この記事をまとめると
■ここ数年、夏の異常気象が多くなってきている



■水たまりの深さは目視ではわからないので入らない方がいい



■クルマは雷が落ちづらいがオープンカーでは落雷時のリスクが高いので注意が必要だ



異常気象時はとくに運転に注意!

ゲリラ豪雨や洪水、雷の頻発、さらには季節外れの雹など、いままでにない現象が我々を襲う時代になってしまった。そうなると、クルマに乗っているときに異常気象に遭遇するのも珍しくなく、対策が必要になってくる。つまり、クルマに乗っていれば必ずしも安全ではないということを頭に入れておいてほしい。



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そもそも車内というのは特殊な環境で、薄い鉄板とガラスで囲まれているだけなのに、別空間と勘違いしやすいと心理学的にもされている。芸能人の車内密会が撮られてしまうのもこれが理由で、完全なプライベート空間と勘違いしてしまうから。災害でも「行けるだろう」と思ってしまう原因になる。もちろんそんなことはない。



水深のわからない冠水道路での走行

よく、水深どれぐらいまでなら走れるという記事を見かけて、答えはマフラーまでとなっている。これ自体は正解なのだが、そもそも「目の前にある水たまりの水深はどれくらいなのか?」といって降りて測りに行くわけではないのでわからないし、「前走車が行けているから大丈夫」というのも根拠はない。次の瞬間にはハマっているかもしれないのだ。



命の危険あり! 夏に多い異常気象に「クルマの運転中」に遭遇したときにやってはいけないこと4つ
水溜り



ニュース映像で見かけるように、最初は大丈夫でもゲリラ豪雨ではあっという間に水深は増えるし、電子制御の塊である昨今のクルマ(軽自動車も含めて)は、水に浸かればあちこちが作動しなくなる。つまり、車外への脱出すら困難になる可能性は大いにあるのだ。



感覚ではあるが、路面が隠れて水でザブザブになっているところにあえて突っ込んではダメ。アンダーパスのように、先が深くなっているようなところはとくに避ける。これもまたニュース映像で見るが、短い水たまりのようなところでもクルマが動けなくなって、車内で人が亡くなっていることがあるのを忘れてはいけない。



運転に不安を感じるような状況になったら運転をやめよう

ワイパーが効かないなかでの走行

よく「ワイパーが効かなくなった」というほどの大雨に遭遇することがあるが、そうなると運転を中止したほうがいい。よく考えたら前が見えないのに運転をするのは危険極まりない行為だが、ここでも車内特有の「行けるかも」という心理が勝手に働いてしまう。



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ワイパー



ちなみに、そこまで大量の水をかき続けると、ワイパーアーム、そしてモーターに多大なストレスがかかって寿命を縮めるので、メカ的にも走ってはダメだ。



雷がきているのにソフトトップ車の車内にいる

クルマに雷が落ちても、電気はボディの表面を伝って路面へと流れていくので問題ないとされる。家に落ちた場合はダメになる可能性が高い電子機器も大丈夫とも。ただし、一概には言えないようで、故障したという例もあるし、ガラスが割れたという例もある。さらに、クルマは大丈夫でも衝撃が凄まじかったという声もあるので油断は大敵。



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落雷



わざわざ車外に出て避難するほどではないが、油断はしないほうがいいだろう。ちなみにソフトトップの場合は電気が伝う鉄製の屋根がないため、落ちると危険。雷が近づいてきたら車外の安全な場所に退避したほうがいい。



雹が降っているのに走行

雹は氷で、サイズはゴルフボールぐらいあることも。雹害車という言葉があるぐらいで、ボディに当たるとボコボコになってしまうこともある。デントリペアなどで修理することは可能だが、時間も手間もかかってしまう。雹がよく降る地域の方には常識なのだが、降り出したらすぐにクルマを止めてやり過ごすのが基本。



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ただでさえボディにダメージが及ぶほどなのに、走っているとさらに衝撃が強くなるだけで、とくに雹のなかを走るとガラスが割れやすくなる。

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