この記事をまとめると
■クルマ好きが集まって楽しむ「オフ会」■基本的には有意義な時間が過ごせるが、なかにはトラブルが起きてしまうケースも
■オフ会参加時にやってはいけない行為やNGトークについて解説
楽しいオフ会が台無しに!
これまでオンラインをメインでやり取りしていた見知らぬ人と直接会うことができたり、対面で話せるのがオフ会の魅力のひとつです。かつてはお互いをハンドルネームで呼び合う光景に驚いたものですが、いつの間にか、その行為自体もすっかり定着した感があります。
と同時に、いわゆる「オフ会慣れ」してきた方も増えてきたのではないでしょうか? クルマの運転も「慣れてきたころが危ない」といわれるように、オフ会も「慣れてきたころにトラブルを起こしがち(空気が読めない人はいきなりやらかしてしまうケースもありますが……)」であることに変わりはないように思います。
「いまさら人には聞けない。オフ会参加時に絶対やっちゃいけない10の行為とNGトーク」をまとめました。「そんなの当たり前じゃん!」「いまさらかよ!」「俺(私)は大丈夫」とおっしゃるそこのアナタ! 油断大敵です。客観視できてないときほどじつは……ということもありえるのですから(もちろん、いうまでもなく筆者自身への戒めも込めて)。
1)タメ口
さほど面識がない相手からいきなりタメ口で話し掛けられたら……決して気分の良いものではありません。そういう人に限って「どこから来たの?」「何乗ってるの?」「悪くないよね」と、なぜか上から目線発言を連発。
皆さん大人だから、はじめのうちはある程度は話を合わせるでしょう。それでも空気が読めない人の場合、いつの間にか自分から人が離れていってもこのスタンスを崩しません。呼ばれなくてもオフ会に参加していたりして……。ある意味、鋼のメンタルの持ち主ともいえます。意外としぶといかも。
2)勝手にクルマに触る
これはもう、基本中の基本中の基本中の基本。マナーというより暗黙の了解。もはや常識といい切ってもいいほどです。
1万円で買ったボロボロのクルマだろうと、5000万円のスーパーカーだろうと、オーナーさんにとって大事な愛車であることに変わりはありません。それだけに、勝手に他人のクルマに触るのはNGです! どうしても……という場合はオーナーさんにひと声掛けてから。ただ、オーナーさんの友人や知人でもない限り、それでも嫌がられるかもしれません。無闇に触らないほうが無難です。

3)いくらで買ったのか質問する
レアなクルマ、貴重なクラシックカー・ネオクラシックカーなど、オーナーさんが実際にいくらで購入したのか気になることがある(あった)人も少なくないはず。
そこで空気を読まず、オーナーさんに「このクルマ、いくらで買ったんですか?」と聞くのは御法度です。露骨にイヤな顔をされることもあります。一方で、自慢したいオーナーさんは黙っていても「じつはこれ、●●●万円で手に入れてさぁ~」と勝手に話してくれます。その際はストレートに「いや~、スゴイっすね!!!」とオーバーにリアクションしてあげましょう。

4)どこで買ったのか質問する
購入金額はもちろん、どのような経緯で手に入れたかを聞くのもNGです。じつは大人のルート(?)で優先的にまわしてもらった限定車とか、店頭販売する前にお声が掛かり、購入を決めたネオクラシックカーとか、仲間から破格値で譲ってもらった……などなど。
人にはいえない「何らかのスペシャルオファー」で手に入れている可能性もあるのです。現オーナーさんが購入した経緯を話してしまうとまわりの人が困る……というケースが意外と多かったりします。

