐになっている状態の時に、ウキの頭が軽く押さえられモゾモゾとしたので、大きくサオを立ててアワせます。
上がってきたのは25cmほどのコッパ尾長グレでした。
底潮の水温低下に苦戦
隣で釣っている西崎さんも2段ウキを使い2枚潮を攻略して、5ヒロ弱のタナで30cmオーバーの口太グレを釣り上げていました。しかし後が続きません。戻ってくるオキアミも冷たくなっていました。
底潮の水温がかなり低いようです。仕掛けを深く入れるとサンノジ(ニザダイ)、ガン玉を打ち仕掛けを立てるとアイゴと基本通りの外道が食ってきます。

35cm口太グレ登場
私が立っている釣り座は足元にシモリが張り出しているため磯際は狙えないので、やはり狙うところは沖の潮が当たるところしかありません。ウキを0にかえ視認性のいい長めのカヤウキを付け、タナをサオ1本とってガン玉なしの固定仕掛けにしました。グレがいるであろうポイントに遠投します。
まきエサを数投打ち、さしエサとの同調を狙います。すると一瞬、カヤウキに動きがありました。仕掛けをゆっくり巻き上げるとオキアミの頭が取られクチャッと潰されている状態でした(もしかしてチャンス到来かも)。
さしエサを付けかえてもう一度同じポイントに投げ込みます。しかし次はウキに反応なしのまま、さしエサが先ほどと同じ状態になっていました。
3投目、水面に寝ているカヤウキが少し頭を持ち上げた斜めの状態で止まりました。皆が振り返るぐらいビュッとアワせると、グンッとサオに乗りました。足元のシモリをかわしながらこの日初めてのタモに収まったのは35cmほどの丸まると肥えた口太グレでした。

例会の最長寸は38cm
この日の例会は3匹長寸でしたので何とか後1匹と頑張ったのですが、ダメ・・・。納竿の時間となり皆で磯の掃除をして迎えの船に乗り込みました。
他の磯も同じような状況で、全体的によくなかったようです。私たち例会の最長寸は沖ヨセダの38cm(タナ3.5ヒロ)でした。この日のような状況の悪いときは釣れるパターンが刻一刻とかわるので、色々と試行錯誤してやっと釣ったグレは格別ですね。

ここ勝浦は大型尾長も多く、太仕掛けでもブチ切られることもあって、釣り人を熱くさせてくれます。皆さんもぜひ挑戦してみてください。
<妹尾隆/TSURINEWS・WEBライター>
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