この記事をまとめると
■毎年8月中旬にカリフォルニア州で「モントレー・カー・ウィーク」が開催される



■そこではさまざまなハイパーカーやラグジュアリーカーが発表される



■2023年のモントレー・カー・ウィークで発表されたニューモデルをいくつか紹介



クルマ好きにとって1年でもっとも幸せな1週間

毎年8月中旬に、カリフォルニア州モントレーを中心にさまざまなカーイベントが開催されることから、「モントレー・カー・ウィーク」と呼ばれるまでになった一週間。



このモントレー・カー・ウィークでは、クラシックカーのほかに、ブランドごとのギャザリング(集まり)、あるいはクラシックカーレース、オークションなど、さまざまなイベントでエントラントはもちろんのこと、世界各国から訪れたゲストの目を楽しませてくれる。



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そしてここ数年増えたのが、このモントレー・カー・ウィークのなかでニューモデルやコンセプトカーをワールドプレミアするメーカーが多くなったこと。

スーパースポーツやラグジュアリーカーブランドにとくにその傾向が強いのは、カスタマーやその予備軍が、じっさいにその場にいて熱い視線を注ぐからにほかならないからだ。



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モントレー・カー・ウィーク 2023のマセラティのワールドプレミア会場



ここでは、今年のモントレー・カー・ウィークで発表されたニューモデルをいくつか紹介することにしよう。



まずもっとも大きな話題を呼んだ一台ともいえるのは、ランボルギーニが2026年から2030年までの間にセールスを開始する予定だというBEV、2ドアの2+2GT、「ランザドール」だ。



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ランボルギーニ・ランザドールのフロントスタイリング



ワイドで力強いフェンダーラインを特徴とするボディデザインは、もちろんランボルギーニ・チェントロ・スティーレ(デザイン・センター)のミティア・ボルケルトとそのチームによるもの。フロントとリヤにはアクティブエアロダイナミクスシステムも採用されており、アーバンモードでは航続距離をさらに伸ばし、パフォーマンスモードではドラッグを低減するよう機能する。



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ランボルギーニ・ランザドールのリヤスタイリング



モントレーでは残念ながら詳細なスペックは公開されなかったが、エレクトリックモーターは前後アクスルに1基ずつ搭載。パフォーマンスはランボルギーニの名に恥じないものになるだろう。ちなみにランボルギーニはこのランザドールを称して「ウルトラGT」と呼んでいる。



スーパーカーだけでなく超高級車にも話題が集まる

ラグジュアリーSUVの「プーラ・ヴィジョン」とともに、ハイパー・ロードスターの「B95」をワールドプレミアしたのは、5年前にインドのマヒンドラ・マヒンドラ傘下で新たに設立されたアウトモビリ・ピニンファリーナ。



プーラ・ヴィジョンはこれまでピニンファリーナが生み出してきた歴史的な名車のDNAを未来のデザインへと継承させたもの。デザインの美しさのみならず、エレクトリックラグジュアリーユーティリティヴィークル(e-LUV)としての機能を持ち合わせている優美なモデルだ。



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ピニンファリーナ「プーラ・ビジョン」のフロントスタイリング



もう一台のB95は、そのプーラで提案された技術をもとに手作業で製作されるハイパーEVバルケッタ。

BはバルケッタのB、95はピニンファリーナの95周年を表し、実際の販売はその95周年にあたる2025年に始まる。



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ピニンファリーナ B95のフロントスタイリング



生産台数はわずかに10台。価格は440万ユーロ(邦貨換算で約7億円)からとされ、0-100km/h加速は2秒未満、最高速は300km/hを超えるというから驚きだ。



その驚異的なパワースペックでゲストを驚かせたのは、地元アメリカのヘネシーが初披露した「ヴェノム F5レボリューション・ロードスター」も変わらない。



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ヘネシー・ヴェノム F5レボリューション ロードスターのフロントスタイリング



すでにクーペボディのレボリューションは発表済みだが、このロードスターにも同様に6.6リッターのV型6気筒ツインターボエンジンが搭載され、その最高出力は1842馬力。



ヘネシーはこのモデルを12台限定生産する計画で、そのうち5台は今回展示されたベアカーボン仕様になるという。



マセラティの「MCXtrema」も、その意味を知れば性格も容易に想像できる。ちなみにこれは極限であるとか過激なといった意味を持つイタリア語。実際の製作はマセラティのレース部門、マセラティ・コルセによって行われ、62台が限定生産される計画となっているが、すでにそのすべてにはオーナーが決まっているという。



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マセラティ「MCXtrema」のフロントスタイリング



ミッドに搭載されるエンジンは、MC20の副燃焼室構造を持つネットウーノエンジンをベースとした3リッターのV型6気筒ツインターボで最高出力は740馬力。そのパフォーマンスを体験できる62人のカスタマーがじつに羨ましい。



ロールスロイスのコーチビルド部門が、わずか4台を製作するドロップテールシリーズ。

その第一作となる「ラ・ローズ・ノワール」は、その美しさと高貴な雰囲気でゲストの目を圧倒した一台。



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ロールス・ロイス 「ラ・ローズ・ノワール」のリヤスタイリング



ほかにもまだ、さまざまなニューモデルの誕生で多くの話題を提供してくれたモントレー・カー・ウィーク。来年はぜひ夏休みを楽しむために訪ねてみてはいかがだろうか。

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