5)職業や年収など個人情報を聞く
オフ会に集まってくる人たちの接点および共通のキーワードは「クルマのみ」という関係がほとんど。別のクルマに乗り換えたり、生活環境が変わったりして、いつの間にか疎遠になってしまうほど、ドライかつ希薄な関係でもあります。
その一方で、この距離感が心地良いという人もいます。お互いにどのような仕事や、生活を送っているのか、あえて干渉しない関係です。さらにいえば興味がないともいえるのかもしれません。「お互いにあえて深入りしない距離感」だからこそ、成立する関係があるように思えます。
マウンティングや勝手なアドバイスはNG!
6)マウンティング
オフ会で会った人同士で知識の応酬、お互いのネットワークの広さ、お互いのクルマの優劣……などなど。双方譲らず「俺(私)のほうが上」と、放っておくと永遠とマウンティングしているような光景を見掛けます。
これが幼なじみのように気心が知れた関係ならともかく、お互いにそれほど接点がない大人同士がバチバチに火花を散らすということは、もはや良好な関係とはいえません。お互いに冷静になり、距離を置くことをオススメします。ただ、こうなると、どちらも譲らないかもしれませんが……。

7)勝手に評論、そしてアドバイス
心の中で「俺(私)の方がイケてるな」と思うのは自由です。実際、みんなそう思っているんですから(笑)。NGなのはオーナーさんの目の前で勝手に評論し、よせばいいのに「ここをこうしたほうがいいよ」とアドバイスするような行為。
それぞれ、各々の美学とこだわりに基づいて愛車を仕上げいるわけです。

8)いきなり譲ってくださいと頼み込む
憧れのクルマ、ずっと探し続けていたクルマがオフ会に参加していることもあるでしょう。いつかは手に入れたいと思っていたクルマ、憧れの存在に手が届きそうなところに自分がいる……とはいえ、目の前にあるのはオーナーカー。売り物ではありません。
そうとは知っていても、オーナーさんを見つけるなり「このクルマ、譲ってください!」と話を持ち掛けるのはNGです。1/100000くらいの確率で「じつは売ろうと思ってたんだよね。買う?」という展開が待ち受けているかもしれませんが、それはあくまでも奇跡であって、期待してはいけません。「前オーナーさんが根負けするまで通い詰めた」というケースがしばしば存在しますが、力押しではどうにもならないことだってあります。一方的な感情をぶつける前に、まずは現オーナーさんとの人間関係づくりから、でしょうか。

9)勝手にオフ会を仕切る
自然発生的に集まるオフ会があれば、幹事役の人が音頭を取り、きめ細かく対応しているオフ会もあります。どちらが好みかは人それぞれでしょう。
NGなのは幹事の存在を無視して勝手にオフ会を仕切りはじめるケース。「船頭多くして船山に上る」のパターンに陥ると、多くのケースで空中分解の危険性が高まります。

10)出会い目的
オフ会に集まってくるのは男子ばかりとは限りません。女性オーナーさんだって参加します。おじさんばかり集まっているところへ、若くて可愛い女性オーナーさんが現れたら……。まぁ、男性陣は色めき立ちますよね。こればかりは仕方ありません。
ただ、女性オーナーさんの気を引こうと横にべったり寄り添ったり、他の男子が話し掛けようものなら追い払ったり……。ここまでやると誰が見ても「気がある」ことは明らか。オフ会に参加したくてやってきた女性オーナーさんもいい迷惑です。

まとめ:空気を読む
すでにオンラインでつながっているし、共通のキーワードがハッキリしているので、オフ会時に初対面でも違和感なく会話できることも多いようです。
それは同時に、表面的なつながりだからこそ成立している場合もあり、メンバー同士が泊まりがけでツーリングに行き、宴会の席や寝泊まりしたときに「あれ? ちょっと違うかも……」と感じたことがある人もいるはず。
知らない人同士だからこそ、空気を読むことが求められ、それが煩わしいのであれば、オフ会には参加しない方が賢明かもしれません。
とあるオーナーズクラブの世界でも、新参者が目立ったり仕切ったりすると、常連組にたしなめられる(場合によっては出禁にされる)そうです。
いかにして「的確にその場の空気を読むか?」が、じつは極めて重要なのではないでしょうか?