スポルティーバとフジテレビの競馬中継番組『みんなのKEIBA』とのコラボ企画、竹俣紅アナウンサーの連載『紅色の左馬』。今回は、フジテレビを退社する先輩アナウンサー・青嶋達也アナのこと、さらには同アナの卒業から着想を得たという新潟記念の「サイン」についても記してもらった――。

連載第23回でこの馬の海外レース出走について触れた際、新潟の千直に適性がありそうということを書きましたが、やはり千直のレースに出走となりましたね。
レコードタイの53秒7という勝ちタイムも価値あるものですが、ずっと応援してきた私としては、控える競馬ができるようになったという成長が本当にすごいと思っています。
これまでのピューロマジックは急な坂が得意ではありませんでしたが、控えて脚をためられれば、坂もクリアできる可能性が出てきますよね。秋のGIスプリンターズSがますます楽しみになりました。
さて、このコラムが公開されている今日は、私たちフジテレビアナウンサーの大先輩・青嶋達也アナウンサー退社の日です(卒業後も引き続き、『BSスーパーKEIBA』を担当)。
そして本日、青嶋アナの有馬記念ラスト実況に密着した動画がYouTubeで公開されます。立本信吾アナ、私、上垣皓太朗アナが、実況席の模様を撮影しました。
もちろん、青嶋アナの迫力あるレース実況が見どころですが、実況席解説のサンスポ・板津雄志記者の様子が......!? !? ぜひご覧ください。
青嶋アナといえば、「エフフォーリアアアアア」をはじめとしたゴール前の絶叫をイメージされる方も多いと思いますが、私のイチオシは道中の実況です。
特に私が競馬を始めた年、2023年の有馬記念。
「16頭ぎゅっと固まる いや15頭だ! 1頭は前を走っているタイトルホルダー」という言葉には、ラストランのタイトルホルダーを見守る競馬ファンのひとりとして、心を掴まれました。
実はあの日、有馬記念直前の控え室には、「何か甘い物を......甘い物を......」とつぶやく青嶋アナが。
状況を瞬時に的確に描写し、言葉を紡いでいく実況という仕事は、糖分を入れて、脳をフル回転させる必要があるのでしょう。
私も将棋の対局の時はかなりの糖分補給が必要でしたから、お気持ちがよくわかり、ちょうどDAIGOさんからいただいたばかりの差し入れのお菓子を「どうぞ!」と差し上げたのを覚えています。
さあ今日は、ハンデ戦から別定戦に変わったGIII新潟記念が行なわれます。
身内ネタで恐縮ですが、「8チャンネル」「88年入社」の青嶋アナが「8月末」卒業ということで、『8番』か『8枠』が来たりして......ふふふ、どうぞ笑ってください。
とはいえ、身内ネタもなかなか侮れないのです。GII札幌記念を控えた週に、報道センターで膝の手術から職場復帰した方にお会いして、「ちょうど今週末の重賞に、膝の手術をしたトップナイフという馬が出るんですよ」とお話ししていたら、そのトップナイフが悲願の重賞初制覇! こんなこともあるというのも、競馬の面白いところですね。
定年を迎えた「青嶋アナ」「還暦」ということで、"青"と"赤"を兼ね備えている出走馬を探してみると......。
"青"葉賞の勝ち馬。しかも、勝負服には"赤"色の模様が。その馬は、3歳馬のエネルジコ!
はたして、どうなるでしょうか。では、夏競馬のフィナーレを楽しみましょう。
目に焼きつけよう! これが、新潟記念だァァァァァ!!(※青嶋アナ風)

竹俣 紅(たけまた・べに)
1998年6月27日生まれ。
趣味:競走馬のぬいぐるみ集め 血統表を眺めること ガチャピン
モットー:元気に、地道に、前向きに
『みんなのKEIBA』(毎週日曜・午後3時00分~)
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