この記事をまとめると
■いま多くの人がスタッドレスタイヤからサマータイヤに交換する時期



■保管方法はスタッドレスタイヤの寿命に影響する



■今回はスタッドレスタイヤの適切な保管方法を解説



タイヤやホイールについた汚れはしっかり洗い落としておきたい

ご存じだろうか、4月8日は「タイヤの日」となっている。これは日本自動車タイヤ協会によって定められたもので、4月8日を4つの輪(8)になぞらえて決められたというものだ。



さて、4月上旬といえば、雪国であってもスタッドレスタイヤからサマータイヤに交換するタイミングだろうか。

それほど雪が降らない地域のユーザーであれば、とっくにタイヤ交換を済ませているかもしれない。



スタッドレスタイヤをワンシーズンで履きつぶしているケースもあるだろうが、多くのユーザーはスタッドレスタイヤを複数年使っていることだろう。そうなると、外したタイヤを次の冬まで保管しておく必要がある。



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しかし、ただ仕舞っておけばいいというものではない。保管方法によってタイヤの寿命や性能に影響が出てくるのだ。



基本となるのは仕舞っておく前にタイヤをきれいにしておくこと。タイヤだけを交換するケース、ホイールに組み込んだ状態でサマータイヤとスタッドレスタイヤを履きかえるケースのいずれにおいても、タイヤやホイールについた汚れはしっかりと洗い落としておきたい。



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スタッドレスタイヤを洗うイメージ



汚れによってホイールがさびてしまうこともあるし、タイヤにカビが生えてしまうこともある。そうした影響は汚く見えるだけでなく、金属やゴムの劣化につながるからだ。専用クリーナーなどを使ってきれいに洗い、しっかり乾かしてからしまうようにしたい。



あわせて、タイヤに何か刺さっていないかをチェックしたり、トレッドパターンに嚙みこんだ石を除去したり、タイヤのコンディションもチェックしておくといいだろう。



直射日光を避けて保管するようにしたい

保管場所については、一般的には冷暗所がいいとされている。

理想的なのは倉庫の中などになるが、マンションなどではベランダしか置き場がないこともあるだろう。その場合でも、むき出しで保管するのはNGだ。タイヤというのはゴム製品であり、ゴムは紫外線(UV)によって劣化してしまうからだ。



そのため、タイヤを長期保管する場合は直射日光が当たらないようにしたい。倉庫の中にしまう場合でも窓からの光が当たらない場所に置くようにしたい。また、ベランダや駐車場の一角など屋外で保管する場合は、UVカット機能のあるタイヤカバーをかけておきたい。



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カバーがかけられたスタッドレスタイヤ



もうひとつ気を付けるべきは、保管中に変形しないようにすることだ。



ホイールに組み込んだ状態で、立てたまま保管しておくと重みによって接地面が平たく変形してしまう。半年くらいの保管であればもとに戻ることもあるが、変形してしまうとタイヤがスムーズに回転しなくなるので、乗り心地や燃費が悪化してしまう。



もっとも手軽な方法としては、タイヤ・ホイールを横向きにして重ねて保管しておくというものになるが、この場合でも、下に置かれたタイヤには重みがかかるのでベストとはいえない。



理想をいえばタイヤの変形を抑えることを目的に設計されたタイヤラックを利用したい。



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タイヤラック



タイヤラックを使えばタイヤの変形を最小限に抑えられると同時に、通風性も確保されているので、保管中に湿気が溜まりカビが生えるといったトラブルも避けることができる。



タイヤラックといえばパイプで組み上げるタイプが主流だが、最近ではホイールで支えることでタイヤを浮かせて保管できるタイプも増えている。大径タイヤでは使いづらいかもしれないが、コンパクトカーなどのタイヤサイズであれば、縦型のタイヤラックを検討するのもいいだろう。

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