「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」(フジテレビ系)の第11話(最終話)が、17日に放送された。
脚本・三谷幸喜、主演・菅田将暉による本作は、1984年の渋谷「八分坂(はっぷんざか)」を舞台に、1人の演劇青年が老若男女総勢25人超の全員の人生を変えていく様子を描く青春群像劇。
WS劇場を手に入れた久部(菅田)。リカ(二階堂ふみ)との関係も良好で、かつて案内所のおばば(菊地凛子)が告げた「一国一城の主となる」という予言が当たったわけだが、ふと、久部にもらった植木が枯れていることに気付いたおばばは、「あの男の運気が下がっておるぞ」とつぶやく。
上演演目は『ハムレット』へと変わっていた。主人公のハムレットを演じるのは久部だが、ひときわ人気があるのは大瀬(戸塚純貴)が演じるレアティーズ。2人の対立シーンでも、観客は圧倒的にレアティーズの味方で、久部は予想外の反応に困惑する。
放送終了後、SNS上には、「まさに『ノー・シェークスピア ノー・ライフ=シェークスピアなしの人生なんてあり得ない』というドラマだった」「三谷幸喜の作品ってすごくゴチャゴチャしているけど、最後にそれがまとまるのが面白い」「『シェークスピア作品は悲劇でも温かい』樹里=浜辺美波の名言」などのコメントが上がった。
また、「演劇は趣味くらいにしとけってことか」「演劇を見たなという気持ちになるドラマだった」「何年たってもこの世で演じ続ける舞台と楽屋を見つけた人たちの話だった」「久部の野心は挫折するけど、巻き込まれた人たちの心に灯がともった」などの声もあった。
そのほか、「あんなに嫌なやつを本当に嫌なやつっぽく演じる菅田将暉」「最終回は浜辺美波さんに全部持っていかれたね」「最後に蜷川幸雄に続いて井上ひさし登場」「最後はうるじい(井上順)もトニー(市原隼人)も楽しげに稽古していてよかった」「最終回で小池栄子さんがまた見られて胸がいっぱい」「蓬莱(神木隆之介)『好きです』、樹里『そうでもない』に笑った」といったコメントもあった。

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