この記事をまとめると
■高齢者安全運転診断は、映像解析を基に運転のアドバイスするサービス■一般社団法人高齢者安全運転診断センターが運営している
■内容や流れについて詳しく解説
ドライブレコーダーの映像を基にアドバイス
親や親族など知人の高齢者に運転者がいる場合、いつか事故を起こすんじゃないか不安になる人もいるでしょう。免許の返納を促したいけど本人の気持ちもあるし、何より土地柄生活に困ってしまう……そんな困ったにオススメなのが運転を解析し、改善点や注意点などを診断してくれる高齢者安全運転診断です。
高齢者安全運転診断は高齢者を主なターゲットとして映像解析を基に事故につながる運転のクセを洗い出してアドバイスするというサービス。
高齢者向けの運転アドバイスとなると、教習所で実施しているように現地に行かなければいけないイメージがあるかもしれませんが、このサービスは録画されたドライブレコーダーの映像を基にアドバイスを行います。サービスの流れとしては以下のような形になります。
申込→発送された専用ドライブレコーダーを受け取り、取り付け→普段通り運転→ドライブレコーダーを取り外し返送→診断結果を受けとる(約2週間後)
ドライブレコーダーは2週間貸し出され、電源はシガーソケットから取ります。診断には下道の走行(高速道路が多いと診断が難しい)を中心に90分以上の録画が必要です。「いつもの道」での運転をベースにアドバイスしてもらえるため、普段の運転に生かしやすいと言えます。
高齢者でなくても利用できる!
このサービスは保険事故調査会社の調査データと教習所の運転講習経験を基に、そして東京大学と神奈川大学の監修によって開発されました。4つの運転シーンと、運転にありがちなクセ、それらを細分化したチェックシートを独自で開発し、このチェックシートを基にアドバイスをしています。
また、ドライブレコーダーでの録画は前方はもちろん、車内も同時撮影。ドライバーの視線や運転操作などもチェックし、問題点を洗い出します。

高齢者安全運転診断と銘打っているだけあって、診断を受けるドライバーは70代が多くなっていますが、若い人でも診断に申し込んでも問題ないとのこと。生活環境の変化で運転をしなければいけなくなったペーパードライバーの人にもオススメと言えそうです。
このサービスは返納を促すものではなく、現時点での運転のクセや悪い点を診断しアドバイスをするというもの。運転の健康診断とも言えるでしょう。定期的に診断する人はそう多くないそうですが年に1度、毎年診断する人もいるそうです。

高齢ドライバーの方や運転に自信がない人はもちろん、運転する機会が多い人、これから運転する機会が増える人、あらゆる人にオススメできるサービスと言えます。