1月末に行ったタイ王国遠征での怪魚ハンティングセカンドステージをお届け。今回は、ブンサムラン・フィッシングパークでのメコンオオナマズ編だ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・戸田英明)
ブンサムラン・フィッシングパーク
タイの釣り堀は入っている魚がケタ違いで、以前釣行した際にもバラマンディー、アリゲーターガー、レッドテールキャットをキャッチした。他にもピラルク、アロワナなども入っている。
そんなタイの釣り堀といえばここだと言えるのが、ブンサムラン・フィッシングパーク。日本でもバラエティー番組で芸能人が釣りをしている。現地着は現地時間午前9時だった。

ブンサムラン・フィッシングパークに入場すると、釣り人が理想とする空間が広がる左手には大きな釣具店、右手はカフェに売店となっていた。
さらに桟橋を抜けると、釣り座の水上ロッジが目に入った。ロッジ内はクーラー、ベッド、シャワーにトイレが完備されて、休むにも汗を洗い流してさっぱりできる。いよいよ準備に取りかかった。
メコンオオナマズ狙いの仕掛け
メコンオオナマズの仕掛けは現地の吸い込み仕掛けに、かまぼこぐらいの大きさのウキ、エサはパンだ。

エサの付け方も大規模でハリにパンを付ける。寄せエサもパンでコブシぐらいのダンゴを作った後、沖へキャスト。

ウキがナジんだら、リールのベールをフリーにしたままロッドホルダーに備え付けてアタリを待つ。

1投目からヒットも痛恨のバラシ
すると、ウキが上下に動きだす前アタリが出始めた。周りに魚の気配が濃厚になってきたなと思えた時、ウキが水面下に沈んだ。
ガイドのアドバイスでは早アワセは禁物。リールからラインが出ていくまで待つ。するとラインが出ていったので、ホルダーからロッドを外し、ラインを巻き取って魚の重みを感じたところでアワセを入れた。
ロッドを立ててアワせるとロッジの天井に当たって破損するので、綱引きをする感じで横に引いて何度もアワセを入れた。すると最初はおとなしかったが、違和感に気づいたのか、ドラグを鳴らしてラインを引き出す。

魚の重さはかなりあり、ギンバルを着けてポンピングで寄せる。だが、寄せたところでロッジを支える柱にラインが巻かれてしまい、痛感のバラシとなってしまった。
続いてメコンオオナマズ10㎏クラスヒット
続けて狙うとすぐにアタリが出てヒット。先ほどより少し軽く、走りもそれほどでもない。魚が近づいてきたら柱に巻かれないよう誘導し、浮いたところでネットランディング。10kgクラスのメコンオオナマズだった。サイズ的には小型とのことだが、初の魚との出会いに笑みがこぼれた。

20kgオーバーが連発!
ガイドがまだまだ大きいサイズがいるから「ネクスト、ネクスト」と言う。モーニングバイトなのかすぐにウキが沈んだ。
ヘビーロッドが大きく曲がり、ポンピングで寄せていく。近づくと柱に向かってやはり走る。同じミスはしないように、沖に誘導してキャッチしたのは、20kgクラスのメコンオオナマズだ。添い寝して撮影するとよりサイズ感を感じとれた。
その後も20kgオーバーのメコンオオナマズのキャッチは続き、午前中だけで10~20kgオーバーを7匹キャッチ。

体力振り絞り2ケタ釣果を目指す
昼食中も箸を持つ手が震えていた。その後はクーラーの効いたロッジで2時間半ほど熟睡。休憩後はあと3匹釣ろうと決め、エサを投入すると朝より反応が悪い。
しかし待っているとアタリが出てヒット。掛かるのはうれしいが、ビッグファイトの連続で体は悲鳴を上げている。キャッチしたのは20kgオーバーで残り2匹。
ラストも20kgオーバーをキャッチ
ここで食いが悪くなり、なかなか反応がない。広くキャストしてポイントを探ると、ついに反応が出た。
ラストフィッシュと決め、バラさないように丁寧にファイト。残りの体力も考え、ここは一気に決着をつけようと力を振り絞ってラインを巻けるだけ巻く。だが相手も負けじとラインを引きずり出していく。最後の難関のロッジの柱にラインが巻かれないように魚を寄せ、ラストフィッシュの20kgオーバーのメコンオオナマズをキャッチした。
そしてロッジのシャワーで汗を流し、すっきりしたところで楽しかった怪魚ハントもここで終了。最終日に有終の美が飾れて良かった。
今回2度目となるタイ王国での怪魚ハントは、たくさんの思い出ができた釣行となった。世界にはまだ見ぬ怪魚が多く生息している。そんな怪魚ハントの旅に出てみてはいかがだろうか。
<週刊つりニュース中部版 APC・戸田英明/TSURINEWS編>
▼この釣り場についてブンサムラン・フィッシングパーク
問い合わせ:トラベルプロインターナショナル・フィッシング担当=052(950)5920
この記事は『週刊つりニュース中部版』2020年3月6日号に掲載された記事を再編集したものになります。