この記事をまとめると
■2024年5月にホンダ・ヴェゼルがマイナーチェンジを受けた



■マイナーチェンジのトピックはPLaYでAWDが選択可能になったことと「HuNTパッケージ」の追加だ



■ホンダ・ヴェゼルはマイナーチェンジにより大きく魅力をアップさせた



人気グレードの「PLaY」でもAWDを選べるようになった

コロナ禍や半導体不足などの影響をモロに受けてしまい、一時は納期が1年以上ともいわれていたヴェゼル。でも5月にマイナーチェンジを受けた最新モデルは、おおむね1カ月から3カ月程度の納期でスムースに手に入れることができるようになりました。



「以前、欲しかったけど納期が長すぎてあきらめた」という人にとってはいまがチャンスですが、では、MC(マイナーチェンジ)後のヴェゼルは何がどうよくなったのか? ご紹介したいと思います。



もっとも大きなトピックは、MC前は最上級グレードのPLaYでAWDが選べませんでしたが、MC後は選べるようになったこと。そして、日常はアーバンSUVとして使いながら、休日はアウトドアスタイルを楽しみたい人にぴったりな、「HuNT(ハント)パッケージ」が新登場したことです。



マイチェン「ヴェゼル」は何がどうよくなった? 新グレード「H...の画像はこちら >>



これによって、グレード構成が新しくなりました。ベースとなるのはガソリンの「G」、2モーターハイブリッドとなるe:HEVの「X」「Z」の3つ。新型コンパクトSUVのWR-Vが登場したことにより、「G」のFFは廃止となってAWDのみの設定です。ほどよい充実装備で手頃な価格を叶えた「X」には、専用エクステリアとなる「HuNTパッケージ」を用意し、フル装備となる「Z」には、遊び心と上質感をアップした「PLaYパッケージ」が用意されたことで、従来はPLaYでは選べなかったAWDが選べるようになっています。



マイチェン「ヴェゼル」は何がどうよくなった? 新グレード「HuNT」の追加だけじゃない「魅力」と「もうちょい頑張ってくれ」な点をズバリ指摘
ホンダ・ヴェゼル(2代目、MC後)のAWDシステムのメーターパネルの表示



まず、PLaYパッケージの詳細ですが、フロントグリルに配置したトリコロールの配色をアップデートしたほか、ドアロアーガーニッシュはアクセントを効かせたブルーに変更。インテリアにもライトブルーのステッチやピンストライプを配して、クールなアーバンスタイルを実現しています。



パワーテールゲートやパノラマルーフなどの上級装備が設定されているので、快適さや便利さをしっかりと手に入れることができます。



マイチェン「ヴェゼル」は何がどうよくなった? 新グレード「HuNT」の追加だけじゃない「魅力」と「もうちょい頑張ってくれ」な点をズバリ指摘
ホンダ・ヴェゼル(2代目、MC後)のパノラマルーフ



ヴェゼルにアウトドア感を演出する「HuNTパッケージ」

そしてHuNTパッケージは、アーバンSUVのイメージが強かったヴェゼルに新風を吹き込む、都会と自然を自由に行き来するようなアウトドア感を融合した新デザイン。



e:HEV Xをベースに、ルーフレールや専用アルミホイール、カッパー・メタリック塗装のフォグライトガーニッシュなどを加え、個性的でアクティブなデザインとなっています。コスパのよさを意識し、ほどよい装備内容で手軽に購入しやすい価格設定を目指しているところもポイントです。



マイチェン「ヴェゼル」は何がどうよくなった? 新グレード「HuNT」の追加だけじゃない「魅力」と「もうちょい頑張ってくれ」な点をズバリ指摘
ホンダ・ヴェゼル(2代目、MC後)の「HuNTパッケージ」のフロントまわり



さらにHuNTパッケージでは、インテリアも独自の空間を演出。プライムスムース×ファブリックのコンビシートは、カーキ、グレー、ブルー、オレンジのマルチカラーが個性的。ファブリックには撥水・撥油機能のあるFABTECTを採用しているので、汚れても濡れても掃除がしやすく、きれいが長続きするのもうれしいところです。



マイチェン「ヴェゼル」は何がどうよくなった? 新グレード「HuNT」の追加だけじゃない「魅力」と「もうちょい頑張ってくれ」な点をズバリ指摘
ホンダ・ヴェゼル(2代目、MC後)の「HuNTパッケージ」のフロントシート



また、マイナーチェンジでそのほかに変わったところといえば、比較的細かな変更点になりますが、まずはフロントマスク。カタマリ感を強調するボディ同色グリルのデザインを継承しつつ、フロントグリル下辺を横にのばして面積を大きく取り、バンパー両端にも張りを持たせることで、フロントマスク全体の厚みと押し出し感がアップしています。よりワイドに、上質に見えるようになりました。



マイチェン「ヴェゼル」は何がどうよくなった? 新グレード「HuNT」の追加だけじゃない「魅力」と「もうちょい頑張ってくれ」な点をズバリ指摘
ホンダ・ヴェゼル(2代目、MC後)のフロントまわり



リヤはよく見比べないとわからないかもしれませんが、デザインを水平基調に統一し、グラフィックも印象的なモチーフを採用。テールライトはスッキリとしたバータイプの発光が通常は2本、ストップランプ点灯時には3本となり、ターンランプやバックライトもバータイプに発光します。



マイチェン「ヴェゼル」は何がどうよくなった? 新グレード「HuNT」の追加だけじゃない「魅力」と「もうちょい頑張ってくれ」な点をズバリ指摘
ホンダ・ヴェゼル(2代目、MC後)のテールライト点灯時



インテリアも基本的には従来のデザインを引き継いでいますが、大型のスマートフォンがしっかり収納できる上段トレイや、助手席からも手が届きやすい下段トレイで使いやすさがアップしました。



マイチェン「ヴェゼル」は何がどうよくなった? 新グレード「HuNT」の追加だけじゃない「魅力」と「もうちょい頑張ってくれ」な点をズバリ指摘
ホンダ・ヴェゼル(2代目、MC後)の上段&下段トレイ



逆に、MC前より悪くなったところはないのか? といわれると、悪くなったところはないと思いますが、改善してほしいと思っていたけどされなかったところはあります。



それが、パノラミックガラスルーフのシェード。電動でも手動でもなく、はめ込み式というのはちょっと手間がかかるところです。

また、後席のセンターアームレストがあるのはすごくうれしいですが、ちょうどいい高さで固定できず、少し低い位置になってしまうのが気になります。



マイチェン「ヴェゼル」は何がどうよくなった? 新グレード「HuNT」の追加だけじゃない「魅力」と「もうちょい頑張ってくれ」な点をズバリ指摘
ホンダ・ヴェゼル(2代目、MC後)のパノラミックガラスルーフのシェードが片方装着している様子



とはいえ、市街地でも扱いやすいコンパクトサイズのなかに、美しいデザイン、快適で広い室内、使いやすい荷室に上質な走りのすべてを叶えるホンダ・ヴェゼル。トレンドを押さえたオシャレさ、新たに誕生したアクティブなHuNTなど、大きく魅力アップしていると思います。

編集部おすすめ