この記事をまとめると
■1980~90年代の国産スポーツカーの中古車価格の高騰は現在どうなっているのか



■一部のモデルではすでに高値では販売されていないものもある



■いまだに値段が高いままで取引されているものも存在している



一時期よりは落ち着いたモデルもある

コロナ禍を機にクルマへの需要が高まり、それとともに新たな投資対象ともなったことでグイグイ価格を上げてきた1990年代~2000年代のスポーツモデルたち。



しかし、そんなバブルは長く続くワケもなく、最近では徐々に価格が落ち着いてきたようにも思える(それでもまだまだ高価だが)。そこで今回は、一時期爆上がりしたスポーツモデルの中古車の現在をチェックしてみたい。



S2000

ホンダの本格FRスポーツとして唯一無二の存在であるS2000。さすがに現在も最終型の状態のいい車両に関しては800万円前後の高値となっているが、初期型に近いものや比較的距離が進んでいるものでは乗り出し100万円台で購入できるものも増えている。



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そのため、チューニングベースやコツコツ直しながら乗りたいと考えている人にとっては若干買いやすい価格帯となりつつあるようだ。



S15シルビア

チューニングパーツも豊富なSRエンジンと5ナンバーサイズのFRレイアウトを持ったモデルとして、ドリフトユーザーを中心に根強い人気を誇るS15シルビア。



スーパーカー並に価格が高騰した中古国産スポーツバブルは続いているのか? 超人気モデルのいまの価格を調べてみた
日産シルビア(S15)



こちらも状態のいいターボのMT車はいまだに600万円前後の価格となっており、NAモデルは150万円前後で狙えるものも存在しているが、ターボモデルは新車価格に近い250万円前後の予算は最低でも見ておかなければならず、これからドリフトをやってみたいという人にはオススメしづらい価格が続いている。



R32GT-R

RBエンジンを搭載した第2世代のGT-Rはいまだに圧倒的な人気を誇っているが、R32GT-Rは伝説の始まりのモデルとして、いまだにファンの多い世代だ。



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日産スカイラインGT-R(R32)



さすがに2000万円を超えるようなものは存在しないが、それでも1500万円超のものもあり、気軽に手の出せる価格帯でないのは相変わらず。



一方、安価なものは300万円台のものも存在するが、100万円以下で売られていた時期を知っているアラフォー世代にとってはなかなか厳しいものがある。



価格に下落傾向はみられるものの新車価格より高い個体がゴロゴロ

タイプR系

1990年代に登場した初代NSX、シビック、インテグラのタイプRシリーズ。元々の販売台数の少ないNSXについては価格応談のものだけで実勢価格は不明だが、シビックとインテグラについては、過去に存在していた700~800万円台のものは存在しなくなっていて、最高額の部類でも500万円台となっていた。



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ホンダ・シビックタイプR(EK9)



一方、最安値に近いものではシビック、インテグラともに200万円を切るものも存在しているが、そもそも200万円前後で新車販売されていた車両であることを考えると、なかなか厳しい価格であることは変わりない。



ランエボ系

2000年代までに登場したランエボ1~6は、そもそもが限定車であったことや、競技に使用される車両も少なくなかったことで貴重な存在となっているが、やはり高年式になるほど性能もアップすることで価格が高めになる傾向がある。



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三菱ランサーエボリューション(初代から5代目)



なかでも第2世代エボの完成形とも言われ、エボ6.5とも評されるトミ・マキネンエディションは別格で、修復歴アリでも1000万円超のものも存在していた。



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三菱ランサーエボリューション(6代目) トミ・マキネンエディション



逆に1~3の第1世代のモデルは、100万円台のものもいくつか存在しているが、ポテンシャルの面では第2世代以降のモデルよりも一歩劣ることを考えると悩ましいところだろう。

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