この記事をまとめると
■軽自動車では唯一無二の存在ともいえるダイハツ・コペンを振り返る■コペンはローブとセロの外装デザインを自由に入れ替え可能なドレスフォーメーションを採用している
■コペンにはローブとセロ以外にもエクスプレイがあるがドレスフォーメーションには対応していない
着せ替え可能な軽自動車ダイハツ・コペン
ジャパンモビリティショーでビジョンコペンが話題となったが、人気の現行モデルもまだまだ現役だ。そんな現行モデル登場時に大きな特徴として騒がれたのがドレスフォーメーションだ。ローブとセロ、ふたつのスタイルを自由に変えられるというものだが、実際のところ、施工したユーザーはいるのだろうか? モデルライフも長い現行コペンのこの大きな特徴をいま一度振り返る。
ドレスフォーメーションとは?
そもそも、ドレスフォーメーションとは何か? 改めて整理してみよう。まず、現行コペンにはローブとセロという2種類の外装デザインが用意されている。ユーザーの好みに合わせて、納車後に外装デザインを変更できるのがドレスフォーメーションだ。
たとえばローブを購入して後でセロの外装デザインに変更するということも可能だし、フロントだけローブ、リヤはセロと言ったような組み合わせも可能だ。それぞれの組み合わせが可能となっているため、現行コペンの外装デザインは4つ用意されているということになる。
ヘッドライトを含む外装デザインを大きく変更してしまうなんて、他のクルマでは考えられないことだが、ボディの外販を樹脂にして脱着可能にしたのだ。ケースバイケースだが、コペン専門スタッフが在籍しているコペンサイトを始め、基本的に全直販店舗での作業が可能だ。なお、作業時間は前後のデザインを変更するフルセットで約3時間となっている。
料金はフルセットで税込み38万1700円、フロントセットのみ、リヤセットのみの場合はともに21万100円だ。
ドア形状が異なるエクスプレイはドレスフォーメーション非対応
年間で20セット程度出荷
では実際にドレスフォーメーションにはどれくらいの需要があるのだろうか? ダイハツ広報部に聞いてみたところ、年間約20セットが出荷されているそうだ。外装デザインを一気に変更する人もいるだろうが、フロントだけ、リヤだけといった需要もありそうだ。
また、これは憶測でしかないが、事故を機にドレスフォーメーションで修復したり、デザインを変えたりする需要もあるのではないだろうか? そのように考えるとドレスフォーメーションはさまざまな需要や活用方法がありそうだ。
そういえばエクスプレイは?
コペンの外装デザインといえばココまで取り上げたローブとセロのほかに多角形のブロック基調のデザインが特徴的なエクスプレイがある。エクスプレイのドレスフォーメーションは用意されていないのだろうか? という疑問もあるかもしれない。
じつはエクスプレイはドアの意匠が異なるため、外板の互換性がないのだ。そのため、エクスプレイへの外装デザインのチェンジやエクスプレイからほかのデザインへのチェンジは対応していないのだ。
現行コペンもモデルライフが長く、モビリティショーでビジョンコペンが披露されたように、次期型へフルモデルチェンジの噂が出てもおかしくない時期だ。もし、次期型へとフルモデルチェンジした際には、このドレスフォーメーションのような機能が残るのか? そして現行コペンのドレスフォーメーションは継続されるのか? これらにも注目したい。

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