3歳牝馬ランキング(後編)

 大激戦の3歳牝馬戦線。春のクラシック二冠、GI桜花賞(4月12日/阪神・芝1600m)、GIオークス(5月24日/東京・芝2400m)の行方を占うことは、かなり難解を極めそうだ。

 ともあれ、GⅡチューリップ賞(3月1日/阪神・芝1600m)、GⅡフィリーズレビュー(3月7日/阪神・芝1400m)といった注目のトライアル戦が間近に迫っている今、3歳牝馬の現時点での格付けは気になるところ。はたして、『Sportivaオリジナル番付(※)』で1位、2位の評価を受けたのはどの馬なのか。
※『Sportivaオリジナル番付』とは、デイリー馬三郎の吉田順一記者、日刊スポーツの木南友輔記者、JRAのホームページでも重賞データ分析を寄稿する競馬評論家の伊吹雅也氏、フリーライターの土屋真光氏、Sportiva編集部競馬班の5者それぞれが、今春のクラシックを目指す3歳牝馬の、現時点における実力・能力を分析しランクづけ。さらに、そのランキングの1位を5点、2位を4点、3位を3点、4位を2点、5位を1点として、総合ポイントを集計したもの。

【競馬予想】大激戦の牝馬クラシック 有力候補となる「3歳牝馬...の画像はこちら >>
 2位に入ったのは、GⅢクイーンC(2月14日/東京・芝1600m)を制したドリームコア(牝3歳/父キズナ)。GI阪神ジュベナイルフィリーズ(以下、阪神JF。12月14日/阪神・芝1600m)2着のギャラボーグ(牝3歳/父ロードカナロア)など、粒ぞろいのメンバーを相手に強い競馬を見せて、一躍クラシックの有力候補に浮上した。

土屋真光氏(フリーライター)
「クイーンCでは、人気はギャラボーグに譲りましたが、危なげないレースぶりで快勝。もともと評判の高かったことを考えれば、馬券的には"オイシイ"2番人気だったのではないでしょうか。

 ここまで父母のいいところを受け継いでいるように見えますし、おおよそ青写真どおりに賞金を加算。ゆったりとしたローテーションでクラシック本番に迎えるのも好材料です。桜花賞では、おそらくスターアニスに続く人気になると思いますが、そこでもまた、推しの方々にとっては"オイシイ"人気となりそうです」

吉田順一氏(デイリー馬三郎)
「クイーンCの1週前追いでは、僚馬に手応えで見劣っていましたが、当週の追い切りでは仕掛けるとグングンと加速。

すばらしい伸び脚を披露していました。その攻め気配で素質の高さを感じましたし、パドックでも堂々としてリズムよく周回していたのが印象的でした。

 レースではスタートで出していくと、逃げ馬の後ろを確保。少し勢いあまって頭を上げるシーンがあったものの、鞍上のクリストフ・ルメール騎手が手綱を抑えるとスッと折り合ったあたりはセンスの高さでしょう。前半4ハロン46秒8、後半4ハロン45秒8というスローペースで、直線ではなかなか前が開かなかったものの、決して慌てることなく、残り1ハロンで進路を見つけると、あっさりと抜け出しました。

 カキ込みの利いたフットワークで回転も速く、瞬発力のある脚が使えるのは魅力。1分32秒6という走破時計も評価でき、本番でも楽しみです」

【競馬予想】大激戦の牝馬クラシック 有力候補となる「3歳牝馬ランキング」の1位と2位は?
 1位は、阪神JFを勝って2歳女王に輝いたスターアニス(牝3歳/父ドレフォン)。前回8ポイントの3位から、12ポイントを上積みしてトップに立った。桜花賞には直行で挑む同馬。近年の主流ローテでクラシック制覇も成し遂げるのか、注目される。

伊吹雅也氏(競馬評論家)
「2月15日終了時点の本賞金(JRAのレースのみ。以下同)は8335万円で、JRAに所属する現3歳世代の牝馬としては単独トップ。

牡馬を含めても、カヴァレリッツォ(9250万円)、ロブチェン(8750万円)、リアライズシリウス(8650万円)に次ぐ単独4位です。桜花賞でもかなりの注目を集めることになるでしょう。

 スターアニスは社台グループオーナーズの所属馬で、募集総額は4000万円でした。母のエピセアロームは現役時代にGⅢ小倉2歳SとGⅡセントウルSで優勝。本馬の半兄にあたるバルサムノートもオープン特別を2勝しています。

 2020年以降の桜花賞における、阪神JFで1着となった経験がある馬の成績は、計6戦して2勝、2着3回。連対を果たせなかったのは、2022年のサークルオブライフ(4着)だけです。ぶっつけ本番とはいえ、無事に出走してきたら逆らえませんね」

吉田氏
「ベストは1400mですが、速い時計が出る軽い馬場の阪神なら、マイル戦は難なく克服できる素材です。阪神JFも1分32秒6の好時計で駆け抜けており、完成度も高く、桜花賞に向けては世代トップクラスの評価でいいでしょう。

 現段階ではまだ入厩していませんが、ノーザンファームしがらきで調整されており、状態に関しては心配無用。阪神JF時同様、(レースまでに)3週間あればきっちりと態勢を整えてくるはずです。気のいいタイプで、初戦向きの気性。

ぶっつけ本番でも、能力全開で勝ち負けできると踏んでいます」

木南友輔(日刊スポーツ)
「阪神JFは人気のアランカールがちぐはぐな競馬をしていましたが、それを差し引いてもかなり強い内容だったと思います。同じだけの競馬ができれば、桜花賞ではもちろん上位争いに加わってくるでしょう」

編集部おすすめ