この記事をまとめると
■全国でセルフ式のガソリンスタンドの普及は37.3%となっている■エンジンをかけたままの給油やスマートフォンの操作は火災の危険がある
■慣れていても今一度自身の行動を見直すべき
最悪の場合火災につながる危険行為を紹介
すっかり身近になったセルフ式のガソリンスタンド。2022年3月の時点で、全国のガソリンスタンドのセルフ率は、37.3%となっている。
一方で、「これはやめてほしい」というNG行為をする利用客も、ポツポツ見かけるようになってきた。
そんな勘弁してもらいたいセルフスタンドの利用客例をいくつか紹介しておこう。
・エンジンをかけたまま給油する
どこのガソリンスタンドでも、禁止事項に「給油中はエンジンを必ず停止してください」と明記してある。にもかかわらず、これを守らない利用者が少なからずいる……。
とくに夏場は、エアコンを切りたくないという理由で、このルールを守らない人がいるが、消防法の政令違反になるので、必ずエンジンは停止させる。
・子供に給油させる
好奇心旺盛な子供なら、親が給油している姿を見て、「自分にもやらせて!」とせがむかもしれませんが、ガソリンは立派な危険物。大人が責任を持って作業することが大前提なので、子供に給油作業をさせるのは絶対にNG。

・給油レーンに長居する
後ろから給油レーンに入ってきたのに、電話をしはじめてなかなか降りてこない利用者や、トイレに行ったまま何分も戻ってこない人がいるが、給油以外の用事は、給油レーン以外に駐車して済ませるのが当たり前。

・割り込み
ガソリンスタンドに限ったことではないが、並んでいる列に割り込むのは許されない。強引に割り込むと、事故にもつながりかねないので、きちんと順番は守ること。
・サイドブレーキをかけない(ゆるい)
これも当たり前すぎることだが、ドライバーがクルマから降りるときは、必ずパーキングブレーキをしっかりかけること。平らに見える場所でも、意外に地面が傾いていて、給油中にクルマが動き出したりすると大惨事に……。

・タバコを吸いながら降りてくる
ガソリンスタンドが火気厳禁で、禁煙なのは常識中の常識。ガソリンスタンドで、タバコを吸いながら降りてくるのは自殺行為だと思ったほうがいいぐらいキケンだ。

給油後にも思わぬ落とし穴が潜んでいる
・携帯電話/スマホの使用
給油機には「給油中の携帯電話の使用は禁止」と書かれている。
消防庁が行った実験では、スマホなどの静電気から引火することはなく、「通常の状況下であれば、給油所で使用しても安全上支障がない」との発表もあったが、石油会社各社では、「スマホの使用しながらの給油は、注意散漫となり、事故に結び付く」として、禁止事項に挙げてある。

・携行缶、ポリタンクなどへの給油
利用者自身が、持参した容器へのガソリン注入することは消防法で禁止されている。クルマ以外の給油が必要なときは、有人のフルサービスのスタンドに行って、スタッフに給油してもらうこと。

・満タン自動停止後の追加給油
満タン自動停止後の追加給油は、セルフスタンドの禁止事項のひとつ。吹きこぼれの原因になるのがその大きな理由。

・給油キャップの閉め忘れ
想像以上に多いのが、給油キャップの閉め忘れ。忘れ物になった給油キャップは数日間、ガソリンスタンドに保管されているみたいだが、そうした例は少なくなく、忘れた人が回収に行くと、複数個保管されていることがあるようだ。

以上、10例ほどピックアップしてみたが、ガソリンや軽油は危険物。
馴れたからと安易に考えず、責任感を持って取り扱うようにしよう。