今季も開幕した MLBのレギュラーシーズン。元プロ野球選手・五十嵐亮太さんがスポルティーバのYouTubeチャンネルにて、ドジャースの戦力分析と日本人選手の活躍予測を熱く語った。

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【「波さえなくなれば、10勝近くはするんじゃないか」】

 昨シーズン、ワールドシリーズ連覇を果たしたドジャース。大谷翔平選手、山本由伸投手、佐々木朗希投手という日本人トリオが、その栄光の一端を担った。

 五十嵐さんはドジャースのオフシーズンの補強について「昨季はクローザーのタナー・スコット投手が期待どおりの結果を出せなかった反省から、今季はメッツからエドウィン・ディアス投手を獲得しましたよね」と話し、「それがまず楽しみ」と笑顔で語った。さらにカブスから強打者カイル・タッカー選手も加入し、打線もさらなる厚みを増した。

 今シーズンの注目株として五十嵐さんが真っ先に名前を挙げたのが、佐々木朗希投手だ。

 昨年のメジャー1年目は、序盤から自分のピッチングスタイルを見つけられず、迷いや悩みの時間が長かったと分析する。しかし、ポストシーズン前に先発から中継ぎ・抑えへ配置転換されたことが転機となったと言い、「まっすぐとスプリット、この2つの球種でしっかり抑えられた。自分の力は通用するという手応えをつかんだはずです」と五十嵐さんは語る。

 今季キャンプでは直球のキレと変化球の精度が向上し、ストライクゾーンへの投げ込みも安定。ロバーツ監督も先発ローテーション入りを明言した。懸念点があるとすれば、ストライク率が一気に50%台まで落ちてしまう"波"の存在だ。「この波さえなくなれば、10勝近くはするんじゃないのかな」――そう断言した。

【大谷の『サイ・ヤング賞』挑戦、山本の安定感】

 ドジャースで初となるフルシーズンの二刀流に挑む大谷選手については、「ホームランは50本を超えると思います」と力強く予測。今季50本を達成すれば、マーク・マグワイア、サミー・ソーサに次ぐ史上3人目の『3年連続50本塁打』となる。

 投手としてはサイ・ヤング賞への期待も高まるが、五十嵐さんは冷静に条件を整理する。

「規定投球回数の162イニング、奪三振数、防御率――このあたりにこだわっていかなければいけない。強烈なライバルとなるポール・スキーンズ投手(パイレーツ)の成績を上回るのはかなりタフ」とも付け加えた。

 山本投手については、「(コースの)際でストライクを取れる能力が高い」と高く評価。試合中に変化を感じてアジャストできる対応力を持つ山本投手に「大崩れしない。チームとして計算しやすい投手」と語る。

 そして、3人の勝利数予測を問われた五十嵐さんはこう答えた。

「いちばん勝つのは山本投手で15勝前後。大谷選手がそれより2、3勝少ないくらい。佐々木投手も2桁はいくんじゃないかと思っている。そうなると3人で40勝くらいの計算ですよね」

【岡本・村上、1年目の"適応力"がカギ】

 巨人からブルージェイズに移籍した岡本和真選手については、守備の適応力とバッティングの両面に注目。WBCでのベアハンドプレーやゴロへの反応のよさを評価しつつも、「1年目はピッチクロックへの対応など、まずは慣れていくことが重要」と語る。

 村上宗隆選手についても同様で、MLB投手の球速・タイミングの違いへの対応が課題となる。

コンパクトなスイングを意識すると「当てることはできるが、強い打球が打てるかというと、これはまた難しい......」とバランスの問題を指摘した。「方向性が定まったらその先は微調整でいい。最初のうちは大きく変えなければいけないことも出てくるはずで、そこをいかに早く見つけるかが重要」と結論づけた。

【"ドリームチーム"ドジャースに死角はあるか】

 今季のドジャースは、先発ローテーションの厚み、強力打線、そして信頼できるクローザーと、まさに隙のない陣容。「ほかのチームがグレないことを願いたい」と五十嵐さんが苦笑するほど、戦力の集中は際立っている。

 大谷の二刀流、山本の安定感、佐々木の覚醒――"日本人三本柱"がそろい踏みする2026年の MLB から目が離せない。

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